「薯童謠(ソドンヨ)(原題:서동요)」は、2005年から2006年にかけて韓国SBSで放送された全55話の時代劇です。「ソドンヨ」「薯童謡」と表記されることもあります。SBS開局15周年記念の大河ドラマとして制作され、放送期間を通じて月火ドラマの同時間帯トップを保ちました。
百済・新羅・高句麗が争う三国時代、百済の王子として生まれながら出生を知らずに平民として育ったチャン(チョ・ヒョンジェ)が、新羅の姫ソンファ(イ・ボヨン)と出会い、国と身分の違いを越えた恋と、王位へつながる運命に向き合っていきます。
このページでは、作品の基本情報、ネタバレなしのあらすじ、キャストと相関図、日本での配信情報をまとめています。各話のストーリーは「薯童謠(ソドンヨ)あらすじ」をご覧ください。
作品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | 서동요(薯童謠) |
| 放送局 | SBS(韓国) |
| 放送期間 | 2005年9月5日〜2006年3月21日 |
| 放送枠 | 月火ドラマ |
| 話数 | 全55話(日本のテレビ放送では全74話の再編集版も使われている) |
| 脚本 | キム・ヨンヒョン |
| 演出 | イ・ビョンフン |
| 主な出演 | チョ・ヒョンジェ、イ・ボヨン、リュ・ジン、イ・チャンフン |
| 制作 | SBS開局15周年記念大河ドラマ |
あらすじ(ネタバレなし)
舞台は、百済・新羅・高句麗の三国が対立する時代の朝鮮半島です。百済の王の血を引きながら、その事実を知らずに母ヨンガモのもとで育った少年チャンは、やがて百済最高の技術士モンナスに預けられます。
しかし宮廷の陰謀によってモンナスは新羅へ逃れることになり、チャンも新羅へ渡ります。そこでチャンは新羅の姫ソンファと出会い、二人は敵国同士という立場を越えて惹かれ合います。
成長して再会したチャンとソンファの前には、チャンの親友であり恋敵でもあるサテッキル、そして百済の王位をめぐる争いが立ちはだかります。自らの出生を知ったチャンが、百済の未来とソンファとの愛のためにどのような道を選ぶのかが、物語の軸になっています。
キャスト&相関図
| 役名 | 俳優名 | 人物の説明 |
|---|---|---|
| チャン(ソドン) | チョ・ヒョンジェ | 主人公。百済の王の子として生まれながら、出生を知らずに平民として育つ。技術士モンナスのもとで技術者として成長する。のちの百済第30代王・武王にあたる人物 |
| ソンファ姫 | イ・ボヨン | 新羅・真平王(チンピョンワン)の三女。幼い頃にチャンと出会い、国と身分の違いを越えて惹かれ合う |
| サテッキル | リュ・ジン | 新羅の元花郎(ファラン:新羅の貴族の子弟で構成された青年組織の一員)。チャンの親友だが、恋と政治の両面でチャンと対立していく |
| モンナス | イ・チャンフン | 百済最高の技術士で、学問・技術の研究機関「太学舎(テハクサ)」の博士。かつてヨンガモと恋仲だった。チャンの師 |
| ヨンガモ | イ・イルファ | チャンの母。モンナスと恋仲だったが、威徳王の子を身ごもり、ひとりでチャンを育てる |
| 威徳王(ウィドクワン) | チョン・ウク | 百済の国王。チャンの実の父 |
| 阿佐太子(アジャテジャ) | チョン・ジェゴン | 百済の太子。宮廷の権力争いに巻き込まれていく |
| プヨソン | キム・ヨンホ | 百済王家の一員。王位をめぐる政争の中心人物の一人 |
主な人物関係は次のとおりです。
- チャンとソンファ:百済と新羅、敵国同士の王子と姫として恋に落ちる
- チャンとサテッキル:親友であり、ソンファをめぐる恋敵、そして宿敵
- チャンとモンナス:技術を教える師と弟子
- チャンとヨンガモ・威徳王:母と実の父。ヨンガモはかつてモンナスの恋人だった
チャン(ソドン)と史実の武王の関係
タイトルの「薯童謠(ソドンヨ)」は、新羅の真平王の時代に百済の武王が作ったと伝わる郷歌(ヒャンガ:新羅時代の歌謡)で、歴史書『三国遺事』の説話に収められています。武王は若い頃「薯童(ソドン)」と呼ばれ、新羅の善花(ソンファ)姫を妻に迎えるためにこの歌を広めたとされています。
ドラマではチャンを威徳王の息子として描いていますが、歴史書『三国史記』では武王は法王の息子と記されており、この設定はドラマの創作です。放送当時、韓国でもこうした史実との違いが話題になりました。
配信・放送情報
※配信状況は変動する可能性があるため、最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
見どころ
本作は、『宮廷女官チャングムの誓い』を手がけた演出家イ・ビョンフンと脚本家キム・ヨンヒョンが再びタッグを組んだ作品です。韓国の時代劇で初めて百済の歴史を本格的に扱った作品としても知られています。
物語の中心にあるのはチャンとソンファの恋ですが、もう一つの特徴が百済の科学技術です。チャンが学ぶ太学舎を舞台に、当時の百済の技術や発明が物語に取り入れられています。王位継承をめぐる宮廷の争いや、百済と新羅の緊張関係も並行して描かれます。
原作情報
小説や漫画などの原作はありません。『三国遺事』に収められた「薯童説話」と、郷歌「薯童謠」をもとにしたオリジナルの時代劇です。
関連作品
- イ・ビョンフン演出の時代劇:『宮廷女官チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』など
- 百済を舞台にした時代劇:『帝王の娘 スベクヒャン』(チョ・ヒョンジェ出演)
