

※本記事は最終話までのネタバレを含みます。
※即位後は、嬪宮(サンの妻)を「王妃(孝懿王后)」、英祖の王妃だった中殿を「大妃(貞純王后)」と表記します。
「イ・サン」あらすじ 45話
老論派の重臣たちが家や田畑を売って金を集めていると知ったグギョンは、即位式の延期を進言する。 しかしサンは予定どおり行うと決める。
一方、テスはフギョムの配下が毎日城外の酒場に通うことを怪しみ、刺客からの書状を奪い取る。 即位式での暗殺計画を知ったグギョンはフギョムを捕らえようとするが、サンは刺客をおびき出すため計画をあえて泳がせる。
即位式の前夜、サンはソンヨンと会い、立派な王になれるか不安だと打ち明ける。 ソンヨンは、幼い日の約束を果たしたように、父や祖父との約束もきっと果たせると励ます。
即位式は無事に終わり、サンは「私は思悼世子の息子である」と宣言する。 しかし、警戒を解いたその夜、刺客が大殿に忍び込み、内官たちを次々と斬り倒していく。
「イ・サン」あらすじ 46話
大殿で刺客と一騎打ちになったサンは、傷を負いながらも難を逃れる。 テスやグギョンが駆けつけ、第二の刺客たちも捕らえられる。
暗殺の失敗を知ったフギョムは、和緩翁主とともに清へ逃げようとする。 しかし、サンに逃亡先を読まれ、楊花津の船着き場でグギョンに捕らえられる。
一方、グギョンは大妃(貞純王后)を逆徒の首領として尋問の場に連行する。 すべてを任せてほしいと言うグギョンに対し、サンは尋問も断罪も自らの手で行うと答え、周囲を驚かせる。
尋問が始まると、逆賊たちは次々と罪を白状していく。 そんな中、大妃が自室で倒れているのが見つかる。
「イ・サン」あらすじ 47話
大妃は猛毒の附子を飲んで倒れたが、一命を取り留める。 自害を図ったという噂が広まり、全国の儒生たちがサンの厳しい処分に反発して宮殿の門前に集まる。
一方、恵嬪は和緩翁主から、父ホン・ボンハンが自分たちの助命に動いていると聞かされて衝撃を受ける。 問いただすと、ホン・ボンハンは弟ホン・イナンの命だけでも救いたかったと答える。
ところが御前会議の場に大妃が現れ、薬を飲み間違えただけだと自ら噂を否定する。 フギョムらには流刑のうえ賜薬(毒による死罪)が言い渡され、和緩翁主は庶人に落とされて流刑地に軟禁される。
流刑地を訪ねたグギョンは、フギョムと最後の酒を酌み交わしてから王命を伝える。
「イ・サン」あらすじ 48話
グギョンは大殿を警護する宿衛所の新設を提案し、自らは都承旨と宿衛大将を兼ねる。 テスたちも宿衛官に昇進する。
一方、サンが建てた王立図書館・奎章閣が完成する。 サンは町で知り合った老学者や、庶子という理由で登用されなかった才能ある者たちを奎章閣の責任者に任命する。 反発する重臣たちに、サンは決定に従えない者は朝廷を去れと言い放つ。
その頃、王妃はソンヨンをサンの側室に迎えたいと考え、本人にそれとなく意向を探る。 しかし恵嬪は、身分の低いソンヨンを側室にすることを頑なに拒む。 一方、グギョンの妹を紹介されたホン・ボンハンと恵嬪は、彼女を側室にしてはどうかと考える。
「イ・サン」あらすじ 49話
チェ・ソクチュら老論派の重臣たちは、科挙を中止しなければ朝廷を去ると辞表を出す。 サンはそれを止めず、南人派や少論派の人材を呼び寄せる。 ソクチュは前左議政チャン・テウに都へ戻るよう頼み込む。
一方、恵嬪はグギョンに妹を側室にしたいと持ちかけ、グギョンは迷う。 王妃は図画署を訪れ、ソンヨンにサンの側室になってほしいと頼む。
身分の低い自分がサンのそばにいてよいのかと悩むソンヨンに、テスは「サンのことは諦めて自分ではだめか」と思いを打ち明ける。 科挙の当日、チャン・テウの根回しで儒生は誰一人として試験会場に現れなかった。
「イ・サン」あらすじ 50話
疫病が広がるなか、サンは自ら現地へ赴き、医官らによる支援を急がせる。 辞表を出した重臣たちは政務報告にも現れず、国政がまひし始める。
サンは自らチャン・テウを訪ね、新たな王命を見せる。 科挙の合格者には破格の位を与える一方、受験しない者からは10年間受験資格を奪い、朝廷の規模も半分に減らすという大胆な内容だった。 科挙は無事に行われ、老論派はあわてる。
一方、グギョンは悩んだ末に、妹を側室にする話を受け入れる。 王妃は、王の腹心が外戚になれば騒動の種になると心配する。 そして、側室選びの日取りが決まったところで、サンにソンヨンを迎えてほしいと願い出る。
「イ・サン」あらすじ 51話
テスの叔父タロはソンヨンにテスとの結婚を勧めるが、テスに止められる。
一方、図画署のパク別提は御真画師(王の肖像画を描く画師)をソンヨンに任せたいと持ちかける。 画師を引き受ければ側室にはなれない。 サンはソンヨンを呼んで気持ちを確かめようとするが、チャン・テウの来訪で中断し、ソンヨンを執務室で待たせる。 サンはチャン・テウを左議政に任命し、老論派も正しく生かす考えを示す。
ところが、待ちくたびれて王の椅子で眠ってしまったソンヨンを恵嬪が見つけてしまう。 恵嬪は王と王妃を操って側室になろうとしていると誤解して厳しく叱る。 ソンヨンは御真画師となる道を選ぶ。
やがて、グギョンの妹が側室・元嬪(ウォンビン)として迎えられる。 しかし、その夜サンは元嬪の部屋ではなく、ソンヨンのもとを訪ねる。
「イ・サン」あらすじ 52話
涙の理由を問われたソンヨンは、図画署に残ったのは自分の意思だと答え、サンは落ち込む。 初夜に王が来なかったことを隠したい元嬪は、皆が去ったあとに王が来たことにする。
一方、グギョンは宿衛所の身体検査を厳しくして老論派の重臣たちの恨みを買う。 チャン・テウからグギョンの横暴を聞かされたサンは、重臣たちの前でグギョンを政務報告から退出させる。 傷つくグギョンに、サンはそれが彼を守るためだったと明かす。
その頃、元嬪はソンヨンを呼び出し、初夜にサンがソンヨンを訪ねたのは本当かと問い詰める。 そこへ王妃が現れ、元嬪を叱りつける。 そんな中、奎章閣の検書官たちが夜道で襲われ、老学者の家にも火が放たれる。
「イ・サン」あらすじ 53話
奎章閣の老学者が亡くなり、サンは自分を責める。 サンは老論派の仕業を疑い、チャン・テウに伝える。 重臣たちを問いただしたテウだったが、ミン・ジュシクはしらを切る。
一方、グギョンはミン・ジュシクをさらって痛めつけ、報復する。 やがて刑曹判書が遺体で見つかり、ほかの重臣も相次いで殺される。 グギョンは疑いの目を向けられ、ミン・ジュシク襲撃を認めて取り調べを受けることになる。
その頃、元嬪は自分の部屋に飾る屏風絵をソンヨンに描かせるよう仕向け、王妃の怒りを買う。 図画署では、イ・チョンが弟子入りを願い出ていた老画師が、御真画師に4度も選ばれた名人だったと分かる。
「イ・サン」あらすじ 54話
サンは重臣殺しの謎を解き、犯人が主人を殺す奴婢たちの秘密組織だと突き止める。 テスたちは標的になりそうな重臣の屋敷を見張り、犯人一味を捕らえる。 疑いが晴れたグギョンは釈放され、サンは罰としてグギョンに奴婢制度改革の全権を与える。 サンはこの国から奴婢をなくすと決意する。
一方、グギョンは大妃から、チャン・テウの弱みとなる昔の匿名の上奏文を受け取る。
その頃、元嬪はソンヨンが屏風に描いた蓮の花を不快に思い、絵に顔料をぶちまけてソンヨンの頬を打つ。 そんな中、元嬪の懐妊が判明する。
「イ・サン」あらすじ 55話
グギョンがチャン・テウをけん制するために呼び寄せた大妃が大殿の前に現れ、サンは警戒する。 サンは奴婢制度改革を発表するが、チャン・テウは重臣たちを率いて席を立つ。
一方、元嬪は御医から、懐妊は想像妊娠だったと告げられる。 恵嬪には嘘をつき通し、グギョンに助けを求める。
その頃、重臣殺しで捕らえた奴婢の処刑を前に、サンはその母親が穏やかに暮らせるよう手を尽くすと約束する。 また、護送中のミン・ジュシクが何者かの手引きで逃走する。 グギョンは御医に、元嬪の想像妊娠を隠し通すよう命じる。
「イ・サン」あらすじ 56話
想像妊娠が明らかになれば一族が滅びかねないと、グギョンは死産したことにする計画を立てる。 元嬪は自分の生まれた日の宴で、悲鳴を上げて倒れる。 御医は死産を告げ、恵嬪は気を失ってしまう。
一方、逃げたミン・ジュシクを助けたのは大妃だった。 大妃はサンに、チャン・テウを故郷へ帰すべきだと助言するが、サンは何もしないでほしいとはねつける。 グギョンはサンの名のもとに、老論派の重臣たちを次々と捕らえていく。
その頃、恵嬪は原因を突き止めるようサンに迫る。 グギョンに弱みを握られた御医は、死産の原因は王妃が実家から取り寄せた薬だと虚偽の報告をする。
「イ・サン」あらすじ 57話
元嬪は王妃が贈った茶を燃やし、死産は王妃の薬のせいだと恵嬪に訴える。 しかし、サンは元嬪の食事を自ら選ぶ王妃の姿を見て、故意のはずがないと信じる。 サンはグギョンに内緒で、テスに御医の後をつけさせる。 ところが、御医は何者かに連れ去られ、ソ・ジャンボも負傷する。 サンはこれが王妃を陥れる陰謀だと確信する。
一方、宿衛所でグギョンが御医と会っているのを見つけたサンは、理由を問いただす。
その頃、ソンヨンは屏風を描きに行った際、元嬪が実家から届いた益母草の煎じ薬を飲んでいたことを思い出し、王妃に伝える。 益母草は妊娠中に飲むと流産を招くおそれがある薬だった。
「イ・サン」あらすじ 58話
王妃はグギョンを呼び、罪を自らサンに打ち明けるよう促す。 御医は舌をかんで命を絶つ。 元嬪は恵嬪の前で許しを請い、死産の原因は自分が飲み続けた益母草だったと嘘を重ねて恵嬪を驚かせる。
一方、サンに問い詰められたグギョンは、元嬪をかばうために嘘をついたと認める。 サンは元嬪とグギョンを許し、王妃にも許してやってほしいと頼む。
その頃、ソンヨンは夜道で酔っ払いに絡まれたところを見知らぬ男に助けられる。 サンは民の暮らしを見に微行に出るが、グギョンが勝手に道筋を決めていたことに怒り、別の道へ向かう。 その夜、サンは何者かに銃で狙われる。 さらに、雨の中で座り込んで許しを請うていた元嬪が意識を失う。
「イ・サン」あらすじ 59話
元嬪はグギョンが見守るなか息を引き取る。 妹の死は無念の死だったと考えるグギョンは王妃を恨み、酒に溺れていく。
一方、大妃から王政を否定する一派が徒党を組んでいるとの情報を得たグギョンは、その集会に兵を差し向ける。
その頃、ソンヨンは自分を助けてくれた男と書店で再会する。 彼は死んだと思っていたソンヨンの弟ソンウクだったが、ソンヨンはまだ気づかない。 グギョンの兵の急襲で集会の仲間が捕らえられ、ソンウクは矢を受けて負傷する。 帰宅途中のソンヨンは、傷ついたソンウクを見つける。
「イ・サン」あらすじ 60話
ソンヨンは傷ついたソンウクを自宅にかくまって看病する。
一方、グギョンは元嬪の願いをかなえたいと、サンの異母弟・恩彦君(ウノングン)の息子を元嬪の養子にしたいと申し出る。 大妃は力を増すグギョンを老論派に引き込もうと動く。
その頃、サンはグギョンが捕らえたのが天主教徒だと知る。 銃を持ちながら抵抗せずに捕まったことを不審に思い、テスたちにグギョンを調べさせる。
ソンウクの仲間のもとへ代わりに向かったソンヨンは、そこで彼が実の弟だと知り、涙ながらに家へ急ぐ。 しかし、家の周りはすでにグギョンと禁軍に囲まれていた。 ソンヨンは逆賊をかくまった罪で捕らえられる。
「イ・サン」あらすじ 61話
ソンヨンは弟をかばって何も話さず、自分を罰してほしいとだけ言い、義禁府の獄に入れられる。 テスはソンヨンから事情を聞き、ソンウクと服を取り替えて逃がし、自分が捕まる。
サンは、証拠とされた銃が清から密輸された高価なもので、天主教徒たちに買えるはずがないと見抜く。 銃の出どころを追うと、清との取引に関わる通訳官が浮かび上がるが、通訳官は自害してしまう。 天主教徒は釈放され、ソンヨンも弟と涙の再会を果たす。
一方、サンは恩彦君の長男を元嬪の養子にすることを認める。 王妃はそれに反対し、グギョンと対立を深める。 その夜、テスはサンにソンヨンを側室にしてほしいと頼む。 ソンヨンが以前側室を断ったのは恵嬪の意向だったと知ったサンは、ソンヨンを迎えに行く。
「イ・サン」あらすじ 62話
サンは一人の男として、ソンヨンに宮殿へ戻ってほしいと告げる。 悩んだ末にソンヨンはサンのそばにいると約束し、2人は固く抱き合う。
一方、ソンヨンがサンの寝所に上がったと聞いた恵嬪は激しく反対する。 卑しい身分の娘に王の子を産ませることはできないと言うが、サンはどんな代償を払ってもソンヨンをそばに置くと譲らない。
その頃、グギョンは恩彦君の息子に完豊君(ワンプングン)という称号を与え、跡継ぎの座に据えようと動き出す。 大妃もそれを後押しする。
テスは手紙と贈り物を残して身を引き、ソンヨンは晴れて側室となる。 恵嬪は式に出席しなかった。
「イ・サン」あらすじ 63話
恵嬪はソンヨンの挨拶を受け入れず、嫁とも思っていないと言い放つ。 それでもソンヨンは毎日挨拶に通う。 恵嬪の誕生日の宴でも、ソンヨンは恵嬪の怒りを避けるために自ら席を外す。 サンは新たな側室を迎える話に従う代わりにソンヨンを認めてほしいと頼むが、恵嬪は拒む。
一方、サンは特権商人が新しい店を荒らす現場を目撃し、今度こそ商いの自由化を実現すると約束する。 特権商人たちは反発し、市場の巡察を願い出る。
その頃、グギョンはチャン・テウの屋敷を捜索してテウや重臣たちを捕らえる。 そして、逃亡中のミン・ジュシクからの書状が見つかる。
「イ・サン」あらすじ 64話
チェ・ソクチュらは完豊君を世子に立てるよう上奏し、グギョンも三司の官吏を味方につける。 チェ・ジェゴンとナム尚膳は認めてはならないとサンに強く訴え、サンはグギョンに大きな力を与えたことを悔やみ始める。
一方、王妃はソンヨンの心細さを思いやり、ソンヨンと仲の良かったチョビを付きの尚宮に取り立てる。
その頃、グギョンは市場巡察を願い出た特権商人たちを、王に危害を加えるつもりだと決めつけて拷問にかける。 巡察の場で痛めつけられた商人の姿を見たサンはがくぜんとし、グギョンを担当から外す。 王妃の命で完豊君が宮殿を出されることになり、王妃とグギョンが言い争っているところへサンが現れる。
「イ・サン」あらすじ 65話
サンはグギョンを都承旨から外し、宿衛大将の職務に専念させる。 チャン・テウは領議政に任じられる。
一方、王妃はテスに、グギョンが大妃と通じているか調べるよう頼む。 テスがグギョンの後をつけると、密会の相手は大妃だった。 王妃はグギョンを呼び、大妃の後押しで老論派の支持を得たことを突きつける。 そして、行幸から戻ったらすべてサンに話すと告げる。
追い詰められたグギョンは毒を手に入れ、行幸先での敬老の宴で、チェ尚宮を使って王妃の食事に毒を盛る計画を立てる。 一方、行幸に同行したソンヨンは立ちくらみを起こす。 宴の直前にソンヨンが倒れたため、急きょサンが宴に出ることになる。
「イ・サン」あらすじ 66話
王の食事に毒が盛られたかもしれないと大騒ぎになり、グギョンは急いで計画を中止させる。 逃げようとしたチェ尚宮はテスに見つかり、追い詰められて毒をあおる。 捕まった宿衛官の自白から、王妃を狙った黒幕がグギョンだと判明する。
信じられないサンの前で、グギョンは罪を認める。 グギョンはチャン・テウによる取り調べで拷問を受け、かつてフギョムに言われた言葉を思い出す。 サンは夜にグギョンを訪ねて弁明を求め、どれほど彼を大切に思っていたかを語る。
一方、テスは叔父タロから、宴の前にグギョンの伝言で計画中止をチェ尚宮に伝えていたと打ち明けられる。 テスはそれを知らせにサンのもとへ急ぐ。
「イ・サン」あらすじ 67話
サンは、グギョンが実行直前に計画を止めたことを考慮し、死罪ではなく流刑を言い渡す。 サンはまた、大妃に英祖の遺言を預かっていることをちらつかせ、二度と国政に口を出すなと警告する。
グギョンの護送の日、集まった民が石を投げる。 テスたちは懸命に止めようとし、ソ・ジャンボも泣きながら止めに入る。
一方、新たな側室・和嬪(ファビン)が迎えられるが、サンは恵嬪の勧めを聞かずにソンヨンのもとを訪ねる。 ソンヨンは、罪は許せなくても人は許せるとサンを慰める。 テスは流刑地のグギョンを訪ね、サン宛ての手紙と軍営の改革案を託される。
その頃、サンは人身売買の噂を追って町へ出る。 塀の上にいた不思議な男と倉庫に閉じ込められるが、小麦粉を使った爆発で脱出する。
「イ・サン」あらすじ 68話
流刑地でグギョンの容体が悪化する。 知らせを聞いたサンは夜通し馬を走らせて駆けつけ、こんな形で見捨てた自分を許してほしいと涙を流す。 グギョンも、王に仕えた忠誠心だけは本物だったと告げ、サンに看取られて息を引き取る。
一方、王室の女性たちが臨む親蚕礼の場で、恵嬪はソンヨンの代わりに和嬪に答えさせようとする。 しかし、和嬪が答えに詰まった問いにソンヨンがよどみなく答え、周囲を感心させる。
その頃、塀の上にいた男は成均館の儒生チョン・ヤギョンだと判明する。 サンが自ら審査した科挙で、ヤギョンは首席で合格し、王の姿のサンと対面する。
「イ・サン」あらすじ 69話
町で出会った相手が王だったと知り、ヤギョンは恐縮する。 サンは一晩中ヤギョンと議論を交わし、その学識を国と民のために使うよう約束させる。
一方、サンは人身売買の現場を押さえ、売られそうになった民を救い出して清の商人を捕らえる。 朝廷に次々と改革案を出すヤギョンに、チャン・テウは王の寵愛を頼みにのさばるなと釘を刺す。
その頃、ソンヨンには懐妊の兆しが現れる。 清の使節団の正使は、捕らえた清の商人の引き渡しを求め、兵を捕盗庁へ送る。 ヤギョンは過去の例を挙げ、皇帝の勅書を求めて時間を稼ぐ策を提案する。 ところが正使は、その場で自分が勅書を書くと言い出す。
「イ・サン」あらすじ 70話
清の兵が武力を行使し、サンは清側の真意を探る。
一方、ソンヨンは恵嬪の許しを得て清の正使のもとを訪ねる。 正使は絵の話しかせず、後宮入りを祝う絵を贈る。 ソンヨンはそこに添えられた詩に正使の本心が隠されていると考え、サンに見せる。
ヤギョンの調べで、清は内乱を抑えるため朝鮮との戦を口実にしようとしていると分かる。 サンは兵を清の使節団の宿所に送って包囲し、正使とひそかに会談する。 朝鮮人参の取引を自由化する案で両国の利益を示し、危機を回避する。
その頃、ソンヨンは懐妊を告げられ、サンは大喜びする。 サンはソンヨンに祝いの言葉も贈らない恵嬪を訪ね、その場でソンヨンを正三品の昭容に昇格させる。
「イ・サン」あらすじ 71話
新たな護衛部隊・壮勇衛が披露され、テスたちが一員となる。 ヤギョンは船を並べて板を渡す舟橋を考案する。 サンは父・思悼世子の墓を参拝し、墓所を水原の花山へ移すと発表して老論派を震え上がらせる。
一方、サンはチェ・ジェゴンに、父を陥れた者たちの断罪を認めた英祖の遺言の内容を明かす。 遺言の存在に追い詰められた大妃は、最後のあがきを決意する。
その頃、臨月のソンヨンは予定日を10日過ぎても陣痛が来ず、お腹の子が危険な状態になる。 やがてソンヨンは王子を、同じ日に和嬪は王女を産む。 サンは、この子を世子にすると宣言する。
「イ・サン」あらすじ 72話
王子はすくすくと聡明に育つ。 サンは水原に新たな都を築き、そこを拠点に改革を進めると明かし、ヤギョンやパク・チェガらを驚かせる。
一方、大妃は密かに宮殿を抜け出して老論派と連絡を取り、英祖の遺言を探すために大殿を襲わせる。 しかし、遺言は見つからない。
その頃、和嬪の産んだ王女は病で亡くなる。 サンは王子を正式に世子に立てることにするが、ソンヨンは自分の出自が王子を傷つけることを恐れる。 ソンヨンは英祖から贈られた指輪を、お守りとして王子の首にかける。 それを見た恵嬪は、英祖が残したものだと知って驚く。
世子冊立に反対する重臣たちも、その指輪の由来を聞いて口をつぐむ。 王子は正式に世子となる。
「イ・サン」あらすじ 73話
ソンヨンが目を離した隙に姿が見えなくなった世子は、はしかにかかってしまう。 懸命の治療もむなしく、世子は息を引き取り、ソンヨンはその亡骸を抱いて泣き崩れる。
ほどなくして、ソンヨンは2人目の子を身ごもる。 しかし、御医の診察を拒み、テスに町医者を内密に連れてくるよう頼む。 重い肝臓の病を患っていたソンヨンは、治療をせずにお腹の子を守ろうとしていた。
一方、ヤギョンは華城の築城に使う丈夫なれんがを開発する。
その頃、ソンヨンは子が生まれるまで宮殿を離れたいと願い出て、弟のいる華川へ向かう。 町医者から病を聞いたテスはサンに知らせ、ソンヨンを連れ戻す。 サンはなぜ黙っていたのかと悲しみ、自分のために薬を飲んでほしいと懇願する。
「イ・サン」あらすじ 74話
王妃はソンヨンの回復を願い、毎日祈りを捧げる。 サンは最後の望みをかけて、テスに清から西洋の医者を連れてくるよう頼み、テスは清へ向かう。
一方、少し体調が良いと言うソンヨンは、長年の夢だったサンの肖像画を描かせてほしいと願う。 そして、この先どんなことがあっても乗り越えてほしいと約束させる。
肖像画の仕上げをしていたソンヨンは、幼い日にサンからもらった大切な飾り紐が風に飛ばされ、自ら探しに出る。 見つけたところで力尽きたソンヨンは、サンの腕の中で息を引き取る。 清から戻ったテスは、知らせを聞いて泣き崩れる。
その後、サンは水原府を格上げし、築城中の城を華城と名付けて、漢陽と並ぶ国の中心にすると宣言する。 大妃と老論派は、今度こそサンの息の根を止めようと動き出す。
「イ・サン」あらすじ 75話
ヤギョンが考案した挙重機により、華城の工事は大きく進む。 テスとカン・ソッキは昇進するが、ソ・ジャンボだけは取り残されて荒れる。 その姿に目を付けたミン・ジュシクが近づいてくる。
サン一行は舟橋を渡って華城へ向かう。 チェ・ソクチュはミン・ジュシクに、サンが龍珠寺を訪れたところを襲えと命じる。 しかし、寺に忍び込んだ刺客たちは壮勇営に包囲され、ミン・ジュシクも捕らえられる。 ジャンボは、あらかじめサンにおとり役を命じられていたのだった。
ところが、ソクチュの本当の狙いは、ミン・ジュシクを捨て駒にしたうえで、夜間の軍事訓練(夜操)で明かりが消える瞬間だった。 いつの間にか東門の警備が入れ替わり、暗闇のなか刺客が姿を現す。
「イ・サン」あらすじ 76話
刺客たちの狙いが夜操の灯火管制だと気づいたテスたちは、信号を打ち上げて訓練を中止させ、明かりをともさせる。 テスが間一髪でサンを守り、刺客たちは捕らえられる。 壮勇営は五軍営を押さえ、チェ・ソクチュら重臣たちも捕まる。
一方、宮殿に戻ったサンは大妃を裁くと宣言する。 しかし、尋問を受ける重臣たちは、口をそろえて大妃は無関係だと言い張る。 サンは、自白すれば重臣たちの命も助けると大妃に持ちかけるが、大妃は大妃の座を守る道を選ぶ。
サンは、許されないまま苦しみとともに余生を送ることこそ大妃への罰だとして、自ら断罪しなかった。
その頃、チョン・ヤギョンは暗行御史として地方官の不正を正す。 テスは壮勇営の大将に昇進し、ソンヨンの墓前に報告する。
「イ・サン」あらすじ 77話(最終回)
正祖24年、成長した世子(のちの純祖)は、聖君になるために何が必要かというサンの問いに答えを探し続けていた。
一方、都では銭が出回らず民が苦しむ。 サンは清の銭を輸入する策をとるが、偽造が出回って失敗に終わる。 ヤギョンらと新たな打開策を探すなか、サンはたびたびめまいに襲われる。
壮勇営大将となったテスは、新たな武芸の訓練書『武芸図譜通志』を献上する。 サンはソンヨンの墓参りをしたあと、都を見渡す丘でテスに、民にとって良い王でありたいと語る。
政務に没頭していたサンは、やがて倒れて意識を失う。 夢の中に現れたソンヨンに、まだやるべきことが残っていると励まされて目を覚ますが、回復は望めなかった。 サンはテスに世子を守ってほしいと託し、息を引き取る。
幼くして即位した純祖に、テスは命をかけて守るから信念を貫いてほしいと語りかける。
