「王になった男(原題:왕이 된 남자)」は、2019年に韓国のtvNで放送された全16話の時代劇です。イ・ビョンホン主演の映画「王になった男」(2012年)をドラマ化した作品で、最終回で自己最高視聴率10.9%を記録しました。
朝鮮王朝中期を舞台に、暗殺におびえる王イ・ホンと瓜二つの顔を持つ道化師ハソン(ヨ・ジングの一人二役)が、王の影武者として宮廷に送り込まれるところから物語が動き出します。
作品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | 왕이 된 남자(王이 된 男子) |
| 放送局 | tvN(韓国) |
| 放送期間 | 2019年1月7日〜2019年3月4日(毎週月・火曜) |
| 話数 | 全16話 |
| ジャンル | 時代劇・ロマンス |
| 脚本 | キム・ソンドク、シン・ハウン |
| 演出 | キム・ヒウォン |
| 制作 | スタジオドラゴン、GTist |
| 原作 | 映画「王になった男」(2012年) |
| 最高視聴率 | 10.9%(最終回/ニールセンコリア・有料プラットフォーム全国基準) |
あらすじ(ネタバレなし)
朝鮮王朝中期、反乱と王位をめぐる争いが続く宮廷で、王イ・ホンは自分の命を狙う者への恐怖から心を病んでいました。
そんな中、王の側近である都承旨イ・ギュは、都で王を風刺する芸を見せていた道化師ハソンの素顔が王に瓜二つであることに気づきます。イ・ギュはハソンを王の影武者に仕立てるため、宮廷へ連れていきます。
読み書きもままならないハソンは、チョ内官の助けを借りながら王を演じるうちに、王の立場から民の苦しい暮らしを知り、自分の手で世の中を変えたいと考えるようになります。
一方、冷たくなった王から距離を置いていた王妃ユ・ソウンは、ある日を境に優しくなった王に戸惑いながらも、再び心を寄せていきます。
キャスト&相関図
| 役名 | 俳優名 | 人物の説明 |
|---|---|---|
| ハソン/イ・ホン | ヨ・ジング | ハソンは、妹ダルレや一座の仲間と各地を旅する道化師。王や両班の物まねで風刺劇を演じる。イ・ホンは朝鮮の王。父に疎まれて育ち、即位後は暗殺への恐怖から心を病んでいる。2人は瓜二つの容姿をしている(一人二役) |
| ユ・ソウン | イ・セヨン | イ・ホンの王妃。官僚ユ・ホジュンの娘。民を思う心優しい女性で、冷酷になった王とは距離を置いている |
| イ・ギュ | キム・サンギョン | 都承旨(王命の伝達と王への報告を担う役職)。王に瓜二つのハソンを見つけ、影武者にすることを考えつく |
| 大妃 | チャン・ヨンナム | 先王の継妃。息子と父を殺されたことで、イ・ホンを強く恨んでいる |
| シン・チス | クォン・ヘヒョ | 左議政(政府の最高機関・議政府の高官)。貧しい家の出から権力の座に上りつめた人物で、姪を王の側室にして権力を握ろうと画策する |
| チョ内官 | チャン・グァン | 王に仕える内官(宦官)。イ・ギュの命で、ハソンの世話役と監視役を務める |
| ウンシム | チョン・ヘヨン | 伽耶琴(韓国の弦楽器)の名手の妓女。イ・ギュのよき理解者 |
| チャン・ムヨン | ユン・ジョンソク | 王を護衛する武官。剣の達人で、王への忠誠心が厚い |
| 晋平君(チンピョングン) | イ・ムセン | 王族の一人。王座をねらっている |
| ガプス | ユン・ギョンホ | ハソンの一座を率いる人物。幼くして両親を亡くしたハソンを育てた親代わり |
| ダルレ | シン・スヨン | ハソンの妹で、ただ一人の肉親 |
| シン・イギョム | チェ・ギュジン | シン・チスの息子 |
| チュ・ホゴル | イ・ギュハン | 並外れた計算能力を持つ人物 |
| ユ・ホジュン | イ・ユンゴン | ソウンの父。謀反の濡れ衣を着せられ、投獄されている |
| キム尚宮 | ミン・ジア | 王の身の回りの世話をする尚宮(女官の役職) |
ハソンとイ・ホンの関係
ハソンとイ・ホンは、身分も育ちもまったく違う「道化師」と「王」ですが、顔だけでなく背格好や声までそっくりです。この容姿を理由に、ハソンはイ・ホンの身代わりとして宮廷で王を演じることになります。王の入れ替わりを知っているのは、イ・ギュやチョ内官などごく一部の人物だけです。
配信・放送情報
※配信状況は変動する可能性があるため、最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
見どころ
ヨ・ジングの一人二役
主演のヨ・ジングが、暗殺におびえて心を病んだ王イ・ホンと、明るく人情味のある道化師ハソンの2人を演じ分けています。同じ顔を持つ2人が向き合う場面も描かれます。
宮廷の権力争いと王妃とのロマンス
王位をめぐる大妃やシン・チスらの陰謀、民の負担を軽くする納税制度「大同法」をめぐる政治の動きに加え、映画版にはなかったハソンと王妃ソウンのロマンスが描かれています。
回を追うごとに伸びた視聴率
放送開始直後から月火ドラマの同時間帯1位となり、自己最高視聴率の更新を重ねました。13話で初めて2桁の10%台に乗せ、最終回で10.9%を記録しています。
原作情報
原作は、2012年に韓国で公開された映画「王になった男(原題:광해, 왕이 된 남자)」です。監督はチュ・チャンミン、主演はイ・ビョンホンで、王と道化師の一人二役を演じました。
映画は朝鮮王朝第15代王・光海君をモデルにしており、王の記録が残っていない15日間に「王が入れ替わっていた」という設定で描かれています。韓国で観客動員1,000万人を超えるヒット作となり、大鐘賞では最優秀作品賞を含む15部門を受賞しました。
ドラマ版は、王が影武者と入れ替わるという設定を受け継ぎながら、主人公の王を架空の人物イ・ホンに変え、王妃とのロマンスなど独自の展開を加えています。

