
※本記事は最終話までのネタバレを含みます。
「鬼宮」あらすじ 1話
千年の修行の末に昇天し損ね、悪神と恐れられるようになった大蛇(イムギ)のカンチョリ。強い霊力を持つ少女ヨリに目をつけ、その力を借りて龍になろうと付きまといます。巫堂の祖母ノプトクは魔除けの「警鬼石(キョングィソク)」を孫に託しますが、やがて祖母は命を落とし、ヨリはカンチョリのせいだと信じて彼を拒み続けます。
それから13年。巫女の道を拒んだヨリは眼鏡職人として暮らしていました。 そんな中、王の密命を帯びて故郷に戻った初恋の人、検書官ユン・ガプと再会。ガプは悪鬼を祓うヨリの姿を見て、王の眼鏡を作ってほしいと漢陽行きを持ちかけます。
ところが都へ向かう山中で、ガプは王に敵対する勢力に襲われ命を落とします。その場を見ていたカンチョリはガプの体に乗り移りますが、なぜか抜け出せなくなってしまいます。
「鬼宮」あらすじ 2話
ヨリとガプの体は内医院へ運ばれ、王イ・ジョンは重傷を負った忠臣の姿に怒りをあらわにします。ヨリはガプを死なせたのは自分だと自分を責めます。
一方、ガプの体に入ったカンチョリは、初めて味わう人間の食べ物や五感の楽しさに夢中に。その奇妙なふるまいに「検書官が正気を失った」と噂が立ちます。
その頃、宮中でガプの声を聞いたヨリは、魂を探すうちに水鬼(すいき)にだまされて井戸に引き込まれますが、カンチョリに助け出されます。 ヨリはガプの魂を取り戻して生き返らせると決め、眼鏡職人として王宮に出入りする許しを得ます。やがて水鬼から、ガプの魂は宮中に巣くう「八尺鬼(パルチョッキ)」に食われたと聞かされるのでした。
「鬼宮」あらすじ 3話
ヨリは祈りを捧げてガプの魂を呼び出しますが、巨大な八尺鬼に引きずられていく姿を目にします。カンチョリは、近づけば同じように魂を食われると止めに入ります。
一方、大妃と盲目の祈祷師プンサンは、実子ヨンイン大君を守るため、八尺鬼を王の長子である元子の体に取り憑かせていました。
ヨリは元子の衣と警鬼石を使い、自らを囮にして八尺鬼を呼び出す儀式に挑みます。駆けつけた王や軍官たちが矢を向ける中、カンチョリは身を挺してヨリを守り、元子から八尺鬼を引き離すことに成功。 しかしその直後、八尺鬼は王の体に乗り移り、カンチョリと王が刀を向け合う事態となります。
「鬼宮」あらすじ 4話
王に取り憑いた八尺鬼の怪力に苦戦しながらも、カンチョリは夜光珠(やこうじゅ)の力で八尺鬼を追い出し、ヨリの祓いで王を救います。傷の手当てをするヨリに、カンチョリは初めての胸の高鳴りを覚えます。
一方、正気に戻った王は、国法で禁じた巫俗を行った2人を罰しようとしますが、元子のとりなしで命は取らず、やがて都から追放します。
ヨリは自分の力だけでは八尺鬼に勝てないと悟り、カンチョリを体に宿る神「体主神(モムジュシン)」として迎える代わりにガプを救ってほしいと頼みます。 祖母の巫具を探す旅の途中、ヨリはカンチョリがこれまで陰で自分を守ってきたことに気づきます。 その頃、水鬼に脅えて荒れていたヨンイン大君は、八尺鬼に食われてしまいます。
「鬼宮」あらすじ 5話
ヨンイン大君の死を知った王は、八尺鬼が再び現れるというヨリの警告を思い出し青ざめます。息子を失った大妃は、プンサンに吹き込まれ、王が連れてきた術師のせいだと思い込みます。
一方、カソプ和尚から祖母の巫具を受け取ったヨリは、カンチョリを体主神として迎える儀式を行います。ヨリは腕輪を、カンチョリは指輪を贈り、2人は師弟の契りを結びました。ただしカンチョリは和尚から、八尺鬼を完全に消すには自分の夜光珠を使い果たすしかないと聞かされていました。
宮中に戻った2人は、八尺鬼を手引きする者がいると見抜きます。危機を感じた王はガプを検書官に復職させ、ヨリを王室の眼鏡職人に任命。 ヨリの策で八尺鬼を封じ込めようとしますが、その力はカンチョリの想像を超えていました。
「鬼宮」あらすじ 6話
八尺鬼の封印は失敗に終わり、ヨリと王は警鬼石の力でどうにか退けます。王は、自分の身を守ってきた警鬼石がヨリの祖母ノプトクから贈られたものだと知り、不思議な縁を感じます。
一方、プンサンは王妃(中殿)の懐妊を知り、その胎児を八尺鬼の生贄にしようと企みます。
ヨリへの感情に戸惑うカンチョリは、弟分の大蛇ピビに相談。他の女性に会っても何も感じないことから、ついにヨリへの想いが恋だと自覚します。
そんな中、ヨリは中殿の枕の中から頭蓋骨と胎児を狙う呪符を発見。背後に潜む水殺鬼(すいさつき)マクトルを呼び出して追い詰めますが、激しい攻撃を受け、ヨリは邪気を浴びてしまいます。
「鬼宮」あらすじ 7話
ヨリは子どもの霊・夜光鬼を捕らえ、ヨンイン大君の屋敷に呪符を貼った者の手がかりを得ます。 一方、王は中殿付きの宮女たちを尋問し犯人を突き止めますが、その宮女は口封じのため毒殺されてしまいます。
そんな中、大妃がヨリを呼び出して探りを入れ、緊張が走ります。 その頃、水殺鬼の邪気を受けた中殿が高熱と謎の水疱に苦しみ、同じ邪気を浴びたヨリも倒れてしまいます。
2人を救うにはマクトルを捕らえるしかないと考えたカンチョリは、王自身を囮にするという危険な策を提案。王は中殿とヨリの命のためにこれを受け入れます。 しかし川辺で待ち構えたマクトルは、王の足をつかんで水中へ引きずり込むのでした。
「鬼宮」あらすじ 8話
カンチョリと王は死闘の末にマクトルを制圧しますが、カンチョリは邪気を受けて倒れます。駆けつけたヨリが儀式で彼を救い、安堵して抱きしめます。中殿と胎児も無事でした。
その後、ヨリはマクトルの願いを聞き入れて娘との別れの機会を作り、見返りに黒幕の名を聞き出します。それは、以前八尺鬼も口にした「アグジ」という盲人でした。
王は盲人の判手(パンス)たちを取り調べますが、証拠は見つからず、周囲の圧力もあってプンサンらを釈放せざるを得ません。
一方、ヨリは祖母ノプトクが亡くなる直前に宮中で八尺鬼と対峙していたことを知り、祖母の死の真相に迫り始めます。
「鬼宮」あらすじ 9話
13年前、禁術の罪で罰を受けていたプンサンは、当時の世子に鬼神が憑いていることを見抜き、その鬼神を払うどころか操るよう命じられていた過去が明らかに。
ヨリは、祖母の命を奪ったのはカンチョリではなく八尺鬼だったと知ります。なぜ黙っていたのかと詰め寄るヨリに、カンチョリは真実を話せば幼いヨリが祖母を救おうとして八尺鬼の餌食になったからだと明かします。
その頃、黒幕側はヨリがノプトクの孫だと知り、ガプの母ヨングムを人質に取ってカンチョリを引き離し、ヨリの命を狙います。カンチョリはピビの助けで母を救い、ヨリも王に助けられます。
その夜、憎む理由がなくなってもカンチョリに惹かれる自分を責めて泣くヨリ。カンチョリは口づけで想いに応えるのでした。
「鬼宮」あらすじ 10話
ヨリと想いが通じたカンチョリは浮かれ、花を咲かせたり贈り物をしたりとヨリを喜ばせようとします。ヨリも、ガプの体から離れても体主神として一生仕えると、恩と恋心を打ち明けます。
一方、王とヨリたちは、八尺鬼をただの悪鬼ではなく恨みを抱く怨霊と考え、その正体を突き止めて成仏させようと動き出します。王は王族の系譜を調べ、多くの宗親が不審な死を遂げていることに気づきます。
そんな中、ヨリは宮中でプンサンと遭遇。その手下の様子から、プンサンこそがアグジだと確信しますが、拉致されてしまいます。 ヨリが残した手がかりをたどって盲庁の隠された神堂にたどり着いたカンチョリ。しかしそこで、八尺鬼が乗り移ったプンサンに襲われます。
「鬼宮」あらすじ 11話
カンチョリはヨリを救い出しますが、プンサンには逃げられます。王はプンサンの神堂に乗り込み、八尺鬼に屈しないと宣言。大妃には、ヨンイン大君を生贄にしたのは自分自身だと突きつけ、大妃は深く悔やみます。
一方、王の外祖父である領議政キム・ボンインは、八尺鬼に脅されてプンサンをかくまいます。 王族の系譜から、八尺鬼の恨みの起点が100年前のヨンジョン王にあることが見えてきました。
その頃、悪徳両班を食らって昇天を目指すピビにカンチョリが手を貸したことで、ヨリと衝突。ピビはヨリへの反感を募らせ、カンチョリが八尺鬼を倒すには夜光珠を使い果たすしかないと知ります。 兄を守りたい一心でプンサンの誘いに乗ったピビでしたが、罠と気づいてカンチョリをかばい、八尺鬼に夜光珠を奪われて消滅してしまいます。
「鬼宮」あらすじ 12話
ピビを失い悲しみに沈むカンチョリを、ヨリは抱きしめ涙を流します。
一方、ヨリとカンチョリから黒幕はキム・ボンインだと聞かされても否定していた王でしたが、大妃の証言で事実を受け入れます。王はボンインに罪を自白させて官職を剥奪し、流刑に処します。しかし護送中に逃げ出したボンインは、プンサンに王家の抹殺を命じた直後、八尺鬼の手で命を落とします。
その頃、王とヨリたちは八尺鬼の手がかりを求めて龍潭(ヨンダム)谷のチェ・ウォヌの屋敷へ。ウォヌの娘インソンに憑いた一本足の鬼を祓う過程で、ウォヌが隠していた秘密が明らかになり、100年前の戦争の真実を記した「光暗(クァンアム)文集」が見つかります。 一方、ピビの夜光珠を得て力を増した八尺鬼は、ガプの魂を吐き出します。
「鬼宮」あらすじ 13話
「光暗文集」には、100年前の戦乱の際、ヨンジョン王が龍潭谷に逃れた末に村人たちを犠牲にした経緯が記されていました。八尺鬼の正体は、王に避難先として故郷を勧めた武官チョン・グムフィと、非業の死を遂げた村人たちの恨みが一つになった存在だったのです。
王は先祖の罪を詫び、八尺鬼を慰める天道祭を開くことを決意。ヨリはまず、ウォヌの一件で恨みを抱いた一本足の鬼の天道祭を行い、成仏へ導きます。
一方、カソプ和尚から預かった鉢植え(ムレスズメ)が真冬につぼみをつけ、カンチョリは決戦の時が近いことを悟ります。 その頃、ヨリはガプの魂を目撃。ヨリと王、カンチョリの絆を見たガプの魂は、すべてを奪われたと恨みを深め、プンサンはそこにつけ込みます。 そしてある朝、ガプの魂が自分の体に戻り、カンチョリは姿を消してしまいます。
「鬼宮」あらすじ 14話
ガプの帰還に王は涙しますが、ガプの体は王の警鬼石に触れると激痛が走るようになっていました。やがてヨリは、ガプの体の中にカンチョリも残っていることに気づきます。
一方、プンサンはガプの苦しみにつけ込み、王の警鬼石に酒を注げば体を完全に取り戻せると誘惑。操られたガプは警鬼石を狙いますが、カンチョリが阻止します。 王を害しかけたことを悔いたガプは、悪鬼になる前にあの世へ送ってほしいとヨリに頼み、天道祭を経て、未練なくこの世を去ります。
そんな中、カンチョリはヨリに、昇天をやめて人として共に暮らしたいと想いを伝えます。
そしていよいよ八尺鬼の天道祭の日。王は警鬼石を身重の中殿に託していましたが、儀式が始まるや、八尺鬼が乗り移った別監が刃を振るい、中殿に斬りかかります。
「鬼宮」あらすじ 15話
中殿の警鬼石は、プンサンに脅された内官によって酒で力を封じられていました。中殿は胎児とともに息を引き取り、悲しみに暮れる王はプンサンらに斬首刑を言い渡します。プンサンはヨリとカンチョリにも死が迫っていると言い残します。
一方、ヨリはカソプ和尚から、カンチョリが夜光珠を使い果たす覚悟を決めていると知り衝撃を受けます。
その夜、ついに八尺鬼が王の体を乗っ取ります。刑の執行は取り消され、ヨリとカンチョリが中殿殺しの下手人として追われる身に。2人はチェ・ウォヌの屋敷に身を隠し、異変に気づいた大妃は、次に狙われる元子を密かに逃がしてウォヌのもとへ託します。 しかし八尺鬼の王は兵を率いて屋敷に現れ、カンチョリと対峙します。
「鬼宮」あらすじ 16話(最終回)
カンチョリを失いたくないヨリは、一緒に逃げようと懇願します。しかしカンチョリがガプの母を迎えに行った隙に、ヨリは1人で王宮へ戻り、尚膳らの助けを借りて、命懸けで焼死者の魂を導く使者「火徳差使(ファドクチャサ)」を呼び出し、八尺鬼の王と対峙します。
窮地に陥ったヨリのもとへカンチョリが駆けつけ、ムレスズメの花を口にして夜光珠の力をすべて解き放ち、八尺鬼を王の体から追い出します。 その後の天道祭で、王が先祖に代わって心から謝罪すると、グムフィと村人たちの魂は恨みを解いてあの世へ旅立ちました。
カンチョリの死を嘆くヨリのもとには祖母ノプトクの魂が現れ、別れを告げます。一方、逃亡したプンサンは雷に打たれて最期を迎えます。
3日後、カンチョリは奇跡的に目を覚まします。冥界で龍として昇天するか人として生きるかを問われ、ヨリと生きる道を選んだのでした。やがて2人は夫婦となり、娘を授かって穏やかに暮らします。
