
※本記事は最終話までのネタバレを含みます。
「かかし」あらすじ 1話
2019年、プロファイラーとなったカン・テジュは、30年越しに捕まったカンソン連続殺人事件の犯人イ・ヨンウと刑務所で向き合う。
物語は1988年へ。ソウルから故郷カンソンへ左遷された刑事テジュは、ストッキングを使った殺人事件で青年イ・ソンジンが犯人に仕立てられていることに気付く。ソンジンに自白を強いたのは、学生時代にテジュを苦しめた検事チャ・シヨンだった。 テジュは別の検事ファン・ジェフンを頼り、これまでの事件が同一犯による連続殺人だと訴える。 その直後、女子高生ユ・ジョンリンが同じ手口で殺害され、テジュの読みが裏付けられる。シヨンは事件から手を引かざるを得なくなった。 さらにテジュは、ジョンリンの友人キム・ミンジから「現場付近に怪しいかかしがいた」と聞き、犯人がかかしに化けて身を隠していたのではと推理する。 一方、事件現場で「友達」という言葉を口にしたシヨンに、テジュは怒りを爆発させる。シヨンは「事件もお前も、また手元に取り戻す」と言い残すのだった。
「かかし」あらすじ 2話
ソンジンの冤罪が晴れ、連続殺人事件として合同捜査班が発足。テジュは、襲われながらも生き延びた被害者がいるはずだと考え、パク・エスクを訪ねる。口を閉ざしていたエスクも、ほかの犠牲者のためにと証言を始め、犯人がストッキングにこだわっていたことや、手が女性のように柔らかかったことが分かる。
テジュは婦警を通行人に偽装させる囮捜査を計画するが、シヨンの横やりや人員不足が重なり、親友の記者ソ・ジウォンが囮役を務めることに。 その夜、犯人は別の女性キム・ミヨンを襲いかけた後、スカート姿のジウォンに標的を移す。トウモロコシ畑での追跡の末、テジュが見つけたのは頭から血を流して倒れるジウォンだった。 さらに、テジュの妹スニョンが同僚教師チョン・ギョンホとのトラブルで負傷し入院。兄妹の母の過去をギョンホに漏らしたのはシヨンだった。逆上したテジュはギョンホを殴って拘束され、留置場に現れたシヨンは勝ち誇ったように笑うのだった。
「かかし」あらすじ 3話
シヨンからの協力の提案をはねつけたテジュは、暴行事件の責任を問われ、すべての捜査から外される。 しかし、囮捜査で救出されたミヨンの証言から、犯人が「5人殺した」と口にしていたことが判明。テジュは辞表を条件に失踪者の捜索だけを任せてほしいとシヨンに願い出る。 失踪者リストから3人目の被害者をチェ・インスクと推定したテジュは、記者たちや郡守らの介入で現場が混乱する中、ジウォンの助けもありインスクの遺体を発見。母親のもとへ帰すことができた。
一方、シヨンはギョンホにスニョンとの虚偽の不倫関係を認めさせ、スニョンはギョンホの妻に責め立てられる。追い詰められたスニョンは、婚約者イ・キボムに別れを告げた。 刑事を辞めたテジュは、書店の前でミンジと再会し、「辞めないで、犯人を捕まえて」とキャラメルを2粒渡される。しかしその夜、ミンジは6人目の被害者となってしまう。
「かかし」あらすじ 4話
ミンジの無惨な遺体を前に、テジュは犯人逮捕を決意し、ついにシヨンへ共同捜査を申し出る。シヨンは兄で警務官のチャ・ジュニョンの力を借りて、テジュを復職させた。 テジュは、ジウォンが撮影した犯人の写真に写る見覚えのあるハンカチと、ミンジが残したかかしの絵に注目。ミンジが最後に立ち寄ったカンソン文庫を訪ね、店主イ・キファンから、弟のキボムが傘を持ってミンジを追いかけたと聞く。
その頃、キボムはスニョンに付きまとうギョンホを殴って重傷を負わせ、手配されていた。スニョンはキボムをかくまい、二人で逃げようとしていた。 そんな中、ジウォンは犯人のハンカチがスニョンの手作りの物と同じだと気付き、キボムへの疑いを深める。 また、シヨンがテジュを敵視するようになった理由が、少年時代に父とテジュの母の密会を目撃したことにあったと明かされる。 終盤、スニョンを追ったシヨンが草むらで犯人と対峙。駆けつけたテジュの前に、血を流しながらスニョンを抱えたシヨンが現れるのだった。
「かかし」あらすじ 5話
意識を取り戻したスニョンは、キボムは暴行事件で追われているだけだと信じていた。ジウォンも、犯人ならスニョンを倉庫にかくまったりしないと指摘するが、テジュは私情を捨てて捜査に臨むと決める。 さらに、民家で起きた少女殺害事件の夜にキボムが現場近くで目撃されていたことが分かり、キボムの家と書店に家宅捜索が入る。
家からは、3人目の被害者が失踪した日にテジュとキボムが一緒に写った写真が見つかり、アリバイを示す証拠となる。ところが書店からは、生存者エスクが事件当日に失くしたハンドバッグが発見された。相反する2つの証拠を前に、テジュは書店に出入りできるもう一人の人物、兄キファンに目を向ける。 一方、逃走中のキボムは刑事チャン・ミョンドとト・ヒョングに捕らえられ、監禁と暴行の末に虚偽の自白を強いられていた。
「かかし」あらすじ 6話
テジュは犯人の公表を待ってほしいと頼むが、シヨンは記者会見でキボムを犯人として発表してしまう。キファンは血液型が犯人と一致せず、容疑者から外れた。 テジュは手がかりを求めて、放射性同位体検査を依頼。その結果、犯人は金属を扱う環境で働く汗っかきの労働者である可能性が高いと分かる。 そんな中、キボムが自白したとの知らせが届く。違法な拘束と暴行による自白で、その指示を出していたのがシヨンだと知ったテジュは、シヨンと殴り合いになる。
一方、ジウォンはエスクのハンドバッグに入っていた喫茶店のマッチ箱をたどり、キボムの友人イム・ソクマンの名前に行き着く。ソクマンは、キボムが連行される様子を見た唯一の目撃者で、バッグを書店に置いた張本人でもあった。 キボムのために証言すると約束したソクマンだったが、片足を引きずる歩き方や、鉄くずに囲まれた職場で汗まみれになっている姿が、スニョンの証言や検査結果と重なっていた。
「かかし」あらすじ 7話
テジュは、キボムの不当逮捕を見たというソクマンの証言を確保する。しかしシヨンはキボムを拘置所へ移し、面会も禁じてしまう。 テジュはジウォンに頼み、「別の有力容疑者が浮上した」という記事と、違法な取り調べの問題を報じさせる。ソクマンの血液型が犯人と同じB型で、放射性同位体検査の結果とも一致すると分かり、シヨンも捜査の方針を変えざるを得なくなった。 そんな中、ソクマンはキボムのハンカチを返すためスニョンを訪ね、スニョンは彼に恐怖を覚える。その後ソクマンは逮捕され、キボムは釈放される。
ところが、兄キファンの迎えで家へ帰る途中、キボムは拷問による臓器損傷が原因で敗血症を起こし、息を引き取った。キボムの家族はテジュを責め立てる。 同じ頃に営まれていたシヨンの母の葬儀は、華やかでなごやかな雰囲気だった。その光景に過去の傷がよみがえったテジュは、その場で倒れてしまう。 そしてエピローグで、2019年の連続殺人犯イ・ヨンウの正体がキファンだと明かされる。
「かかし」あらすじ 8話
意識を取り戻したテジュは、シヨンの母の葬儀場へ戻り、笑顔のシヨンに手錠をかけて引きずり出す。 激怒したシヨンは、キボム死亡の件で監察を受けるト刑事を見捨て、拷問の罪をテジュにかぶせる。懲戒処分を受けたテジュに、シヨンは「これが階級だ」と言い放つのだった。 一方、キボムの死を受け止められず記憶が混乱していたスニョンは、やがて記憶を取り戻す。そして「殺人者チャ・シヨンを処罰せよ」と血で書いたプラカードを掲げて、検察庁の前で抗議を続ける。その後、シヨンの婚約者キム・ヒジンともみ合って留置場に入れられたため、テジュはカンソンを離れることと引き換えに、妹の件を収めてもらうよう頼む。
その頃、真犯人のキファンは、無実の罪で拷問を受けるソクマンに自白を促し、スニョンを次の標的として狙っていた。 テジュがカンソンを去った後、シヨンはソクマンにも虚偽の自白をさせ、死刑を求刑する。 しかし、転勤先でテジュは新たな遺体とストッキングを見つけ、事件がまだ終わっていないと悟るのだった。
「かかし」あらすじ 9話
ソクマンの逮捕でシヨンと刑事たちが表彰される中、テジュはカンソンに戻り「連続殺人はまだ終わっていない」と訴える。転勤先のムウォンで見つかった遺体に、同一犯の痕跡があったのだ。テジュは、ソクマンは模倣犯の可能性はあっても連続殺人犯ではないとして、起訴内容の変更を求める。 さらにテジュは、家出として処理されていた8歳の少女ユン・ヘジンの失踪事件にも目を向ける。最後の目撃者は担任のスニョンだった。テジュは両親の願いを受け、捜索を始める。
捜索を恐れたシヨンは、同じ時間に開かれるソクマンの裁判にテジュを証人として呼び出す。テジュは捜索の指揮を後輩刑事のパク・デホに任せて出廷した。 その間に捜索現場で遺体が見つかるが、それはヘジンではなかった。 実は表彰式の前夜、デホたち3人の刑事がすでにヘジンの遺体を見つけていたが、シヨンの指示で埋めて隠していたのだ。 2019年、キファンはその様子を目撃していたと語り、テジュに「その子をどうしたのか」と問いかける。
「かかし」あらすじ 10話
デホが遺体の隠蔽に加担していたと知り、テジュは激しく怒る。デホは罪を償おうと捜索前日に遺体を元の場所へ戻したが、何者かが再び持ち去っていたと打ち明けた。 一方、シヨンは婚約者ヒジンから、父チャ・ムジンに隠し子がいて、それがスニョンだと知らされる。ムジンは政治家としての体面を守るため、スニョンに自分の娘として生きるよう持ちかけ、スニョンはテジュの反対を押し切ってその道を選ぶ。
関係の修復を望むシヨンに、テジュは「ヘジンを返せ」と迫り、偽の証拠を使って取引を持ちかける。しかしシヨンは主導権を渡さず、テジュはシヨンの部下に山中で襲われ、穴に落とされる。目を覚ましたテジュの前にはシヨンがいた。シヨンは、テジュを土の中に埋めようとするのだった。 その頃、ソクマンはジウォンが無実を示す事実をつかんだにもかかわらず、7件目の事件の模倣犯として無期懲役を言い渡される。 2019年、キファンはその7件目の事件も自分の犯行だったと告白する。
「かかし」あらすじ 11話
2019年。イ・ヨンウことキファンが7件目の事件を自白し、テジュは20年服役したソクマンを訪ねて涙ながらに謝罪する。テジュは再審を目指すが、違法捜査に関わった刑事たちは定年退職し、シヨンは国会議員、デホは警察庁長官になっていた。弁護士チャ・ヨンホは、彼らが否認すれば裁判は難しいと告げる。 30年ぶりにシヨンを訪ねたテジュの前に、シヨンを「おじさん」と呼ぶ青年チャ・ヨンボムが現れる。キボムに瓜二つの彼は、スニョンの息子だった。30年前、テジュは事故で命が危うかった妹を救うため、ムジンの指示に従ってカンソンを永遠に去ると約束していたのだ。
その頃、ジウォンはヨンウの正体がキファンだと知り、独立系メディアの新人記者であるヨンボムと事件を追い始める。取材の中で、ヨンボムは父も拷問の被害者だったことを知る。しかし、加害者の「カン」はテジュだというシヨンの言葉を信じ、テジュに怒りを向けた。 一方、シヨン側はヨンウの自白を自己顕示欲による虚言として片付けようと動き出す。
「かかし」あらすじ 12話(最終回)
ヨンウは甥ヨンボムとの面会を条件に、ソクマンの再審で証言すると申し出る。 一方、取材を続けたヨンボムは、当時の被害者から、自白を強要したのはテジュではなくシヨンだったと聞かされる。テジュはヨンウの目撃証言とつなぎ合わせ、ヘジン事件を隠蔽したのが警察官だったことを明らかにしようとする。そしてテレビのインタビューで、隠蔽に関わった者たちの実名を公表した。 母スニョンがシヨンを責める言葉を聞いたヨンボムは、シヨンに過ちを認めて謝罪するよう訴える。テジュも「共に罪を償おう」と手を差し出すが、シヨンはその手を取らず、法廷でも強圧捜査を否定して偽証した。
再審では、ヨンウの証言などにより、ソクマンは30年越しに無罪を勝ち取る。しかし、ヘジン事件に関わった者たちは公訴時効を理由に罪に問われなかった。 ヨンボムはシヨンと決別する。 テジュはヨンウに「自分が正しいことをしたとは思うな。この悲劇の始まりはお前だった」と告げ、物語は苦い余韻を残して幕を閉じる。
