※本記事は最終話までのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
「餌<ミッキ>」(原題:미끼)は、チャン・グンソクが5年ぶりにドラマ主演を務めたクライムサスペンスです。2023年に韓国のCoupang Play(クーパンプレイ)でパート1(1〜6話)とパート2(7〜12話)に分けて配信され、全12話で完結しました。
物語の軸は、韓国史上最大規模の投資詐欺事件と、その8年後に起きる連続殺人事件です。詐欺の首謀者ノ・サンチョン(ホ・ソンテ)は中国で事故死したとされていました。ところが2023年、「ノ・サンチョンに殺される」と通報した人物が次々と殺害されます。元弁護士の刑事ク・ドハン(チャン・グンソク)は、被害者の会の一員でもある記者チョン・ナヨン(イ・エリヤ)とぶつかり合いながら、死んだはずの男の影を追っていきます。
この記事では、1話から最終回(12話)までのあらすじを1話ずつ、結末までネタバレありでまとめました。「犯人は誰?」「ノ・サンチョンは本当に生きていた?」「最終回はどうなる?」と気になっている方は、ぜひ最後まで読んでください。

「餌<ミッキ>」あらすじ 1話
2010年、数兆ウォン規模の投資詐欺事件が発覚します。首謀者ノ・サンチョンは中国へ逃亡し、2015年に現地で交通事故死したと報じられ、事件は被害者が救われないまま幕を下ろしました。
それから時が流れた2023年、マガン市でソン・ヨンジンという男が「ノ・サンチョンに殺される」と警察に通報した直後に殺されます。停職中だった刑事ク・ドハンは、カン・ジョンフン次長に呼び戻されて捜査を担当することに。現場付近で写真を撮っていた怪しい男イ・ビョンジュンを捕まえますが、彼は自分もサンチョンに金をだまし取られた被害者だと訴えます。
そんな中、弁護士を名乗ってビョンジュンに接見に来た女性がいました。ドハンは彼女が記者チョン・ナヨンだと見抜きます。ビョンジュンは、すべての黒幕は死んだはずのサンチョンだと言い張ります。
「餌<ミッキ>」あらすじ 2話
ドハンは、ビョンジュンの身柄を急いで押さえようとするカン次長の態度に違和感を抱きます。ビョンジュンを釈放して尾行すると、彼はナヨンの車で詐欺被害者の会の拠点へ向かいました。
ドハンは、サンチョンが生きていることになれば再捜査や賠償の道が開けるため、被害者側が事件に関わっているのではと疑い始めます。
そんな中、元国会議員補佐官で市議会議員のパク・グァンシンが、やはり「サンチョンに殺される」と通報した後に遺体で見つかります。現場から立ち去ろうとしたナヨンとビョンジュンに、ドハンは銃を向けて制止します。
「餌<ミッキ>」あらすじ 3話
過去、サンチョンの詐欺の裏にはキム・ソンデ国会議員がいて、補佐官だったパク・グァンシンはサンチョンに脅されていたことが描かれます。
連続殺人を疑うドハンに、カン次長は「サンチョン絡みならこれが3件目だ」と告げ、別の管轄で起きた1件目の報告書を渡します。防犯カメラの映像から、ナヨンとビョンジュンは犯行時刻には現場にいなかったことが確認されました。
ところが、釈放されたはずのビョンジュンが突然「自分が殺した」と自白します。ドハンは、令状があまりに都合よく出ていることや、1件目の被害者が他人の身分証を持っていたことに不審を抱きます。
「餌<ミッキ>」あらすじ 4話
1件目の被害者の身元が明らかになります。それはサンチョンの側近として一緒に中国へ逃げたチョン・ソラムでした。彼女は顔を整形していたため、すぐには分からなかったのです。
一方、ナヨンは連続殺人とサンチョンの関係を記事にしてネットに出しますが、すぐに削除され、会社には税務調査が入ります。被害者の会のメンバー全員には殺害予告のメールまで届きました。
そんな中、12年前にサンチョンの警護員を殺して服役し、最近出所したチョン・ジェファンが容疑者として浮上します。カン次長は、ジェファンが持っていたリストの順番どおりに人が殺されていると気づき、検事長パク・サンドに訴えます。
「餌<ミッキ>」あらすじ 5話
過去の場面では、2007年にサンチョンがソラムらと組み、通信事業を装ったマルチ商法を始めた経緯が描かれます。
2023年、ドハンはジェファンの行方を内密に追うことにします。カン次長はパク検事長に「サンチョンは本当に死んだのか」と詰め寄りますが、はっきりした答えは得られません。その後、次長自身が何者かに襲われ、姿を消してしまいます。
一方、ドハンとナヨンはジェファンの母親を訪ね、彼が出所後に被害者の会のハン・ダジョンに会っていたことを知ります。
そんな中、ジェファンから住所の書かれた荷物が届きます。その場所へ向かった一行は、首を吊ったジェファンを発見します。
「餌<ミッキ>」あらすじ 6話
ジェファンの遺体は江原道の山中で見つかり、彼を兄のように慕っていたナヨンは深いショックを受けます。行方不明だったカン次長は国道で保護され、「ジェファンに拉致された」と証言しました。解剖の結果は自殺で、連続殺人事件は被疑者死亡のまま捜査終結となります。
納得できないドハンとナヨンは、ジェファンが出所後に会っていたハン・ダジョンを訪ねます。ダジョンは、サンチョンの被害者を装いながら新たなマルチ商法を手がけている人物でした。ドハンは、7年前に妹を殺した犯人がダジョンと関係していたことを打ち明けます。
そんな中、被害者の会のもとに再び住所が届きます。ジェファンは犯人ではなかったのか――ナヨンが車で向かうところで、パート1が幕を閉じます。
「餌<ミッキ>」あらすじ 7話
過去の場面では、キム議員が携帯端末を装った詐欺で政治資金を得たあと、サンチョンを切り捨てようとします。しかしサンチョンはソラムを味方につけて議員の弱みを握り、逆に優位に立ちます。
2023年、捜査を続けたドハンは懲戒処分を受けます。ドハンはダジョンが開く投資説明会に向かいますが、そこでビョンジュンが壇上に現れてダジョンを刺し、「ノ・サンチョンは生きている!再捜査しろ」と叫びます。
一方、ナヨンはお蔵入りになっていた記事と資料を一気に拡散します。世論に押されたカン次長は記者会見を開き、疑惑を晴らすためにドハンを捜査に復帰させると発表しました。
「餌<ミッキ>」あらすじ 8話
捜査に戻ったドハンは、カン次長を拉致したのは覆面の2人組で、ジェファンではなかったことを映像から突き止めます。ドハンは、被害者も次長も誰ひとり真実を話していないと指摘します。
カン次長は過去にけりをつけるため、パク検事長や、サンチョンの密航直後に警察を辞めた元部下を訪ね歩きます。かつてサンチョンを捕まえる機会がありながら、家族を盾に脅されて手を引いたという苦い過去も明らかになります。
その頃、刺されたダジョンが意識を取り戻しますが、容態が急変します。
そんな中、カン次長は再び覆面の2人組に襲われ、命を落とします。その死は自殺に見せかけられており、知らせを受けたドハンは打ちのめされます。
「餌<ミッキ>」あらすじ 9話
2023年、仁川国際空港に、中国のパスポートを持つ年配の男が降り立ちます。
一方、ドハンは被害者の会を訪ね、ビョンジュンらの勝手な動きが捜査を混乱させたと責めます。そこでナヨンが「母の待つ病院に行く」と言い出し、ドハンは彼女の母親がすでに自ら命を絶っていることを告げます。ナヨンは心を病み、母の幻と暮らしていたのでした。
ドハンは、カン次長が遺した手帳のリストに沿って殺人が行われていること、犯人の狙いは被害者たちと同じく、サンチョンを表舞台に引きずり出すことだと説明します。そして「サンチョンは生きている、次に狙われるのはあなただ」とパク検事長を揺さぶり、キム議員にも圧力をかけます。
「餌<ミッキ>」あらすじ 10話
サンチョンは堂々と警察庁に姿を現し、キム議員やパク検事長らを庁長室に呼び集めます。身を守るためだとうそぶき、乗り込んできたドハンに対しては中国語で通して「自分は中国人だ」とシラを切ります。
ドハンは、男が本物のサンチョンだと疑って車を追跡します。警察庁を出たサンチョンの車がバイクの2人組に襲われ、ドハンは1人を捕らえ、逃げたもう1人をバイクで追いますが、それはおとりでした。
その隙に、サンチョンは別の一団に連れ去られます。しかし犯人たちは騒ぎが大きくなったため、車とサンチョンを残して逃げていきました。
「餌<ミッキ>」あらすじ 11話
正体を認めたサンチョンは、帰国の目的は「復讐」だと語ります。自分を守ってくれれば連続殺人犯を捕まえさせてやると、ドハンに取引を持ちかけました。被害者への反省を一切見せないサンチョンに、ドハンは怒りを募らせます。
一方、サンチョンの帰国に動揺したキム議員らはドハンを呼びつけ、帰国の事実を誰にも漏らすなと口止めします。
ドハンは部下とともに、サンチョンを郊外の安全な場所へ移すため車を走らせます。途中で車を止めたドハンは、犯人側からの要求に応じる形で、サンチョンを車から降ろします。
そんな中、サンチョンの生存を知った被害者の会のキム・サンボンが、ドハンの車を追いかけて衝突事故を起こします。
「餌<ミッキ>」あらすじ 12話(最終回)
ドハンはサンチョンに持たせたGPSを頼りに犯人のアジトへ突入しますが、すでにもぬけの殻でした。犯人は大統領警護室出身の元軍人2人で、サンチョンは彼らと手を組み、隠した金塊の山分けを約束していたのです。キム議員の圧力で応援も得られず、ドハンは数ある廃鉱のどこが目的地なのか絞り込めずにいました。
一方、サンチョンは用済みになった犯人2人を毒殺し、金塊を現金に換えて国外へ逃げる準備を進めます。そして被害者の会のメンバーを廃鉱へおびき寄せました。
罠に気づいたドハンは廃鉱に駆けつけ、被害者たちを救い出します。雪山へ逃げたサンチョンを追い詰めますが、ナイフで切りつけられてしまいます。そこへ、サンチョンのせいで妻子を失ったチョ・ユンベが現れ、サンチョンを刺し殺しました。
キム議員ら権力者たちは安堵しますが、サンチョンが生前に予約していた暴露映像が公開され、彼らの不正が明るみに出ます。被害者たちは少しずつ日常を取り戻し、ドハンは刑事として未解決事件の捜査に戻っていきます。
