
※本記事は最終話までのネタバレを含みます。
「イ・サン」あらすじ 1話
1762年、英祖(ヨンジョ)の怒りを買った思悼世子(サドセジャ)は庶人に落とされ、米びつに閉じ込められてしまう。 父の身を案じる幼い世孫イ・サンは、夜更けに身分を隠して父のいる時敏堂(シミンダン)を目指す。
その途中、内官見習いの訓練から逃げ出そうとしていたテスと、使いで宮中をさまよっていた女官見習いのソンヨンと偶然出会い、3人は力を合わせて世子のもとへたどり着く。 涙の再会を果たした世子は、自分が描いた一枚の絵を必ず王に渡すようサンに託し、誰も恨んではならないと言い聞かせて息子を突き放す。
翌日、時敏堂に忍び込んだ犯人としてテスが捕らえられ、それに気づいたサンは後を追う。
「イ・サン」あらすじ 2話
サンは父に会いに行ったことを母・恵嬪(ヘビン)に打ち明け、厳しく叱られる。 母の実家へ向かう道中、サンは護衛の目を盗んで抜け出し、ソンヨンと合流して王のいる雲従街(ウンジョンガ)を目指す。 道中、サンは初めて「サン」と名前で呼んでほしいとソンヨンに頼む。
一方、捕らわれたテスは取り調べで、ムガク(サンの偽名)に頼まれてついて行っただけだと白状してしまう。
荷車に隠れて移動したサンは、偶然テスが捕らわれている場所に着いて見つかり、テスと同じ部屋に閉じ込められる。 ソンヨンの機転で騒ぎが起き、その隙に逃げ出したサンたちは王のもとへと急ぐ。
「イ・サン」あらすじ 3話
サンは鉦を打って王に直訴する撃錚(キョクチェン)で英祖の行列を止め、父の絵を見てほしいと訴える。 しかし、その間に思悼世子は亡くなってしまう。 父の死を自分のせいだと責めるサンだが、母の言葉で両親の思いを知り、王宮に戻って王位を継ぐ決意を固める。
宮殿へ向かう途中、サンはテスとソンヨンに再会し、生き抜くこと、いつか必ず会いに行くことを指切りで約束する。 世孫の廃位を求める上奏文が相次ぐなか、英祖は厳しい教育を受けることを条件にサンの地位を守る。
その後、英祖は「聖君とは何か」と問いかけ、サンに3日以内に答えを出すよう命じる。
「イ・サン」あらすじ 4話
東宮殿から武器庫が見つかり、サンは再び謀反の疑いをかけられる。 英祖は世孫宮の宮人たちを取り調べるよう命じ、拷問に耐えかねた者たちはサンを逆賊だと言い始める。 父に汚名を着せて許しを請えと迫られても、サンは父の潔白を訴え続ける。
一方、英祖は内密に武器の出どころを探らせ、テスの叔父タロに銃の密売所を調べさせる。 テスたちの話を聞いたソンヨンが銃を見た家を突き止め、兵が踏み込む。
サンへの尋問の直前に英祖が現れ、自らサンの潔白を明らかにする。 しかし、密偵に関わった者たちは次々と命を狙われ、テスと叔父、ソンヨンにも危険が迫る。
「イ・サン」あらすじ 5話
時は流れ、青年となったサンは寝所で刺客に襲われる。 刺客は毒をあおって自害するが、その遺体は跡形もなく消えてしまう。 宮中ではサンが幻を見て奇行に走ったという噂が広がる。
そんな中、サンは清国使節団の接見と朝貢品の準備を任される。 刺客の口に残っていた毒を調べると、図画署(トファソ)だけが使用を許された顔料・雄黄だと判明する。
一方、ソンヨンは図画署の茶母(タモ)として働きながら、絵の腕を生かして画員の仕事をこっそり手伝っていた。 テスはごろつきの賭け相撲に出るなど荒れた暮らしを送っていた。
先輩茶母に大量の洗濯を押し付けられたソンヨンが川へ向かったちょうどその時、サンが図画署を訪れる。
「イ・サン」あらすじ 6話
サンは顔料を盗んだ内官から話を聞こうとするが、その内官は遺体で見つかる。
一方、ソンヨンは捨てられていた画料を使っていたため、盗みの濡れ衣を着せられてしまう。 罰を受けそうになったところで、描いた絵が画員パク・ヨンムンの目に留まって危機を逃れ、宮中に付き添う茶母に抜擢される。 しかし、先輩チョビの嫌がらせで宴の場には入れない。
サンは敵の裏をかこうと、使節団の接見の日程と場所を急に変更する。 ところが、その隙を突かれて清国への朝貢品である白い布が盗まれてしまう。 サンは機転を利かせ、使節の前で図画署の者に絵を描かせることにする。
「イ・サン」あらすじ 7話
清国の使者はソンヨンを相手に絡み、サンは代わりに官妓を出すよう求める。 機嫌を損ねた使者に役目を証明しろと迫られたソンヨンは、急に変えられた画題にもかかわらず見事に絵を描き上げる。 サンと顔を合わせても、ソンヨンは名乗ることができない。
盗まれた白布は見つからず、使節団は帰国の準備を始める。 そこへ和緩翁主(ファワンオンジュ)の養子チョン・フギョムが現れ、使節団を引き留めておいたと告げる。 しかし、清国側は白布の代わりに当初の倍にあたる貢ぎ物を要求する。
一方、商人たちから貢ぎ物を取り立てれば都の商業がまひしかねず、商人たちの不満はサンに向かう。 それを案じたソンヨンは打開策を思いつく。
「イ・サン」あらすじ 8話
サンは、あの茶母がソンヨンだったことに気づき、再会を喜ぶ。 テスは心を入れ替えて武科(武官登用試験)を目指す。
一方、ソンヨンは帰り道にテスを陥れたごろつきたちに連れ去られてしまう。 テスの家を訪ねたサンは、ごろつきと勘違いしたテスに殴りかかられるが、互いに気づいて再会を喜ぶ。
ソンヨンがさらわれたと知ったサンは兵を動かし、生き埋めにされかけていたテスを助ける。 しかし、ソンヨンはすでに別の場所へ連れ去られていた。 私的に兵を動かしたことで王や重臣の怒りを買ったサンは、白布を盗んだ盗賊を捕らえたことと、自分を陥れようとする者がいることを報告し、黒幕を探る権限を手にする。
「イ・サン」あらすじ 9話
捕らえた盗賊たちが、サンの筆跡と玉印を使った偽の命令によって殺されてしまう。 口封じだと訴えても潔白を証明する方法がなく、サンは苛立ちを募らせる。 チョン・フギョムは、サンが盗賊捕縛に兵まで動かしたことを不審に思い、探りを入れ始める。
一方、ソンヨンは色街に売られる女たちが集められた蔵に閉じ込められ、逃げ出す機会をうかがう。 テスと叔父はおびき寄せたごろつきを捕らえ、ソンヨンを売り払ったことを白状させる。
その頃、春画の仕事でその場所を訪れていた画員イ・チョンにソンヨンは必死に呼びかけるが、空耳だと思われて気づいてもらえない。 脱出を試みたソンヨンは見つかってしまう。
「イ・サン」あらすじ 10話
ソンヨンとテスと再会を果たしたサンは、二度と自分のそばを離れないでほしいと2人に頼む。
一方、朝廷では偽の命令書がサンの筆跡だと鑑定され、重臣たちはサンを追及する。 しかし英祖は、ゆでたジャガイモで朱肉を写し取れば印を偽造できると見抜き、サンの疑いを晴らす。
英祖は流罪になっていたチェ・ジェゴンを呼び戻し、サンの護衛部隊を任せる。 士気の低い護衛官たちに、サンは自ら弓を手に夜通しの訓練を課す。
その頃、テスは武科の勉強を通じてホン・グギョンと知り合う。 グギョンの助言で兵曹判書の執事から書状を盗み見たテスだが、そこに書かれた言葉は奇妙なものだった。
「イ・サン」あらすじ 11話
武科の試験会場に王を侮辱する文書が現れ、試験は中止になる。
一方、宮中では刺客が火薬を仕掛ける事件が起き、死んだ刺客の懐から「会高千司」と書かれた紙が見つかる。 それが思悼世子の墓所の昔の地名だと分かり、英祖が兵を送ると、かつて世子に仕えていた護衛部隊長ソ・インスらが捕らえられる。
謀反の嫌疑はサンにも及び、追及の場でサンは心配して駆けつけていたソンヨンを見つける。 英祖は、世子に仕えていた者たちの取り調べをサン自身に任せる。
その頃、チョン・フギョムは昇進を望むホン・グギョンに目を付ける。
「イ・サン」あらすじ 12話
フギョムはグギョンに司諫院の官職を持ちかけるが、グギョンは返事を保留する。 サンは世子の旧臣たちの無実を証明すると英祖に約束し、証明できなければ廃位されることになる。
グギョンは、テスが盗み見た言葉が暗号だったと気づく。 誰かが謀反をでっち上げてサンに罪を着せたと確信した2人は、真犯人を探り始める。 テスは兵曹判書の執事を尾行し、兵曹判書が私兵を育てていることを突き止める。
その頃、敵の密会の場には王妃・中殿(貞純王后)の姿があった。 中殿こそが一連の陰謀の黒幕だったのだ。
一方、ソンヨンはサンのために、許可なく入れば大罪となる図画署の地図倉庫に忍び込む。
「イ・サン」あらすじ 13話
テスから、黒幕は兵曹判書ハン・ジュノだと聞かされたサンは衝撃を受ける。 物証がないため、サンはまず私兵の拠点を押さえようとするが、踏み込んだ橋の下はすでにもぬけの殻だった。
一方、倉庫への侵入が発覚したソンヨンは、パク別提の判断で義禁府には引き渡されずに済む。
サンは、王の宴を描いた記録画に出席者の名が記されていると気づき、ソ・インスがその場にいた証拠を探させる。 原本は遠方にあったが、図画署の写本が見つかる。 その写本を描いたのは、ほかならぬソンヨンだった。 サンは写本を英祖に示し、すべては自分の廃位を狙う者たちの仕業だと訴える。
「イ・サン」あらすじ 14話
兵曹判書を追い詰めるために送った書状をきっかけに、私兵の拠点・妙寂山が判明する。 禁軍が拠点を壊滅させ、サンは英祖に報告する。 英祖に背後に誰がいるのかと問われたサンは、ためらった末に和緩翁主の関与を明かす。 衝撃を受ける英祖のもとへ、和緩翁主が駆け込んで兵曹判書に罪をなすりつけようとする。
取り調べで兵曹判書は、多くの重臣が関わっていると白状する。 一方、兵曹判書を動かした書状を書いたのはグギョンで、彼はフギョムの誘いを断ってサンのもとに現れる。
その夜、中殿は兵曹判書を訪ねて一人で罪をかぶるよう仕向け、兵曹判書は血書を残して自害する。 許しを請うて雨に打たれた和緩翁主は倒れてしまう。
「イ・サン」あらすじ 15話
宮殿に招かれたソンヨンとテスはサンと再会を喜び合う。 そこへ嬪宮(ピングン、サンの妻)が現れてソンヨンに気づき、サンは2人が知り合いだったことに驚く。
一方、恵嬪は和緩翁主を訪ね、息子に手を出せば容赦しないと警告する。 さらに英祖に、サンに力を与えてほしいと願い出る。 グギョンは、テスが不正をせずに武科に合格できるよう指導を続ける。
その頃、フギョムはサンとソンヨンの間に特別な縁があると察し、ソンヨンに近づく。 その様子を目撃した嬪宮付きの尚宮が嬪宮に報告し、嬪宮の心に疑いが芽生える。 最後は、テスが合格を果たして晴れて武官となる。
「イ・サン」あらすじ 16話
武官となったテスは護衛官としてサンに仕え始める。
一方、恵嬪は世継ぎ誕生を願って、東宮殿の寝所の屏風に子孫繁栄を願う石榴の絵を描くよう図画署に命じる。 画員に従って東宮殿に入ったソンヨンは、嬪宮から、サンとの縁やフギョムとの関係について問われる。 サンへの思いを抱えるソンヨンは複雑な心境になる。
その頃、グギョンはサンの資金でフギョムの家の隣に家を買い、敵を見張る。 英祖が予定より早く行幸に出ることになり、サンも同行する。 宮殿の外で護衛が手薄になる機会を狙って、チェ・ソクチュはフギョムを通じて刺客を手配する。 グギョンはテスたちを連れ、一足先に都を出る。
「イ・サン」あらすじ 17話
行幸先で英祖が疫病にかかり、倒れてしまう。 意識を取り戻した英祖は、サンにすぐ宮殿へ戻って王室と朝廷を守るよう命じる。 一方、中殿は「王が回復しないなら世孫も生かしてはおけない」と、チェ・ソクチュにサン暗殺を指示する。
グギョンは帰路の襲撃に備えて行列を二手に分け、おとりを立てる策を提案する。 しかしサンは、自分の代わりに危険にさらされる護衛官を案じて許さない。 出発前、サンは疫病に効く薬をソンヨンに渡す。
結局、休憩中に偽の行列が出発し、テスが自ら世孫役を買って出る。 敵の大群に襲われた一行は援軍に救われるが、テスは矢を受けて重傷を負う。
「イ・サン」あらすじ 18話
サンは内医院の医官を疫病の広がる地域に派遣し、反対する中殿を押し切る。
一方、サン派が朝廷を掌握する前に動きたい老論派は、英祖を無理に帰京させる。 衰弱した英祖を見て御医を問い詰めるサンに、中殿は「王の帰還がうれしくないのか」と皮肉を言う。
英祖は床に伏しながらもサンの政治手腕を認め、サンに代理聴政(摂政)を命じる王命を下す。 しかし、それを盗み聞いた中殿は王命の文書を握りつぶしてしまう。
その頃、グギョンは騒動を起こして謹慎することになる。 和緩翁主が独自に手に入れた薬を英祖に飲ませようとすると、サンは御医たちとともに猛反対する。 それがサンをさらに窮地へ追い込んでいく。
「イ・サン」あらすじ 19話
和緩翁主の薬を飲んだ英祖は高熱を出して意識を失う。 和緩翁主は、薬をやめさせたサンに投薬の再開を涙ながらに訴え、1日で回復しなければ首を差し出すと言う。 悩んだ末に様子を見ていると、英祖の熱が引いていき、やがて意識を取り戻す。
一方、中殿はチョン・フギョムに、万一に備えて私兵を都の外に集めておくよう命じる。
回復に貢献した和緩翁主は宮殿へ戻ることになる。 図画署では屏風絵の完成が間に合わず、ソンヨンが手伝いを申し出る。 やがて、英祖とサンは代理聴政の王命が握りつぶされていたことを知る。
「イ・サン」あらすじ 20話
代理聴政を任されたサンは、初めての次対(国政報告の場)で重臣たちを巧みに誘導し、老論派の大臣たちを言葉に詰まらせる。 さらに、一部の特権商人に市場の取り締まりを任せる慣例はおかしいと指摘する。 英祖はサンの姿に満足する。
サンはグギョンに司憲府の持平の職を与える。 一方、チェ・ソクチュはサンの大叔父ホン・イナンに、グギョンを手なずけるよう促す。
その頃、王室に納める屏風絵を茶母のソンヨンが描いていると知れ渡り、画員たちが反発する。 恵嬪も激怒し、ソンヨンは処罰されそうになる。 そこへサンが現れ、才能ある者には機会を与えるべきだと提案する。 ソンヨンは画員の競技会で5位以内に入ることを条件に認められる。
「イ・サン」あらすじ 21話
ソンヨンは画員の競技会で見事5位に入る。 異を唱える画員たちもいたが、審査員から1位でもおかしくない出来だったと説明され、反発は収まる。 パク別提はソンヨンに再び嬪宮の屏風を描かせる。
一方、サンは特権を持たない市場の商人たちと会い、自由に商売できるようにすると約束して協力を求める。 グギョンは、恵嬪から市場の責任者の背後を探るよう助言を受ける。 特権商人と重臣の癒着を示す裏帳簿を押さえたグギョンの働きにより、サンは老論派の反対を押し切る。
こうして自由な商いが認められ、商人たちは喜ぶ。 しかし、特権商人たちは黙っていなかった。
「イ・サン」あらすじ 22話
特権商人たちが品物を高値で買い占めたため、新しい市場には品物が出回らない。 サンは備蓄米の放出や、開城の商人・行商人との取引で対応する。 しかし、都ではサンを中傷する貼り紙が出回り、重臣たちは物価高騰をサンの政策のせいにする。
一方、ソンヨンは絵を学びたいという茶母たちに教えることをパク別提に願い出て、許しを得る。
その頃、フギョムが人を集めて弘化門で騒ぎを起こすと知ったグギョンは、漢城府の判官に阻止を命じる書状を送る。 ところが、判官はフギョムに取り込まれていた。 集まった民は兵に殴られて血を流し、それがグギョンの指示だったとされてしまう。 サンは英祖から叱責を受ける。
「イ・サン」あらすじ 23話
責任を感じたグギョンは、自ら職を退くとサンに申し出る。 サンは無念の思いでそれを受け入れ、グギョンは宮殿を去る。
一方、中殿の兄キム・ギジュが都に戻り、サンの異母弟たちを中殿のもとへ連れて行く。 中殿は、幼い王族を立てて自分が垂簾聴政を行うことをもくろんでいた。 それを探り当てたフギョムの報告に、和緩翁主は激怒する。
英祖は、民を慈しむ心こそが王に最も大切であり、特権商人もまた民だとサンに教える。 書庫にこもっていたサンはテスに励まされ、気晴らしに街へ出る。 そこで出会った老人が、老論派と特権商人を痛烈に批判する。
「イ・サン」あらすじ 24話
街で出会った老人は、サンに「今度こそ命が危ない」と占う。 その言葉を聞いたグギョンは、礼曹判書が担当する儺礼戯(ナレヒ、厄払いの儀式)で花火が上がると知り、顔色を変える。
一方、和緩翁主は自分の知らないところで中殿とキム・ギジュが動いていることに不満を募らせる。 フギョムは、キム・ギジュが儺礼戯の花火を使ってサンの暗殺を企んでいると知る。 中殿派だけが得をする計画のため、和緩翁主とフギョムは阻止をもくろむ。
その頃、和緩翁主の使いがソンヨンを呼び出し、自分のもとで絵を描くよう求める。 それを知った嬪宮付きの尚宮は嬪宮に騒ぎ立てる。 グギョンを捜し出したテスたちは、敵が暗殺に動く危険を聞かされる。
「イ・サン」あらすじ 25話
チェ・ソクチュは儺礼戯で火薬を使うのは危険だと止めるが、中殿は計画を続けるよう命じる。 王は花火をやめようとするが、中殿が説得して続けさせる。
一方、和緩翁主はフギョムが手に入れた火薬を中殿に差し出し、暗殺を食い止めたと告げる。 怒った中殿はキム・ギジュに計画の中止を命じる。
その頃、恵嬪はキム・ギジュこそ父・思悼世子を陥れた人物だとサンに明かす。 グギョンはソンヨンに頼んで図画署から儺礼戯の記録画を持ち出してもらい、去年と今年の席順を比べてサンの席が移されていることに気づく。 しかしサンは、確かな証拠もないのに世孫の務めを放棄できないと、出席を取りやめない。
「イ・サン」あらすじ 26話
儺礼戯の会場で、銃の演武が無事に終わり、サンの側近たちは胸をなで下ろす。 一方、花火に爆薬が仕込まれていると突き止めたグギョンは宮殿に駆けつけるが、門で足止めされてしまう。 危険を知らせる書状を託すが、それはキム・ギジュの手に渡ってしまう。
導火線を伝って火が回るなか、テスは兵の銃を奪ってサンの近くに発砲する。 サンは爆発を免れたが、和緩翁主は気を失い、サンの異母弟も負傷する。
英祖は激怒し、犯人が誰であれ死罪にすると宣言する。 サンは暴いたのがグギョンだと知って彼を呼び、グギョンは真相をサン自身の手で突き止めるよう勧める。 一方、フギョムはこの事件の首謀者をサンに仕立て上げようと動き出す。
「イ・サン」あらすじ 27話
テスは世孫に向けて発砲した罪で禁軍に連行され、大逆罪に問われる。 テスが義禁府にいないと聞いたソンヨンは、泣きながらサンのもとへ駆けつける。
しかし、テスを連れ出したのは英祖の使いだった。 英祖は自らテスに事件の経緯を問いただし、サンと相談のうえでグギョンを司憲府執義に任命して捜査を任せる。 真相を明らかにできなければグギョンもサンも無事では済まないと告げられる。
釈放されたテスは家族と喜び合う。 グギョンはテス、カン・ソッキ、ソ・ジャンボに命を預けてほしいと協力を求め、恵嬪にも力添えを頼む。 そしてキム・ギジュが何者かにさらわれる。
「イ・サン」あらすじ 28話
キム・ギジュが行方不明になり、中殿はうっかり口を滑らせて英祖に不審がられる。 キム・ギジュを連れ去ったのはグギョンだった。
一方、花火に細工をした者は遺体で見つかり、火薬を用意した軍器寺の役人も姿を消す。 英祖との約束の期日が迫るなか、サンはグギョンに、敵を心理的に追い詰めて自ら動くよう仕向けろと助言する。 グギョンは禁軍をチョン・フギョムやチェ・ソクチュら老論派の屋敷の前に配置する。
その頃、フギョムは身を引く策を探り始める。 テスはグギョンの偽の書状をフギョムの家に投げ込んだ帰り、屋敷に入っていく女性の顔を見て驚く。 それは中殿だった。
「イ・サン」あらすじ 29話
グギョンから中殿の件を聞いても、サンは信じようとしない。 フギョムは、軍器寺の役人が助けを求めているという偽の書状を信じ、配下と私兵を待ち合わせ場所に送る。 待ち伏せていたサンの護衛官たちに一網打尽にされ、テスの危機にはサン自らが駆けつける。
一方、図画署では御真(王の肖像画)を描く画師にタク司勇が選ばれる。
追い詰められたフギョムは、配下の釈放と引き換えにグギョンに助言を与え、自分たちも手足にすぎないと告げる。 グギョンはキム・ギジュに「黒幕が中殿だとすでに分かっている」と揺さぶりをかけ、英祖の前に連れ出す。 その証言から中殿の関与が明らかになる。
「イ・サン」あらすじ 30話
黒幕が中殿だったと知り、英祖もサンも大きな衝撃を受ける。
中殿は投獄されたキム・ギジュに面会し、和緩翁主とフギョムに裏切られたことを知る。 帰り際、中殿はフギョムの頬を打つ。 英祖に弁明しようとするが、会ってもらえない。
御前会議で英祖は、爆発事件を単なる事故だと発表する。 キム・ギジュらを罷免して流刑にするだけで、中殿を断罪しなかったのだ。 理由を問うサンに、英祖はどうしても中殿を追放できないと詫びる。 中殿には中宮殿から出ることを禁じる命が下される。
一方、タク司勇に同行して御真の下絵を描いたソンヨンは、英祖の寝所に呼ばれて梅の絵を描くよう命じられる。 その頃、東宮殿ではサンが姿を消していた。
「イ・サン」あらすじ 31話
絶望したサンは一人で馬を走らせて宮殿を離れ、行方知れずになる。 英祖は、ソンヨンから茶母が画員になる機会を得たのはサンのおかげだと聞き、サンへの仕打ちを悔やむ。
一方、ようやく戻ったサンは、しばらく放っておいてほしいと周囲に頼む。 英祖はソンヨンの梅の絵を気に入り、褒美として清の皇室で使われる硯を贈る。
その頃、和緩翁主はフギョムに、中殿はもう終わりだと告げる。 英祖はグギョンに老論派の根絶を命じ、サンは公平な人材登用や清との貿易正常化に乗り出す。 一方、嬪宮付きのキム尚宮は、サンとソンヨンの仲を大げさに恵嬪へ報告する。 フギョムは清へ向かう使節団に自ら志願する。
「イ・サン」あらすじ 32話
恵嬪はソンヨンを呼び出し、今後一切サンに近づかないよう命じる。 さらに、清へ向かう冬至使の使節団に加わり、清で画員の修行をするよう言い渡す。 修行には5年から十数年かかると知って涙するソンヨンに、恵嬪は世孫の重荷になりたくなければ黙って去るよう頼む。
ソンヨンは本心を隠し、テスに応援してほしいと告げる。 出発前夜、サンとソンヨンは街に出かけて名前で呼び合い、ひとときを楽しむ。 しかし、ソンヨンは清へ行くことを最後まで打ち明けられない。
ソンヨンが旅立ったあと、サンは英祖から聞いて初めてそれを知る。 テスからソンヨンの手紙を受け取ったサンは、馬で後を追う。
「イ・サン」あらすじ 33話
サンは馬でソンヨンを追うが、船はすでに出たあとだった。 ソンヨンを清へ推薦したのが母方の祖父ホン・ボンハンだと知ったサンが問いただすと、恵嬪はソンヨンの夢をかなえるためだったと答える。 ソンヨンが喜んで旅立ったと聞いても、サンは納得できない。
一方、清に着いたソンヨンは、女に画員の教育はできないと入学を拒まれてしまう。 ホン・ボンハンは通訳官に、ソンヨンを朝鮮へ連れ帰ってはならないと命じる。
その頃、サンは六曹の判書たちを伴って温陽への行啓に出て、地方官の賄賂問題で重臣たちを追及する。 一方、英祖には物忘れの兆しが現れ始め、流刑にしたはずのキム・ギジュの近況を中殿に尋ねるなど、言動がおかしくなっていく。
「イ・サン」あらすじ 34話
温陽の行宮でサンはチェ・ソクチュと密談する。 ソクチュは、老論派の調査や儺礼戯事件の追及をやめる代わりにサンの側につくと持ちかける。 行啓先でテスたちを打ち負かした武芸家と学者は、庶子であるがゆえに居場所のない者たちだった。
一方、英祖の様子をいぶかしむ中殿は町医者を密かに呼び、認知症(痴呆)の疑いがあると聞く。 確かめるため、症状を一時的に悪化させるという葛根を王の食事に混ぜさせる。
その頃、清で入学を拒まれていたソンヨンは、フギョムの口利きを断って実力で認められることを望む。 四季の金剛山を描き上げて入学を果たす。 帰京後、ソクチュは南人派の登用を提案し、サンへの協力を明らかにする。
「イ・サン」あらすじ 35話
ソクチュがサン側についたと知った和緩翁主は、フギョムに私兵を使ってソクチュを始末するよう命じる。 しかし、刺客たちはテスら護衛官に阻まれる。
英祖はサンの政策を認める一方で物忘れがひどくなり、王位を譲りたいと漏らす。 中殿は王の混乱に付け込み、キム・ギジュを呼び戻す許可を取り付け、都承旨に口止めをする。
一方、サンの頼みで清へ様子を見に行ったテスは、ソンヨンが政変で追い出され行方不明になったと知る。 さらに嬪宮が、ソンヨンを清へ送ったのは恵嬪の差し金だったと泣きながら打ち明ける。 サンは大きな衝撃を受ける。
その頃、ソンヨンは険しい道のりを歩いて朝鮮へ戻ったものの、意識不明の重体で発見される。
「イ・サン」あらすじ 36話
サンは政務を延期してまでソンヨンのそばを離れず、懸命に看病する。 目を覚ましたソンヨンに、サンは自分の思いをにじませる。 その姿を見たテスは、サンがいればソンヨンは大丈夫だと寂しげに宮殿へ戻る。
宮殿に戻ったサンは、自分が何でも従うからソンヨンにはもう手を出さないでほしいと恵嬪に訴える。 それを立ち聞きした嬪宮は深く傷つく。
一方、英祖の命でキム・ギジュが赦免されたと知り、和緩翁主は青ざめる。 英祖の病が進むほど中殿を頼るようになると知った中殿は、ほくそ笑む。 都承旨も知らない王命の存在を不審に思ったサンが確かめても、英祖は覚えていない。 英祖は御医を呼び、自分の病を問いただす。
「イ・サン」あらすじ 37話
中殿は英祖に認知症であることを告げ、自分に看病させてほしいと泣きつく。 英祖は史官に自分の言動をすべて記録して報告するよう命じるが、中殿はその史官も抱き込もうとする。
一方、和緩翁主が老論派の会合を開くと、上座には中殿が座っていた。 和緩翁主は捕らえられて閉じ込められ、中殿に許しを請う羽目になる。
その頃、ソンヨンは茶母として図画署に戻る。 地図を手に英祖のもとへ呼ばれ、王が口にする山や村の名前を地図で確かめる役目を担う。
その夜、グギョンはキム・ギジュの手下に襲われる。 テスから、王が地図を暗記していると聞いたグギョンは、英祖が認知症ではないかと気づく。
「イ・サン」あらすじ 38話
英祖は、思悼世子の墓の補修を話し合っていたサンに激怒する。 「罪人を父と呼ぶなら世孫の資格はない」と言い放ち、サンを遠ざける。 大殿への出入りも禁じられたサンは、幼い日に父から託された絵を思い出し、その意味をソンヨンに探らせる。
一方、グギョンは王の病を確かめるため、タロに内官のふりをさせて内医院から処方箋を盗み見させる。
英祖は重臣の前で改めてサンに父が誰かを問い、罪人の子だと言えば廃位すると宣言する。 その頃、ソンヨンは絵の紙が厚いことに気づき、中から世子の手紙を見つけ出す。 英祖に手紙を届けると、英祖は涙ながらに世子の墓前で詫びる。 そしてサンを呼び、自らの病を打ち明けて譲位を決める。
「イ・サン」あらすじ 39話
英祖は思悼世子の手紙をサンにも読ませる。 世子が老論派に陥れられたことや父への思いがつづられていた。 英祖は、自分が守るから生き延びて王になれとサンに告げ、譲位の準備を進める。
英祖はチェ・ソクチュを呼び、老論派が掌握している軍営を確かめる。 そして禁衛営を除く軍を都の外へ出し、挙兵に備える。 一方、王とサンの動きを察した中殿は、生き残るには今夜どちらかを始末するしかないと決意する。
その頃、サンは世子の元護衛官たちから、世子が仁王山へ向かっていたと聞き出す。 父の絵に秘密があると考えたサンは、ソンヨンのもとへ急ぐ。 一方、和緩翁主は、ソンヨンが大殿に絵を持ち込んだことを知って彼女を問い詰める。
「イ・サン」あらすじ 40話
絵に描かれた亀の形の岩に世子が何かを残したと突き止めたサンは、禁衛営の兵を集めて夜の仁王山を探索する。 しかし、中殿は禁衛営の大将を排除し、兵の中に刺客を紛れ込ませていた。
テスは背後から襲われて気を失い、護衛が手薄になったところでサンは箱を見つけるが、刺客に襲われる。 サンは自ら剣を振るって戦い、駆けつけた護衛官たちに救われる。 箱の中身を受け取った英祖は驚く。
一方、中殿は内官に王に飲ませる薬を託すが、内官は従わなかった。 ところが、その夜に英祖は脳の病で倒れ、意識不明になってしまう。
サンは英祖の譲位の意思を公表しようとする。 しかし中殿は、数日前に出たサンの廃位の王命を持ち出し、これこそが最後の王命だと言い張る。
「イ・サン」あらすじ 41話
中殿は老論派を集め、力ずくでもサンを廃位させると宣言する。 禁衛営の兵が東宮殿を制圧しようと押し寄せ、護衛官たちは多勢に無勢で追い詰められる。 しかし、サンの説得で心を変えた禁軍別将が駆けつけ、禁衛営の兵を武装解除させる。 中殿は身の危険を感じて逃げ出す。
別将から中殿の密書を受け取ったサンは、都の外の軍営にも同じ密書が送られていると知る。 平安道の兵使に援軍を求めるため、テスたちが使者を護衛して平壌へ向かう。 一方、テスは最後になるかもしれないとソンヨンの顔を見に行く。
やがて禁軍の一部が寝返り、手薄になった宮殿に中殿たちが兵を率いて戻ってくる。 サンを捕らえようとしたその時、意識を取り戻した英祖が姿を現す。
「イ・サン」あらすじ 42話
意識を取り戻した英祖の前で、中殿の一派は大逆罪人として捕らえられる。 英祖は世孫に背いた者を皆、大逆罪で裁くと言うが、サンは処分を自分に任せてほしいと願い出る。
しかし、チェ・ソクチュは「処罰を大きくすれば王の病が歴史に残る」と迫り、ごく一部の処分にとどめるよう求める。 サンは重臣たちを死罪にせず、流刑中心の処分を下す。 納得できないグギョンはサンのもとを去ろうとするが、チェ・ジェゴンは、英祖の病を世に知らせないためのサンの決断だと見抜いていた。
事情を知った英祖は、自分が正気のうちに断罪すると言う。 そして、中殿の位を廃して庶人に落とす王命を下す。
「イ・サン」あらすじ 43話
英祖は中殿を庶人に落とし、サンに譲位する王命を出す。 しかしサンは、王が健在なうちは受けられないと固辞し、代理聴政を続けることになる。 サンは中殿に、廃位の教書は公布しないと告げる。 そのうえで、自分の手足だった者たちが裁かれるのを見届けさせ、その後に罪を問うと宣告する。
一方、恵嬪と嬪宮は世子の手紙を届けたソンヨンをねぎらう。 嬪宮は世継ぎを産めない自分に代わって、ソンヨンにサンのそばにいてほしいと願う。
その頃、老論派の重臣が次々と姿を消す事件が起きる。 それは私的な報復に走ったグギョンの仕業だった。 サンは国法を無視したグギョンを叱りつけ、手続きに従って裁くと告げる。 また、フギョムを7階級下の役職に左遷する。
「イ・サン」あらすじ 44話
英祖が宮殿から姿を消し、皆が捜し回る。 英祖は町で民の声を聞いたあと、ソンヨンを呼び寄せて口頭で特徴を伝え、思悼世子の肖像画を描かせる。 サンに父の肖像画を返してやりたかったのだ。 英祖はお礼として玉の指輪をソンヨンに渡し、いつまでもサンのそばで支えてやってほしいと頼む。
サンが駆けつけると、英祖は倒れていた。 英祖はそのまま息を引き取り、サンは残された手紙を読んで悲しみに暮れる。 手紙には、自分のことで苦しまず、つれなかった祖父を許してほしいとつづられていた。
一方、チョン・フギョムは「王の病に乗じて王位を奪った」とサンを非難する貼り紙を全国に貼らせ、神剣と呼ばれる剣客に即位式でのサン暗殺を依頼する。

