「ヘチ 王座への道(原題:해치)」は、2019年にSBSで放送された政治時代劇です。韓国の放送版は全48話で、日本のVOD配信では2話ずつまとめた全24話構成になっています。
この記事では、配信版の全24話に沿ってあらすじをまとめています。各見出しの話数は配信版の話数で、放送版の2話分にあたります。
ヨニン君がミルプン君との王位をめぐる争いを経て、朝鮮21代王・英祖になるまでの物語を、最終回の結末まで追うことができます。キャストや相関図はキャスト・相関図まとめをご覧ください。

配信1話(放送1・2話)
ヨニン君は身分を偽り、科挙の会場で替え玉受験をしていた。しかし、隣の席の受験生パク・ムンスに不正を疑われてしまう。
その後ヨニン君は、ミルプン君が武術の稽古中に罪のない相手を殺しかける場面を目撃し、二人の間に緊張が走る。
一方、司憲府(官吏の不正を取り締まる役所)の茶母(捜査を手伝う女性の下働き)ヨジは、ミルプン君が殺人の記録「啓示録」を隠し持っているという噂を追っていた。変装して証拠を探るが、見つかりそうになったところをヨニン君に助けられる。
配信2話(放送3・4話)
ヨジが持ち出した箱に入っていたのは「啓示録」ではなく、ただの押し花だった。
ヨニン君は、替え玉受験がミルプン君の指示によるものだったと知り、自分が罠にはめられていたことに気づく。やがて替え玉受験に関わっていたノ・テピョンが遺体で見つかる。父である王・粛宗は、ヨニン君に自らの死が近いことを打ち明ける。
司憲府のハン・ジョンソクはミルプン君の殺人を告発しようとするが、証言する者が現れない。そこでヨニン君が、自ら証言者として名乗り出る。
配信3話(放送5・6話)
証言に立ったヨニン君だったが、ミン・ジンホンら老論(ノロン)派によって訴えを退けられそうになる。
粛宗の後押しでミルプン君は捕らえられる。一方ヨニン君は、弟ヨンリョン君を守るため、罰として自ら済州島へ行くことを申し出る。老論派はミン・ジンホンを通じて、証言を取り消すようヨニン君に圧力をかける。
配信4話(放送7・8話)
弟の命と引き換えにミン・ジンホンの要求を受け入れたヨニン君は、証言を覆す。その結果、ミルプン君は釈放される。
清へ渡ったはずのミルプン君はひそかに戻り、ヨンリョン君を襲う。駆けつけたヨニン君の腕の中でヨンリョン君は息を引き取り、知らせを聞いた粛宗もその後まもなく亡くなる。
配信5話(放送9・10話)
1年後、病弱な景宗が王位に就いたが、老論派と少論(ソロン)派の争いは続いていた。
ヨジたちは、ハン・ジョンソクの死が事故ではなく殺人だったことに気づくが、そのために司憲府を追われてしまう。パク・ムンスは科挙への挑戦を続けていた。そんな中、清から戻ったミルプン君が再び姿を現し、王座への野心を燃やす。
配信6話(放送11・12話)
一度は見捨てたミルプン君が戻ってきたことで、老論派に動揺が広がる。ヨニン君はその隙をつき、長い間準備してきた反撃に乗り出す。
一方パク・ムンスは、景宗の行列を止めてまで確かめたいことがあると訴える。
配信7話(放送13・14話)
ヨニン君は、科挙で長年不正が続いていたことに気づく。そして、実力があるはずのパク・ムンスが落ち続けていた理由を突き止める。
ヨジは、ヨニン君が命がけの計画を進めていることを知り、彼の後をつけ始める。ミルプン君の側も、脱獄事件を利用して老論派を揺さぶっており、両者の駆け引きは激しさを増していく。
配信8話(放送15・16話)
ヨニン君は景宗に、朝鮮を牛耳る老論派の勢力と戦う決意を伝え、王の協力を得る。
科挙の不正を暴こうとするヨニン君に対し、ミン・ジンホンは態度を硬くする。そして過去の秘密を持ち出して景宗を揺さぶり、王とヨニン君の仲を引き裂こうとする。
配信9話(放送17・18話)
ミン・ジンホンが流す偽の情報のせいで、世論は思うように動かない。それを知ったヨニン君は、怒りをダルムンにぶつけてしまう。
「もし本当に王らしい王になれたら」と語るヨニン君に、ヨジとパク・ムンスは危険を覚悟で力を貸すことを誓う。一方、イ・イギョムは先王の遺志を大妃に伝え、ヨニン君を世子(王位継承者)に立てる動きが始まる。
配信10話(放送19・20話)
王宮へ向かう途中、ヨニン君とヨジは何者かに襲われる。
ヨニン君はダルムンに助けられ、かろうじて難を逃れる。しかし今度は、そのダルムンがヨニン君に剣を向ける。
配信11話(放送21・22話)
ダルムンは、本当はヨニン君の味方であることを明かす。そして、イ・イギョムらがヨニン君を世子として支持していることを伝える。
王宮に現れたヨニン君を見てミン・ジンホンは驚き、刺客を送ったのが自分だとヨニン君に見抜かれてしまう。危機を乗り越えたヨニン君は、正式に世子として迎えられる。パク・ムンスもついに科挙に合格し、司憲府の監察官となる。
配信12話(放送23・24話)
世子となったヨニン君だったが、老論派・少論派のどちらからも信頼を得られずにいた。
司憲府に戻ったパク・ムンスとヨジは、人身売買事件を追っていた。そんな中、少女が両班(貴族階級)を殺す現場にヨニン君が居合わせ、少女をかばって罪を隠してしまう。司憲府のウィ・ビョンジュは、ヨニン君の様子を不審に思い始める。
配信13話(放送25・26話)
少女をかばったことで、ヨニン君は漢城府に連行され、民衆の前で屈辱を受ける。一方、ヨジとパク・ムンスは、ミルプン君を後ろ盾にする人身売買の一味の捕縛に失敗し、捕らわれた子どもたちを守ることもできなくなってしまう。
景宗はヨニン君を守るため、耆老宴(高齢の重臣をねぎらう宮中の宴)に出席して、世弟が健在であることを示すよう命じる。ところがその席でヨニン君は、土地を持つ両班にも税を課すべきだと大胆に発言する。激怒した両班たちは宮殿の塀に世弟の廃位を求める檄文を貼り出し、抗議が続く。
そんな中、民衆の間からはヨニン君を支持する声が上がり始める。人々は自分の名前を刻んだ号牌(身分証の札)や石を差し出して、ヨニン君への支持を示していく。かばわれた少女も、自分の名前を刻んだ石をヨニン君に手渡し、感謝を伝える。少論派のイ・グァンジャらも号牌を積み上げて、ヨニン君の側につく。
一方、追い込まれたミルプン君は、ダルムンを自分の味方に引き入れようと動き出し、反撃の準備を進めていく。
配信14話(放送27・28話)
景宗の命令で、ヨニン君に謀反の疑いがかけられ、宮中は大騒ぎになる。
同じ頃、漢陽(ハニャン、現在のソウル)の街には「ヨニン君は粛宗の実の子ではない」という怪文書が出回る。その黒幕がダルムンだと知ったパク・ムンスは、大きなショックを受ける。しかしこの怪文書には、ヨニン君にだけわかる隠されたメッセージが込められていた。
配信15話(放送29・30話)
親耕礼(王が自ら田を耕して農業を奨励する儀式)で、ヨニン君が民から慕われる姿を見た景宗は、表情を曇らせる。
ヨジはヨニン君に惹かれる自分の気持ちに戸惑い、ヨニン君もまた自分の想いを強く打ち消そうとする。パク・ムンスは巡官の不審な死を調べ始める。一方、老論派の人事に切り込むヨニン君に対し、ミン・ジンホンはミルプン君と手を組んで反撃に出る。
配信16話(放送31・32話)
ヨニン君を非難する上書(王への意見書)や怪文書など、王と世子の仲を裂くための陰謀が次々と仕掛けられる。
追い詰められたヨニン君は、席藁待罪(むしろの上に座って王の処分を待つこと)に追い込まれる。しかし、ダルムンは実は裏切っておらず、暗号のようなメッセージで真相をヨニン君に伝えていたことがわかる。
配信17話(放送33・34話)
自暴自棄になったミルプン君は、王宮の中で次々と人を殺し、ついに景宗の目の前にまで迫る。
知らせを受けたヨニン君は、急いで王宮へ駆けつける。
配信18話(放送35・36話)
ミルプン君は捕らえられて島流しとなり、反逆に加わったウィ・ビョンジュらも処罰される。
ところが、景宗が何者かに毒を盛られて危篤に陥る。ヨニン君は毒を疑って治療の指揮をとるが、王は最期の言葉を残して亡くなる。ヨニン君の対応を疑う少論派との対立は、さらに深まっていく。
配信19話(放送37・38話)
王の死の責任を問う声が上がる中、ヨニン君は悩み抜いた末に王位を継ぐことを決意する。反対を押し切って即位し、英祖となる。
かつての恩人イ・グァンジャは辞表を出し、盟友パク・ムンスも司憲府を去っていく。そして、処刑を待っていたはずのウィ・ビョンジュが逃げ出し、ミルプン君のもとへ向かう。
配信20話(放送39・40話)
英祖の即位直後、疫病が急速に広がり、新しい王の正当性が揺らぎ始める。
調べを進めると、反乱を企てるイ・インジャの一味が、わざと井戸に毒を入れていたことがわかる。英祖は自ら現場に出向き、対策の先頭に立つ。
配信21話(放送41・42話)
イ・インジャは各地で反乱軍を集め、ミルプン君を新しい王に立てようと漢陽へ攻め上る。
多くの犠牲を出したくない英祖は、反乱に加わった南人(ナミン)派の人々と話し合う道を探る。しかし、老論派から強く反発される。
配信22話(放送43・44話)
パク・ムンスやイ・グァンジャの軍が反乱軍を迎え撃ち、イ・インジャを捕らえる。しかし、ミルプン君には逃げられてしまう。
ミルプン君の元恋人ユニョンは、彼がただ利用されているだけだと気づき、心を乱す。
配信23話(放送45・46話)
追い詰められたミルプン君の前にユニョンが現れ、早く逃げるよう告げる。
捕らえられたイ・インジャは英祖の前に引き出され、間違ったやり方では世の中を変えられないと諭される。英祖は身分に関係なく人材を登用する制度を打ち出すが、両派から激しく反発される。そんな中、ユニョンはミルプン君をかばって刺客の刃を受け、命を落とす。
配信24話・最終回(放送47・48話)
冷静さを失ったミルプン君が王宮に乱入し、英祖に刃を向ける。ヨジはとっさに王をかばい、英祖もまたヨジを守ろうとする。その姿を見たミルプン君は戦う意志を失い、自ら命を絶つ。反乱を率いたイ・インジャとウィ・ビョンジュは処刑される。
1年後、英祖は自ら民の声に耳を傾け、身分に関係なく税を公平に課す改革を進めていく。パク・ムンスは暗行御史(王の密命で地方の役人を監察する役職)として、ヨジは王のそばに仕える宮女として、それぞれの立場から英祖を支え続ける。
