オクニョ(運命の女)あらすじ・キャスト・相関図と全話ネタバレ

オクニョのあらすじ・キャスト・相関図・感想

韓国ドラマ「オクニョ(運命の女)」のキャストと相関図
最終回まで全話のあらすじをネタバレ中!

日本でも大ヒット中の韓国ドラマ「オクニョ(運命の女)」の全てがわかる!
キャスト情報や相関図、全話のあらすじや感想を一気に紹介します。

目次から飛べるので好きなところからご覧いただけます♪

目次

「オクニョ(運命の女)」あらすじと概要

韓国時代劇ドラマの巨匠、イ・ビョンフン監督の最新作『獄中花』がいよいよ日本初放送となります。本作は、イ監督のヒット作『宮廷女官 チャングムの誓い』『トンイ』にも続く、頑張るヒロインのサクセス・ストーリー。常に前向きで、たくましく道を切り開いていく主人公の成長が描かれます。

主人公のオクニョを演じるのはチン・セヨン。刺客に追われていたオクニョの母が、朝鮮時代の刑務所である“典獄署(チョノクソ)”でオクニョを産み落としたあと亡くなったため、オクニョはそのまま典獄署の中で育てられることになります。オクニョとは漢字で書くと「獄女」で、身寄りもなく典獄署で生まれた彼女に、典獄署の人々がつけた名前です。このオクニョ、幼いころから頭脳明晰で、法典を丸暗記して身に付けた法律の知識で、やがて周囲の人々を助けるようになっていきます。

実はオクニョの母に刺客を仕向けたのは、朝鮮第11代王・中宗の正妃、文定王后の弟、ユン・ウォニョンでした。ユン・ウォニョンといえば、権力を手に入れるためには手段を選ばない人物として、時代劇でもたびたび悪役として描かれる時の権力者。本作ではチョン・ジュノが悪~く演じています。権力をほしいままにし、恐れるものなどないユン・ウォニョンですが、唯一、庶子の存在が気がかりでした。この庶子ユン・テウォンを演じるのが、コ・ス。自由奔放に生きてきましたが、商才を生かしてやがて商団を率いることになる人物です。

「オクニョ(運命の女)」の相関図(関係図)

韓国ドラマといえば相関図です。ドラマ視聴にお役立てください。

出展:NHKドラマ

「オクニョ(運命の女)」の視聴率は?

オクニョ(運命の女)の視聴率は第1話が17.3%でした。
しかし、放送中盤からは平均視聴率が21%を超えるようになり、最終回は22.6%の視聴率を記録しました。

全51話の平均視聴率は19.5%で韓国国内でも人気の韓国時代劇になりました。

「オクニョ(運命の女)」のキャスト情報

役名:オクニョ
キャスト:チン・セヨン
出演韓国ドラマ

  • 私の娘コンニム
  • ステキな片思い(高品格の片思い)
  • 感激時代
  • ドクター異邦人
  • 蒼のピアニスト
  • 大丈夫、パパの娘だから
  • チャクペ~相棒

役名:オクニョの少女時代
キャスト:チョン・ダビン
出演韓国ドラマ

  • manny(マニー)
  • 彼女はキレイだった
  • ダイヤモンドの涙
  • 家族を守れ
  • 愛は歌に乗って
  • 抱きしめたい~ロマンスが必要~
  • 根の深い木
  • ミス・リプリー
  • 風の国
  • スターの恋人
  • 一枝梅(イルジメ)
  • おバカちゃん注意報
  • ガラスの仮面

役名:ユン・テウォン
キャスト:コ・ス
出演韓国ドラマ

  • 黄金の帝国
  • 男が愛する時
  • グリーンローズ
  • クリスマスに雪は降るの?
  • 純粋の時代
  • 母よ姉よ
  • 百万長者と結婚する方法
  • 窈窕淑女
  • ピアノ
  • クァンキ

役名:文定(ムンジョン)王后
キャスト:キム・ミスク
出演韓国

  • 妻の報復
  • 気分の良い日
  • 恋したい
  • 名家の娘ソヒ
  • 恋せよシングルママ
  • インス大妃
  • 黄金の新婦
  • 華麗なる遺産
  • 女王の花
  • 今日みたいな日なら
  • パンチ
  • 黄金の帝国
  • ホジュン~伝説の心医
  • シティーハンター

ドラマ役名:ユン・ウォニョン
キャスト:
チョン・ジュノ
出演韓国ドラマ

  • 甘く殺伐としたファミリー(波瀾万丈嫁バトル)
  • 逆転の女王
  • ママ~最後の贈り物~
  • ラスト・スキャンダル
  • 隣人の妻
  • アイリス
  • グッバイ・マイ・ラブ
  • シンデレラ
  • 新貴公子
  • ホテリアー

演出:イ・ドクゴン
脚本:ソン・ジへ

韓国ドラマ「オクニョ(運命の女)」DVD情報

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「オクニョ(運命の女)」全話あらすじ&ネタバレ

「オクニョ(運命の女)」のあらすじを1話〜51話(最終回)まで一気にネタバレ!
結末もあるので注意して読んでくださいね♪

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第1話

時は朝鮮時代。

舞台は典獄署‥今でいう刑務所。
そこで役人をしているチ・チョンドゥク。
ある上機嫌な夜のこと。
1人の女性がチョンドゥクに助けを求めるが
チョンドゥクは振り払う。
その女性の名前はカビ。
カビはお腹を必死で守り血を流しながら
偶然にも再びチョンドゥクに助けを求めた。
血を流し、今にも死にそうなカビを見て
困りながらも抱えて自分の職場である典獄署へと
カビを運んだ。
部屋へと運ばれたカビ。
だが破水をし赤子が産まれる様子に
チョンドゥクは囚人の助産師に出産を手伝わせることに。
外でソワソワするチョンドゥク。
暫くして産声と共にチョンドゥクの顔に笑み。
喜ぶのもつかの間・・・
赤子を抱く囚人の助産師は笑顔ではなく暗い表情。
カビは赤子を産み命を落としたと。
チョンドゥクは何度もカビに呼びかけるが返答はなく
朝を迎え主薄へと報告。
主薄はこの出来事が知れる事を拒みカビの死体と赤子の
処理をチョンドゥクに言い渡した。
処理を済ませたチョンドゥクだが捨ててきた赤子が
捕盗庁のてより舞い戻った。
育てざるおえなくなり、チョンドゥクは赤子に
名前を付けたのだった。
牢獄で産まれた赤子の意味で『オクニョ』と。

オクニョが産まれ早15年の月日がたった。
15歳に育ったオクニョは典獄署の茶母として
働きながら囚人たちに様々なことを学び
泣き言を吐かず立派にそして才能を生かし
強く育つ。

ある日の事、囚人のイ・ジハムという男を
尋ね、ユン・ウォンヒョン大監が典獄署へ来た。
ウォンニョンはジハムに自分の運勢を一度見ろと
言うがジハムは断り、オクニョを紹介する。
ウォンヒョン大監はオクニョ見るなり
からかわれたと思いジハムに怒りをぶつけるが
ジハムは首を切られても自分の言葉を信じてと
オクニョの事を念押しする。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第2話

ジハムはオクニョを紹介しその場を後にした。
向かい合うウォンヒョン大監とオクニョ。
大監の四柱を見てオクニョは
「帝王の運勢を生まれつき持っています。」と。
そして更に大監に見てくれと頼まれ目を見つめ
「目が大きく長いので大胆な気質であり、
大きな口と耳は決断力のある指導者を意味し
大監様は中流の支柱となるでしょう」と自信に
満ちた顔で伝える。

…しかし
オクニョが見た四柱は恐ろしい結末だったため
大監に伝えた事は嘘だと、その晩
イ・ジハムの元へ行きその件を伝えた。

その後、ナンジョンに招かれオクニョは大監の
屋敷に足を運ぶ。
ナンジョンにも気に入られ、贈られた衣装を
着て屋敷を出るが拉致されてしまう。

火賊牌に拉致されたオクニョ。
火賊牌は大監の娘と勘違いし人質にとり
取引に典獄署に獄中の頭を出すよう要求するが
大監は応じず、火賊牌の頭を次の日に死刑する。
腹いせにとオクニョの元へ戻った火賊牌の男らは
オクニョを頭と同じ目に遭わせようと刀を振り上げる。
だが官軍がやってきて命拾いしたオクニョだった。

次の日、気持ちを切り替え仕事に励むオクニョ。
一方チョンドゥクはカン・マンボという男から
お金を借り、貸した代わりに釈放と言われ悩むチョンドゥク。
チョンドゥクの悩みを知ったオクニョはジハムに相談を
持ち掛け、ジハムも答えが出るようヒントを与える。

オクニョはある若者一人の男にマンボのいる部屋へ
移すよう頼まれ、取引をする。
オクニョは大監様がと言い主薄に行動をとらせる。
囚人が囚人をいじめていると告げ、
マンボを踏んだり蹴ったりの目に合わせたのだった。

夜中の3号室。
静まった牢屋内で1人起きている若者。
マンボを殺してしまうのだった。

翌朝、釈放された若者はオクニョに
「俺は行くぞ。サムゲ波止に来ることがあれば
俺を探せ。私はユン・テウォンだ。」と
笑顔で手を振り典獄署を去った。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第3話

典獄署(チョノクソ:監獄)を出所したユン・テウォンはコン・ジェミョン率いる商団で働くことに。一方オクニョはひょんなことから母の出産を手伝った元囚人と出会い、彼女から母が殺されたことを知らされる。

育ての親であるチ・チョンドクから当時の状況を詳しく聞き出したオクニョは、母が何者かに切り付けられた後、自分を出産して亡くなったことを知る。

そして、母が持っていた2つの指輪を形見として受け取る。ある夜、オクニョは署長のチョン・デシクら限られた者以外入れないはずの扉が開いていることに気付く。

扉の向こうには秘密の地下牢があり、一人の囚人が捕らえられていた。彼の名はパク・テス。かつて体探人(チェタミン:密偵)をしていた男だった。

そのことを知ったオクニョは彼に自分を弟子にしてほしいと頼む。強くなり、いつか母の死の真相を突き止めたいとの思いからだった。パク・テスの家族を探すことを条件に、弟子入りを認められる。

その頃、朝廷の権力者ユン・ウォニョンは、典獄署の署長から、パク・テスが地下牢にいると聞かされる。パク・テスはユン・ウォニョンと敵対し、20年前に処刑されたはずだった。

死んだはずのパク・テスの生存には、王の母で、朝廷の実権を握る文定(ムンジョン)大妃が関わっていた。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第4話

毎日色んな事が起こる中・・・
典獄署にはまた新しく囚人がやってくる。
チョンドゥクは毎度の事、囚人らの服を脱ぐよう
言いながら棒を振り回す。
その拍子に囚人に刀を突き付けられ捕まってしまう
チョンドゥクだが、オクニョが身代わりになり
テスに教わったことを実践。

褒美をもらいテスの元へおすそ分けするオクニョ。
そして自信がついたので本格的に武術をとテスに
再度お願いをする。
テスは、オクニョに母の死を詳しく話すよう言う。
そしてオクニョも自分が聞いた事だけを話をし
テスに母の形見である指輪を見せる。

テウォンは出所してからうまくやっている様子。
だがこの明るいテウォンにも忘れられない
忘れてはいけない過去を抱えていた。
母の法事に墓に訪れていたテウォンは昔の事を
思い返していた。

テスはオクニョの預かった母の指輪を見つめ
東宮殿の人間ではないかと予想する。
テスは詳しく知るなら当時宮殿に居た尚宮を
尋ねるよう言い、オクニョはその者の元へ向かう。

典獄署にいたチョンドゥンと向かった場所には
一人の老婆。
オクニョは亡くなった先大王の東宮殿に居た時の
尚宮で知人はいないかと聞くが胸倉をつかまれ
何も知らないと言われる。
追い出されてしまったオクニョはチョンドゥンに
お金を渡し、再度探してもらう事に。

チョンドゥンの情報では当時の関係者は
みんな死んでいると。
頼みの綱で、オクニョはまた老婆の元へ。
家を訪ねたが応答はなく扉を開けるが
そこには死体になっている老婆の姿だけが・・・

あれから5年。
時は瞬く間に流れ、オクニョは母を思いながら
時間だけが過ぎた。
捕盗庁への試験を受けに来たオクニョ。
テスに教わった武術での刀さばきは男も敵わず
立派に見せつけた。

一方ナンジョンの娘のシネ。
シネは母みたいになる事を嫌がり自分の好きな事を
したいと自分の母であるナンジョンを侮辱する。

試験結果・・
落選したオクニョ。
理由に納得ができずにいたオクニョだったが
テスに未練は捨てなさいと優しく言われるのだった・・・。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第5話

闇取引の行動を起こしたテウォン。
大行首に直接ナンジョンと争う事を話すが
自分は強い男ではない、そしてナンジョンの
背後には、この国最高の権勢家である
ユン・ウォンニョンがいるからと争うことは
せず今までで十分だと話す大行首。
しかしテウォンの気持ちは強い様子。話の最中に
タイミングよくナンジョンから便りが届き
2人はナンジョンの元へ、その夜向かうことに。

向かった先にナンジョンは現れず
代わりにミン・ドンジュ大行首が姿を見せ
話が始まる。
話が始まるや否や、ドンジュ大行首は
ナンジョンの手下になり商団を運営せぬかと提案。
良い条件が揃っている中、大行首は人の下で働く事は
自分の性に合わないと断る。
その帰りに大行首は、上手くいかなければ責任は
お前にあるとテウォンに言う。

同時刻‥
オクニョは出先で暴漢にあい拉致された。
連れ去られ着いた場所には、試験時に居た男の姿。
名はソンホ。
オクニョに話したい事があり、無礼な真似をしたと。
そしてソンホは聞きたい事があると言いオクニョに
何故、典獄署で産まれたのかと質問しオクニョは
「私の母が囚人で私を産んだ後に亡くなった」と
その件を伝えた。
黙って聞いていたソンホは今から話す事は墓まで持って
行き決して口外しない秘密を守れるかと問う。
守らなければ命はないと‥

そしてソンホから自分の身分を知らされるオクニョ。
普段は捕盗庁の部将で本来の身分は別にあり身分を
隠しながら国のために大きな仕事をしていると話す。
時には明や外国にも派遣されると次々に語るソホン。
そして自分が體探人だとオクニョに話し
オクニョにはその體探人の素質が大いにあるからと
やってみる気はないかと誘うソンホ。
突然の事で戸惑い直ぐ答えを出せないオクニョに
4日の考える時間を与えたのだった。

典獄署に戻り眠れないオクニョはテスの元へ。
そして體探人はと聞きテスもまたオクニョに
自分が現役で體探人だった時の事を話し
オクニョにその時が来るならば決して
體探人にはなってはならないと…

5年前に尚宮の全員殺されていたと言うチョンドゥンの
言葉。そしてソンホの誘いとテスの體探人は駄目だと言う
止める言葉。オクニョは決心し向かったのは捕盗庁。
4日待つことをせず、體探人になる事を決意したのだった。

そしてテスにも暗殺の話がやってきており
数日考え、ムンジョン王妃からの提案に承諾する。

オクニョは訓練を受け、これ以上に教える事がないと
短期間で最終訓練されることに。
実戦に移ったオクニョだが失敗し捕まって痛めつけられ
気絶してしまう。
目が覚め、オクニョの前にはソンホの姿。
そして最終訓練合格と言われ大泣きするオクニョだった・・・。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第6話

最終訓練を合格したオクニョ。
涙するオクニョにソホンは、體探人について
詳しく語る。
どれだけ極秘に準備しても失敗する可能性があり
その時の為に體探人は毒薬を持っていると。
そう言いながら薬の粒を見せるソホン。
自分が毒薬で自決できる状況ならオクニョに
運が残っていると話す。
毒薬を使用せず拷問を受ける受けることもあると。
オクニョに話を続け、體探人が受ける拷問は
ひたすら正体を明かさず死ぬ事だと。

翌朝、テスはムンジョン王妃の提案を受けたため
20年ぶりに典獄署の地下牢から外へ。
外を歩くテスの姿を見る囚人は驚き隠せない様子。
主薄らは、長きに渡りご苦労さま、そして
まともに世話もできずと謝罪をし見送る。
出所をしたテスはムンジョン王妃の護衛に連れられ
20年ぶりの外へと歩み出す。

大監は姉であるムンジョン王妃に
テスの釈放はあまりに危険だと話す。
しかしムンジョン王妃は、今回の件はテスにしか
処理ができないと話す。
いくら否定をする言葉を並べても決まった事、そして
王妃自身が信用できるのはテス1人だけと
大監の口を閉ざさせる。

オクニョは典獄署に戻った。
チョンドゥクが傍へ駆け寄り、興奮している様子。
あった出来事を力いっぱい話すチョンドゥクだが
オクニョは誰が20年もの間監獄され誰が出所したか
直ぐに分かったため、必死に話すチョンドゥクの
話は聞かず急いでテスのいた地下牢へ。

地下牢にはテスの姿はなく一通の手紙だけがある。

「オクニョへ
お前に会えず典獄署を出る事になり残念だ。
きっとまた会えるから、あまり悲しむな。
そして又会うときには
お前の母親の秘密のために手助けできるだろう。
オクニョ…
お前に会えたのは私の人生にとって大きな祝福だ。」

そう書かれており、テスと過ごした事を思い返す。

その頃テスは着替えを済ませ、部屋で待機。
ムンジョン王妃の護衛と共に部屋に入って来たのは
ソホン。
今回のテスの任務の詳細を話してくれると
テスとソホン2人にする。

ソホンは現役のテスを知っていて體探人の首長だった
テスは伝説のような方だったと、そして共に
任務を行うことに光栄だと話すがテスは本題へと
入り、テスが暗殺する相手が漢陽に来ている
明の使臣だと知り暗殺した後と、殺す理由を尋ねる。
ソホンは理由を知らず知る必要がないと答え任務の
説明を続けるのだった。

オクニョはというと
典獄署の茶母を暫く離れ、明の言葉を話せる事から
命を受け、使臣の同行をすることに。
到着先で挨拶をする声に反応したのはテウォン。
久々の再会で喜びを隠せないテウォンはオクニョに
話かけ優しく接するのだった。

要約、宿所に到着をした夜。
武装をし使臣が持つ書信を探すが、見つからないまま
宿所に戻るオクニョ。
テウォンが起きており、2人でお膳を挟み話す。
テウォンは人は人生の中で3回転機があると言い
オクニョもうなずく。
そしてテウォンにとっては3回のうちの1回だと
今回成功させて最高の商団になると笑顔で語る。
そしてオクニョに優しく接するテウォンだった。
そんなテウォンを目の前に自分は成功を失敗にする
體探人なため複雑な気持ちとなる。

時間は止まることなく淡々とその時が訪れる。
次の宿所に到着し、オクニョは初めてそこで
ソホンと顔を合わせ、前日作戦失敗したと伝える。
そして今より任務の責任者に会い作戦に関する詳細を
聞きにソホンと共に向かう。

顔を合わせるオクニョとテス。
お互いに驚きが隠せず、テスはオクニョの命を担保に
任務するのはごめんだと言う。
自分にとってオクニョは人生の生きる理由になり
大切な存在をソホンに伝えるが體探人にしたのは旦那様だと
オクニョはテスに教わったから、あれだけの実力があるし
心配いらないと話し、オクニョもまたテスに認めてもらうため
お願いし、任務決行となり遂にオクニョは書信を
見つけ出す・・・。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第7話

使臣の暗殺の為に行われた任務。
使臣の命を奪うのも時間がかかる様子。
命は次の機会に延ばされたがオクニョは腕を
負傷しながらも目当ての一つ書信は奪えた。

翌朝、騒動のあとでもあり慌ただしい。
テウォンはオクニョの疵に気づき手当てをする。
自分の正体を明かすことも出来ずただテウォンを見つめる。
そしてテウォンは、使臣の所へ。
命を狙われている事に心当たりはないかと尋ね、使臣は
2人該当すると答え、1人の中にユン・ウォンニョンの名が。
大監の悪事を知ってしまった使臣が燕京へ戻り報告されるのを
恐れていると話す。

テスらは集まりオクニョを今回の騒動で今からでも団から
抜けさせるべきと言うがテスは今抜ければオクニョが
怪しまれるため、大臣が燕京に到着するまでに任務を
終わらせると話した。

燕京まであと少しと、宿で休憩をするため使臣が全員体を
しっかり休めるように宿全室を予約する。
體探人は前回の騒動のため行動が難しくなる。
テスの作戦により夜に決行されることに。
うまく使臣の部屋まで侵入したテス。
使臣は起きており、どうせ死ぬなら正体を知ったうえで
死にたいと言いテスは使臣に顔を見せ、朝鮮は裏切りを
許さないと言うが使臣はユン・ウォンニョンこそが
朝鮮の裏切り者だと。そして死に際まで朝鮮を裏切ったのは
自分ではなくユン・ウォンニョンだと言い死ぬ使臣。

オクニョもまた武装をし任務をしていたが刀を突き付けられ
行く手を拒まれる。刀を突き付けてきたのが
テウォンだったために、オクニョはうまく戦えないでいる。
そしてテウォンに正体がバレてしまうオクニョだが
間一髪のとこでアタイがテウォンを気絶させ救われる。

陥る場所にはオクニョを省く3人。
2人になったテスとソホン。
ソホンは任務が言い渡された時のウォンニョンの言葉を
思い出す。それは任務が終わり次第、ムンジョンには秘密で
テスを殺せとのこと。
だがソホンは自分にとってテスの存在は尊敬であり殺すことに
気が進まずにいた。
テスはテスで、殺した使臣の「裏切ったのはユン・ウォンニョ」
の言葉が離れず、ソホンに使臣から奪った書信を見せるよう言う。
見せる事の出来ないソホン。
だがソホンの部下がやってきてテスを刺してしまう。
驚きと同情を隠せないソホンを連れ、その場を退散する2人。

陥る場所にオクニョが到着。
そこには刺されて苦しむテスの姿・・
オクニョはテスを抱え、近くの部屋へと入り止血しようとする。
オクニョの顔を見れないまま死ぬかと思ったとテス。
自分の体がもう駄目だと分かりながらも、オクニョに
ユン・ウォンニョンの指示だといい最後のお願いをするテスだった。
1人歩きながらテスを思い大声をあげて涙するオクニョ。

2か月後…
無事に任務を終え戻ったソホン。
報告を。
そしてムンジョンにも知らされるがテスの死に疑いを持つ。
そしてテスの死に何の関係のないオクニョがウォンニョの手に
寄って濡れ衣を着せられてしまう・・・。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第8話

とうとう訳も分からず、濡れ衣を着せられた
オクニョ。
親のいないオクニョにとって父のように思っていたテスを
殺すわけないとソンホに否定をするが、その場ではこの罪を
受け入れるよう言われてしまうのだった。

「私の言うことをよく聞くんだ。
これからお前の口からユン・ウォンニョン大監を話した瞬間
命はないと思え。何があってもユン・ウォンニョン大監を
口にしてはならない。そうすればお前は生きれる。
私がどんな手を使っても助ける。」

ソンホに言われた言葉を夜な夜な頭で思い出した。

翌朝、燕京から無事に戻ったテウォンら。
大行首を驚かせようと失敗のフリをしてみせるが本来は大成功。
喜びを盛大に宴が行われた。
しかしテウォンは、オクニョの事が頭から離れない様子。

次の日、明より沢山の絹がテウォンらの元に運ばれる。
その事を耳にするナンジョンもテウォンをどうにかせねばと
考え込む。

テウォンはチョンドゥンと会い、オクニョの行方を聞くが
情報つかめず、オクニョの事を調べるよう頼んだ。

典獄署の主薄、チョン・テシクは漢城府に訪れていた。
囚人姿のオクニョを目にしたテシクは、この件を典獄署に
持ち帰りチョンドゥクらに話す。
チョンドゥンもそのことをタイミングよく知り急いで
テウォンに知らせるのだった。

ソンホは大監より新たに命されていた。
オクニョを綺麗にかたずけろと。自分の意見が通る相手でもなく
ソンホは再びオクニョを裏切るよう漢城府に體探人を
送り込んだ。

オクニョのいる牢屋に新人。同時に面会へと訪れたテウォン。
オクニョはテウォンの顔を見るなり逃げようとするが
テウォンは話を続ける。
お前を恨んだと、そして国のために暗殺をし成功してのに
何故こんなところに囚人としているのかと。しかしオクニョは
何も言えないと話をテウォンにする気はなかった。

牢屋に戻ると、初めにいた3人の囚人の姿はなく新人だけが居り
オクニョは自己紹介で自分の名を言い最初は慣れない
生活でもすぐ慣れる、私が手助けします言う。
新人もまた「チュンス」と自己紹介を返したのだ。
このチュンスという女性が、ソンホが送った體探人だった。

テウォンは漢城府の帰りに、宿所で会ったソホンの部下を
見かけた。
連れて行かれそうになり乱闘が始まるが、テウォンは自ら
乱闘に参加した。
逃げきれた時に、オクニョの事を聞き出すが、話す事はないと
胸倉をつかまれ今後口にしたら命はないと言われる。
そしてソンホの部下は、ソンホの元へ行き、王妃の護衛に
連行にされそうになった事を話し、ソンホもまた慌てて
ウォンニョン大監へ知らせるのだった。

夜になり寝込みを襲おうと試みるがうまく行かず時間が過ぎる。

一方ドチは大行首にテウォンは何故復讐をしようとしてるのか
理由を聞いた。
すると驚きの答えが返ってきた。テウォンはウォンニョン大監の
息子であり、ナンジョンと出会った
ウォンニョン大監はテウォンらを捨て病気になった母に薬も
与えてあげる事が出来ず死なせてしまったと…
復讐を止めるにも深く思っている為に阻止できないとドチ。

ようやく眠りについたオクニョに首を絞め襲い掛かるが
そう簡単にはオクニョを倒すことは出来ず結局は
やられてしまう。
失敗したと報告を受けた大監。
より一層焦りが増し、最終オクニョを監獄から出し
始末するよう命じた。
オクニョはどうなってしまうのか・・・!?

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第9話

漢城府にムンジョン王妃の護衛が訪れていた。
オクニョが受監されているなら、会う必要があると言うが
囚人を殺そうとした罪で懲罰部屋にいると言われる。

ムンジョン王妃の護衛はオクニョに縛られたロープを
外しテスの死について調べていると、オクニョに詳細を
求める。オクニョはテスの言葉とソンホの言葉を思い出す。

「ユン・ウォンニョンのせいだ。最初から計画されていた。
私に逆謀の罪を着せ地下牢へ入れたのもあいつだ」

「私の言う事を心によく命じろ。
お前の口からユン・ウォンニョン大監のことを話せばお前の
命はないだろう。何があってもユン・ウォンニョン大監のことは
言ってはならない。」

そしてオクニョは自分がテスの死に関係していると・・
またムンジョン王妃の護衛は、今回の事件に大監が介入している
そして、自分に全てを話せば生き残れると説得をするが體探人の
掟のため、本音を明かしたくても我慢したオクニョ。
だがオクニョが囚人を殺そうとした件はしっかり否定をした。

オクニョが生きる事で、自分の立場、そしてテスの死がバレると
焦る大監はオクニョを義禁府に送れと行動にでるが内禁府に
先を越されオクニョは内禁府に居た。より一層焦るウォンニョン
大監だった。

すぐさまムンジョン王妃に会いに行くウォンニョン大監。
だが自分が呼ぶまで来るなと言われてしまう。

チョンドゥクの耳にもオクニョの知らせは入り心配をするが
オクニョの師匠であるジハム。四柱ではそんな簡単に死なないと
チョンドゥクをなだめる。

テウォンの方も、復讐するための素性が大行首に知れ
大騒ぎになると思ったが、大行首はテウォンに
最初は裏切られたとさえ思ったが、テウォンの気持ちが分かる為
自分は何でもしてやるとテウォンに伝える。
がしかし、自分を慕う者が100人以上いて苦労して働いている者は
どうすればいいの質問に、テウォンは、負ける喧嘩はせず
勝つ喧嘩しかしないからと信じて下さいと言い、大行首は
すでに始まった事だと笑って見せたのだった。

ついにオクニョの居場所がわかったチョンドゥク。
主薄に連れられ地下牢へ。そこにオクニョはいた。
チョンドゥクは晩飯を持っていく際に、チョンドゥンに会わせてと
頼まれ翌朝チョンドゥンと約束をこぎつける。

テウォンらは朝から騒動。
新しく来た従事官のソン・ジホンが訪れ、ガサ入れが行われ
大行首は捕盗庁に連れて行かれた。

夜中になりオクニョに会ったチョンドゥン。
幼き頃からこつこつと貯めたお金があるから、必要なら
そのお金を使ってとテスの孫とオクニョの母の指輪と
同じ持ち主を捜してと頼むのだった。

同時刻、主薄は大監に気に入られるために
オクニョの居場所を大監に教える。
そして殺せと命じるのだった。たまたま大行首の件で
同じ場所へ訪れていたテウォンは立ち聞きし、オクニョが
殺される事を知ってしまう。

同時に動くテウォンとソンホら。
先に動きを見せたのは、テウォン。無事にオクニョを脱獄させ
共に逃げることに。逃げる際にソンホらの姿を目撃し自分を
殺す役割がソンホらだと知るオクニョ。
オクニョに見られた事も知らず先を越されたソンホらは
オクニョ探しに集中。

その晩オクニョは全てをテウォンに明かす。
自分は體探人でテウォンの仕事を邪魔し、テスは父のような
存在でそして、同僚が殺し、全てはウォンニョン大監の指示で
繋がっていると。
朝うなされているオクニョの姿を見て、考え込むテウォンだった。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第10話

町にはオクニョの指名手配が
似顔絵付きで張り出されていた。

オクニョは、ソンホの元へ。
ナイフを後ろからソンホの首にあてる。
そして自分はどんな罪を犯しこのような目に合うのかを
聞くオクニョ。
ソンホは全て自分のせいだと、そしてオクニョを死に追いやり
元に戻す能力もないと・・そう言い涙しながらオクニョに
殺すよう言う。
オクニョは自分に着せられた罪、テスを殺した罪が
消えるわけではないのにソンホを殺して何の意味があると言い
どうすればいいのか尋ね泣きながら姿を消すオクニョだった。
チョンドゥクとチョンドゥンは捕えられ、捕盗庁に。
そしてテウォンはある場所へとオクニョを匿ってもらうために
連れ出した。

大監はというとソソルに訪れ酒を飲んでいた。
ギョハに尺され、浮かない顔の大監に癒す者を呼ぶと
ギョハは1人の妓生を呼んでみせた。
大監に紹介したのは、イ・ソジョン。大監は一目見るなり
気に入った様子だった。
そして接待後、ギョハはソジョンに自分の夢は大監の妾になる事。
だが年も年だと諦め、気に入られたソジョンに上手くやるよう言う。

翌朝、ソジョンのお陰で楽しめ二日酔いになった大監。
ナンジョンはソジョンは気に入ったかと笑みを浮かべ聞き
今まで大監が気に入った妓生がいきなり姿を消した理由を教え
大監に一言加え、脅してみせたのだった。言わば嫉妬。

テウォンが母と呼ぶ方の傍に置かせてもらい1日がたった。
だが時間はそう簡単にかせげず、見つかってしまう。
捕盗庁のソン・ジホンに連れられ門を出ると同時に内禁衛の
従事官(ムンジョン王妃の護衛)がやってきてオクニョを
こちらにと言う。
ジホンは大監の命令でと強く言うが、そんな事は敵いもしない。
何故なら王妃の命令だからだ。

そして遂にオクニョはムンジョン王妃の前に向かう事に。

宮殿わ見渡し、一気に緊張するオクニョ。
部屋へと通され、対面する2人。
ムンジョン王妃は全て話すようオクニョに申す。
オクニョは全てを話そうと口を開いた。
そこへ、ウォンニョン大監とナンジョンがやって来て同席する事に。
大監とナンジョンを前にテスの最期に残した言葉はないかと聞かれ
包み隠さず、大監の前で話すオクニョ。
話を割る2人に、黙れとキツク言い続けさせ、全ては大監の指示から
始まった事と話したのだった。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第11話

テスの死について、その全てに王妃の弟であるウォンニョン大監が
絡んでいる事をムジョン王妃に明かしたオクニョ。
そして王妃は大監に目を向け

「お前に与えた権勢は主上と国の為に使うためだ。
どうしてこんなことをしたんだ。何故私の言う事を聞かなかった。」

ムンジョン王妃は怒りを大監に向けた。
それでもまだオクニョのせいにし否定をする大監とナンジョン。
聞くまでもなく部屋から追い出す王妃だった。

再び2人になったオクニョと王妃。
オクニョが罪を認めた件も全て話し、王妃はオクニョを信じ
願いを聞くと。
オクニョは信じてもらったからと十分だと話すが、出来るなら
體探人を辞め、典獄署の茶母に戻りたいと伝えたのだった。

オクニョを逃がした罪で捕まっていたチョンドゥクらも
解放され典獄署へと戻った。
主薄は自分のした事を隠し、何も聞かずオクニョを迎えた。
その夜、月明りの下でテウォンとも会い、無事に茶母に戻れ
これまでのことにお礼を言うオクニョだった。

翌朝、ウォンニョン大監にムンジョン王妃より
大監の全ての官職を削奪するよう命令が下され内禁衛へと
連行されてしまった。

その騒ぎを聞きつけた捕盗庁のソン・ジホンは大監宅へと
足を運ぶが詳しい情報は知れず。

その頃オクニョは‥
オクニョの後ろにムンジョン王妃と内禁庁の従事官がいると分かり
主薄は、自分の秘書として傍におこうとする。
そして事は典獄署にやってくる。
そう‥大監が囚人としてやってきたのだ。
またムンジョン王妃からの命令付きで一般囚人と同様な扱いをし
面会・差し入れを一切断る事と。
典獄署の職員みなが扱いに困り主薄へと質問し再度確認。

一方、囚人になってしまった大監。
周りを見渡し他の囚人の扱いと同じようにされゾッとする。
無理もない今までは人の上でいた立場。
そして場も悪く同室する部屋は、あの大行首の部屋。
自分の身分も場所が場所でましてや囚人なため堂々と話せず
言葉だけで負けてしまう大監だった。

しかし面会に来ていたテウォンとドチに同室にいるのは
間違いなく大監だと言われ部屋に戻った大行首は深々と頭を下げた。

オクニョとテウォンは、大監が囚人としている今がナンジョンを
破滅させるチャンスとある囚人との取引を始めるが、翌朝には
首をつり死んでいた。

そしてオクニョは自殺ではなく他殺と確信した。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第12話

紙商人である囚人イ・ミョンウが何者かに殺害されたことを確信したオクニョだが、チョン・ナンジョンの命令により捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)の検視係は自害として処理する。ある夜、都じゅうに謀反をあおる書面が貼り出される。これはチョン・ナンジョンがでっちあげたものだった。文定(ムンジョン)大妃(テビ)に、謀反騒ぎを収拾できるのはユン・ウォニョンしかいないと思わせ、典獄署に捕らえられているユン・ウォニョンを出してもらうのが狙いだった。一方、オクニョはユン・テウォンと一緒に、ユン・ウォニョンの正妻を見舞った際、正妻に出された食事に毒が入れられていることを突きとめる。ユン・テウォンは、毒を入れた使用人の背後に黒幕がいることを確信。その後、使用人がチョン・ナンジョンの屋敷の者と会っているところを見つける。ほどなくして文定大妃の許しを得て典獄署を出たユン・ウォニョンは、死んだイ・ミョンウが賄賂を渡した相手を、謀反の資金を受け取ったとして次々と捕らえさせる。ユン・テウォンも、イ・ミョンウと典獄署の外で会ったために、謀反を企てた罪で捕らえられてしまう。オクニョは謀反がでっちあげであることを文定大妃に伝えるため、内禁衛(ネグミ:王室を警護する親衛隊)のキ・チュンスを訪ねる。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第13話

ユン・テウォンを巻き込んだ謀反騒動の裏にチョン・ナンジョンとユン・ウォニョンがいると内禁衛(ネグミ:王室を警護する親衛隊)のキ・チュンスに告げたオクニョだったが、推測だけでは手出しできないと追い返されてしまう。捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)で厳しく尋問されるユン・テウォンに頼まれて、ユン・ウォニョンの正妻を見舞ったオクニョは、正妻の使用人が何者かに襲われる場面に遭遇。「口封じのため狙われたのではないか」と考えたオクニョは、使用人をかくまい、誰に指示されて正妻に毒を入れたのか、真実を聞き出そうとする。そのころ、オクニョの母の形見と同じ指輪を持った婦人を偶然見かけたスリの名人チョンドンは後を追うが、逆に捕らえられオクニョが「指輪を持った人物を探している」ことを白状してしまう。一方ユン・ウォニョンは、商団の大行首(テヘンス:最高責任者)コン・ジェミョンからチョン・ナンジョンがユン・テウォンに謀反のぬれぎぬを着せたと聞いて激怒し、ユン・テウォンを放免させる。オクニョに説得された使用人は、毒をもらせた黒幕の正体を証言しようと決意するも、間際にチョン・ナンジョンの手下に胸を矢で射られてしまう。それを見たオクニョは矢をはなった男の後を追うのだった。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第14話

ユン・ウォニョンの正妻に毒をもった使用人が、刑曹(ヒョンジョ:法務)のキム・テジョンに黒幕の名前を告げようとした瞬間、矢で射られ殺されてしまう。オクニョとユン・テウォンはチョン・ナンジョンの差し金に違いないと訴えるが、キム・テジョンから、証人なしではうかつに手を出せないと言われる。その後、母のように慕っていたユン・ウォニョンの正妻も息を引き取り、絶望するユン・テウォンは葬儀に現れたユン・ウォニョンに彼女を殺したのはチョン・ナンジョンだと訴え、激しい憎悪を向ける。一方、目的を遂げたチョン・ナンジョンは、娘のユン・シネが側室の娘のまま捕盗庁(ポドチョン:犯罪を取り締まる官庁)の隊長ソン・ジホンに嫁ぐのは哀れだと、文定(ムンジョン)大妃(テビ)に訴え、自分をユン・ウォニョンの正妻になることを認められる。こうしてチョン・ナンジョンがさらなる権力を手に入れる一方、典獄署(チョノクソ:監獄)は凶作のせいで食糧供給が3か月止まることになり窮地に陥っていた。オクニョはチョン・ナンジョンの商団から米を奪う計画を立てる。そんな時、チョンドンから探していたパク・テスの孫が見つかったと報告を受けるオクニョ。なんとその人物はソン・ジホンだった。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第15話

オクニョは、「ソン・ジホンがパク・テスの孫であること」を本人に伝えにきたが、ソン・ファノクの実子と信じて疑わないソン・ジホンに追い返されてしまう。その後、ソン・ジホンは、父を問い詰め、自分が養子であることを知る。そのころ、凶作の影響で米の支給が断たれた典獄署(チョノクソ:監獄)では、囚人たちへの食事が1日1食に減らされることになった。そこでオクニョたちは、囚人たちの食事を確保するため、チョン・ナンジョンにウソの金鉱開発話を持ちかけて、だます計画を立てる。その策は順調に進んでいるようにみえた。そんな中、チョン・ナンジョンは自身の誕生日を祝うために十日間の宴(うたげ)を催す。その宴に訪れたソン・ジホンは、凶作の中、大量に食べ残された料理の山を見て、嫌悪し帰ってしまう。国王・明宗(ミョンジョン)は、食事が減らされた囚人の様子を把握するため、役人を装い、典獄署を訪れる。囚人たちの窮状を真には理解していない明宗に、王とは知らないオクニョは思わず意見してしまう。民の実情を見て策を講じたい明宗だったが、文定(ムンジョン)大妃(テビ)にそれは自分と重臣に任せれば良いと言われ、明宗は、いつまで指示に従わなければならないのかと反発する。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第16話

オクニョたちは、チョン・ナンジョンをうまくワナにかけたと喜んでいたが、仲間のチョン・ウチが、チョン・ナンジョンに捕えられてしまう。オクニョとユン・テウォンは救出に行くが、チョン・ウチは計画を続行するよう主張する。チョン・ウチは、決死の行動でチョン・ナンジョンに金鉱開発を信じこませ、資金を用意させることに成功。オクニョたちは、さらに一芝居を打ち、チョン・ナンジョンからその資金をだまし取ることができた。それを元手に典獄署(チョノクソ)の囚人たちのための米を手に入れる。そのころ、王、明宗(ミョンジョン)は妓楼で偶然にもオクニョと再会。明宗を役人だと思っているオクニョは、飢えに苦しむ民の痛みを感じるべきだと訴える。明宗は、オクニョの素性を調べるよう部下に命じる。一方、オクニョはソン・ジホンに会い、彼の祖父は謀反の罪で20年もとらわれていたパク・テスであることを伝える。ユン・ウォニョンがパク・テスに罪を着せたうえ、その命を奪ったと教えるが、ソン・ジホンは聞きたくないと拒絶する。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第17話

オクニョは、食糧難に備えて典獄署(チョノクソ)の囚人を外で働かせ、その収入を典獄署の運営資金にあてることを署長のチョン・デシクに提案し、許可を得た。そこでオクニョは、ユン・テウォンと協力し、製塩所で囚人を働かせ、作った塩を平市署(ピョンシソ:市場を監督する官庁)に納品できるようするため画策する。王、明宗(ミョンジョン)は、再びオクニョに会いに来たが、身分を偽っていたことがばれていたため避けられてしまう。そこで明宗は、今度は「本当は、王の密使である」とオクニョに告げ、その証拠の札を見せてなんとか再び会うことができるようになった。一方、チョン・ナンジョンは、ユン・テウォンたちが塩を作っていることを知り、平市署への塩の入札でこれまで通り自分が落札して独占できるよう口添えしてほしいとユン・ウォニョンに頼む。しかし、ユン・ウォニョンは、息子のユン・テウォンから、塩の入札が公正に行われるようにしてほしい、と頼まれてしまう。オクニョから、祖父の遺品を受け取ることを一旦は拒否していたソン・ジホン。しかし、ユン・ウォニョンから、自分がパク・テスを始末したという事実を聞きだし、ついにパク・テスの遺品を手にとる決心をする。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第18話

オクニョは、東宮殿の元女官から突然姿を消したカビという名前の女官がいたことを聞く。そして元女官は、オクニョに危険が及ぶのでそのことは口外しないよう警告する。そのころソン・ジホンは、ユン・シネとの縁談を見送りたいと養父に願い出るが、猛反対される。ユン・ウォニョンは、平市署(ピョンシソ:市場を監督する官庁)への塩の入札をめぐり妻と息子の板挟みになっていたが、悩んだ末、公平な入札を望むユン・テウォンに肩入れすることにした。明宗(ミョンジョン)は、オクニョから塩の入札に不正があることを聞き、入札を監視することにする。不正ができなくなったチョン・ナンジョンは、他の商談の入札情報を探り出し、損を承知で最低入札額を出して落札。なんとしてもユン・テウォンたちに落札させたくなかったのだ。しかしそれこそがオクニョとユン・テウォンの計画だった。オクニョたちは、明宗の口利きで塩を軍に納めることにしていて、わざと低い入札額の情報を流したのだった。ワナにはまり膨大な損失を被ったチョン・ナンジョンは怒りに震える。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第19話

オクニョは、王の密使を装う明宗(ミョンジョン)が、軍の塩が不足している情報をくれたことをユン・テウォンに明かした。そんなやさき、オクニョと密使[=明宗]が2人だけで会っていたところ、チョン・ナンジョンの手下に襲撃される。2人は、なんとか逃走することができたが、心配したユン・テウォンは2人で二度と会わないように伝えた。文定(ムンジョン)大妃(テビ)は、明宗が民の様子を見に出かけるのは自分を信じられないからだと言い、外出をせずに自分を信じてくれるまで断食を行うと言い出した。チョン・ナンジョンは、塩の入札で大損したために献金ができなくなったこと、その原因が夫ユン・ウォニョンにあることを文定大妃に報告。さらに、ユン・ウォニョンに入手していた典獄署の秘密の帳簿を突きつけ、ユン・テウォンたちを罰するよう迫った。そこでユン・ウォニョンは典獄署の不正を調べるようソン・ジホンに命じ、オクニョはユン・テウォン、コン・ジェミョン、典獄署(チョノクソ)の署長とともに捕えられてしまう。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第20話

オクニョたちは、チョン・ナンジョンの謀略により贈収賄の容疑で捕われてしまう。それでも怒りが収まらないチョン・ナンジョンは、コン・ジェミョンの商団を襲わせ、甚大な被害を負わせる。ソン・ジホンに縁談を断られたユン・シネは、ショックで寝込んでしまう。そのきっかけとなったのが、ソン・ジホンがオクニョと会ったことだと知ったチョン・ナンジョン。ユン・テウォンを救う代わりにオクニョを奴婢の身分にするようユン・ウォニョンに訴え、都から追い出そうと画策する。オクニョが奴婢になるかもしれないと知った養父チ・チョンドクたちは、脱獄させようとするが、オクニョは断る。一緒に捕まった典獄署(チョノクソ)の署長チョン・デシクは、オクニョに罪を着せれば刑を軽くしてやるとチョン・ナンジョンの兄に言われ、その提案を受け入れると即答。そして、裁きの日。オクニョだけが重い罪を課され、奴婢にするという判決が下される。だがそこにソン・ジホンが現れ、判決は不当だと抗議の声を上げた。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第21話

ソン・ジホンの訴えで、オクニョの裁きは3日後にやり直すことになった。イ・ジハムは、旧友の官僚にオクニョの刑を軽くしてくれるよう頼むが、背後にユン・ウォニョンがいるためどうすることもできないと断られる。ソン・ジホンもオクニョのために奔走するが、再審自体が無くなり、オクニョは奴婢として海州(ヘジュ)の役所へ送られてしまう。金を納めて放免されたユン・テウォンは、コン・ジェミョンの商団がチョン・ナンジョンの配下になることを条件に命が助かったことを知り、商団を出て行くことにする。そんな中、ユン・ウォニョンが刺客に襲われる。偶然現場に居合わせたユン・テウォンが助けるが、意識不明の重体となる。一方、チョン・ウチたちはオクニョを救うため王の命令書を偽造し、海州へ送られたオクニョを追いかける。しかし、オクニョはその道中、山賊に襲われてしまう。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第22話

オクニョは、奴婢として海州(ヘジュ)へ送られる途中で山賊に襲われ、根城に連れていかれてしまう。明宗(ミョンジョン)は、オクニョの裁きのやり直しがなくなったのがユン・ウォニョンの指示だと知り、オクニョを呼び戻してもう一度裁きをやり直すよう命じる。しかし、オクニョが山賊に殺されたと聞き、がく然とする。一方、ユン・テウォンはオクニョを襲った山賊の根城を突き止め、救出に向かう。しかし、オクニョは連れ出された後だった。オクニョは自力で山賊を倒し逃げ出すが、その際に大ケガを負ってしまう。なんとか海州の役所にたどりついたものの門の前で倒れ込んでしまった。そこに海州へ左遷されたソン・ジホンが現れる。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第23話

ナンジョンは結婚を破棄したジホンのことを、許しませんでした。ジホンが行ったことは決して罪などではありませんでしたが・・。ナンジョンは無理やり罪にあたるとして、ジホンを投獄してしまったのです。ジホンは婚約者に対する罪悪感は持っていましたが、それでも投獄されることには納得できません。さらにナンジョンによる処罰はエスカレートし、ついにジホンは海州に送られてしまいます。

その場所は、少し前にオクニョン達が送られた場所と同じでした。ジホンがほうほうの体で海州にたどり着いてみると、そこにはオクニョがいました。ジホンはオクニョを見て驚きますが、オクニョも同じように驚きを隠せません。海州に送られるのは左遷だが、実質的に流刑と同じだ・・。二人は自分達のみじめな境遇を共有しながら、互いに表情をゆがめるのでした。

一方、テウォンはウォンヒョンから謝罪を受けていました。過去においては俺はとんでもないことばかりをして、お前に迷惑をかけてきた。しかし、今はそのことをちゃんと反省し悪かったと思ってる。テウォンよ・・どうかこの俺を許してくれ・・と。そこには確かに、悔い改めようとするウォンヒョンの姿がありました。テウォンにもそれがよく伝わってきましたが、しかし、彼はすぐには許そうとしません。

それは、積年のわだかまりがあって、心の整理ができていない部分もあるからです・・。そうした中、ウォンヒョンはテウォンに対して、両班になるよう勧めます。一方、オクニョはわざと不真面目な態度をとり、仕事から外されるようにしていました。なぜそんなことをしたかというと、オクニョはどうしてもやりたくない仕事を押し付けられたからです。

その仕事とは・・官僚たちを接待することです。囚人たちの世話なら喜んでするけど、ふんぞり返った官僚の接待なんてまっぴらだ!結局、オクニョは接待の仕事をせずに済んだのでした・・。その代わり、オクニョには新しい命令が下されました。それは大御所の側にいて世話をすることでしたが、ジホンはこれを聞いて動揺しています。

その頃、宮廷ではムンジョン王后によって、水面下で事件の犯人探しが行われていました。事件というのは・・ウォンヒョンが何者かによって暗殺されそうになった事件です。そのウォンヒョンはテウォンとの関係改善を図るため、高い地位をテウォンに与えていました。一方のテウォンも徐々にではありますが、テウォンに歩み寄ろうとしています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第24話

ウォンヒョンはテウォンの信頼を得るため、彼の望むもの全てを与えようとしていました。テウォンとしては主簿の官職を望んでいたところですが、ウォンヒョンはこれをテウォンに授けます。こうしてテウォンの地位はさらに高まり、徐々にナンジョンを脅かす存在になっていくのでした。

ナンジョンはウォンヒョンの厚遇ぶりを見て反発し、ウォンヒョンを厳しく非難します。経験の少ない者に平市署の主簿の官職を与えるなど・・常軌を逸している!と。しかし今やウォンヒョンの心はテウォンにあり、ナンジョンの批判には耳も貸しません。

その頃、オクニョはまだ依然として奴婢のままで生きていました。復位できる見込みは薄く、その気配すら感じられない状況の中、オクニョは絶望を深めます。オクニョは感情を心にしまっておくことができず、ジホンに心情を吐露します。このまま人生の最後まで奴婢として生きるのかしら・・そんなの冗談じゃない!と。

そのとき、ジホンはテスの遺品のことを思い出しました。ここぞというときに使ってほしい物が地図の場所に埋まっている・・。テスの遺書には確かにそう書かれていました。ジホンは今こそそれを掘り起こしに行くべきではないかと考え、オクニョを促します。さあ遺品の地図を広げて、テスが残してくれた助け手を見つけに行こう!と。

こうして二人は希望を持ち直しますが、ジホンはこの後すぐ絶望に引き戻されます。彼の父親・ファノクが、テウォンによって逮捕されてしまったのです。罪状は密輸ということでしたが、取調べは行われませんでした。なぜなら、ファノクは逮捕後、ショックのあまり突然死してしまったからです!この知らせを聞いたジホンは、テウォンに対する激しい怒りを燃え上がらせます。

一方、宮廷ではナンジョンとウォンヒョンの対立が決定的になっていました。ナンジョンはテウォンを贔屓するウォンヒョンを非難し続けますが・・ウォンヒョンはそれを無視!そしてそのウォンヒョンに厚遇されるテウォンは、ジホンの恨みを買ってしまいます。オクニョはジホンと共闘しているため、テホンから遠く離れてしまっています。

彼女の心の中にあるものはただ一つ、とにかく奴婢の身分を脱出することです。そうしなければ母の死の真相も突き止められない・・とオクニョは焦りを募らせます。オクニョは母親のことを胸に抱きつつ、秘かにテウォンのことも考えていました。テウォンはその後どうなったのか、父親との関係を修復できたのか・・と気にしています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第25話

地位や身分が上がるということは、ここまで人を変えてしまうものなのか・・。

ジェミョンはテウォンを見つめながらそう考えていました。昔のテウォンはとてもいい人間でしたが、今ではすっかり変わってしまいました。例えば、テウォンはジホンの父の死に配慮することなく、その財産を没収してしまいました。かつてのテウォンならこういうことはしなかっただろう・・。

ジェミョンはテウォンのことが好きでしたが、今のテウォンは好きになれません。この後、テウォンの冷たさはますます酷くなっていきます。一方、ガビが髪留めの遺品を残していたことに、ジョンフィが気づきます。そしてジョンフィはお金が必要だったので、その髪留めを盗んでしまいます。そこそこ値打ちがありそうな髪留めだったので、それを売ればお金になると考えたのです。

ところがジョンフィは髪留めをよく観察して、それが希少品であることに気が付きます。これは簡単に売ってしまうより、人に渡したほうがいいかもしれない!そう思ったジョンフィは、髪留めをナンジョンに渡してしまいます。一方、ジホンはテウォンとウォンヒョンに対する憎しみを強めていました。その怒りが沸点に達したとき、ついに彼は打倒宣言を行います。

テウォンとウォンヒョンは我が父の仇!必ず打ち果たしてくれよう!と。オクニョはジホンの気持ちが痛いほどよく分かりましたが、自分には何もしてやれないと感じています。その理由は、自分の身分がいまだに奴婢だからです。なんとか今の身分から抜け出す方法はないか・・オクニョはチョンドゥクたちに相談します。

このときオクニョは、典獄署でジハムから教わった技能が役に立つと考えました。

その技能とは・・ジハムから教わった占いでした。オクニョはジハム直伝の占いの力を昭格署の長官の前で披露して、評価を受けることになります。奴婢のオクニョが身分を上げるためには、こうやって自分をアピールするしかないのです。その点、彼女にとっては典獄署で暮らしたことは無駄ではありませんでした。

それどころか、そこで学んだスキルが今になって生かせるようになってきたのです。またいろいろなことを相談できる相手も、典獄署の中にいるのです・・。一方、ジホンの視線はテウォンとウォンヒョンに向けられていました。彼はすでにオクニョに宣言しましたが、本気で二人に復讐するつもりでいます。テウォンとジホン・・どちらもオクニョにとっては大切な男ですが…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第26話

オクニョはずっと奴婢から抜け出すことばかりを考えてきました。そしてそのためにあらゆる努力を行ってきましたが、それでも身分は変わりませんでした。もう駄目かと諦めかけたそのとき、彼女は典獄署で培った能力を昭格署の長官の前で披露しました。すると長官はオクニョを認めるようになり、なんと昭格署で働けるようになったのです。

一方、テウォンの性格はますます変貌を遂げるようになっていました。かつての純情さはなりを潜め、今では出世と金儲けにしか興味がありません。来る日も来る日も頭に上るのは政治と金の話しばかり・・今のテウォンにオクニョが会えば・・。そうした中、ムンジョン王后はテウォンとウォンヒョンを呼び寄せます。今やこの3人組みはすっかり仲良し、何かあったときはすぐに会合を持ちます。

このときは、ムンジョン王后が二人に資金集めを命じました。できるだけたくさんのお金を集めなさい・・それが王后の命令でした。テウォンはどうしたものかと悩みますが、すぐにいい方法を思い付きます。それは、科挙の答案用紙を販売する権利を独占することです。この国で科挙が行われている限り、答案用紙は必ず必要になる。そうであれば、販売権を独占することは半永久的に資金源を得ることになる・・と。

テウォンはいつの間にか、一流の錬金術師になっていたのでした。そうした中、テウォンはオクニョが戻ってきたという話を聞いて喜びます。そしてなつかしい思いが込み上げてきて彼女に会いに行きますが・・。テウォンに対するオクニョの反応は実に冷たいものでした。テウォンがいくら話しかけても、オクニョは素っ気なくあしらうばかりで・・。

これは一体どうしたことだろう、なぜオクニョは変わってしまったのか。実際に変わってしまったのはテウォンのほうでしたが、彼はそのことに気づいていませんでした。オクニョは変わり果てたテウォンにがっかりして、冷たい態度を取っているだけなのです。一方、オクニョはウォンヒョンに対しては本当に怒りを抱いていました。

なぜなら、ウォンヒョンはオクニョにとって大切なテスを死なせたからです。テスからお世話になったことを考えると、オクニョはウォンヒョンを許すことができません。そしてそのウォンヒョンは、テウォンと手を結んでいます・・。そのことからオクニョは、次第にテウォンのことも敵視するようになっていきます。どうしてテウォンがウォンヒョンと手を結ぶ必要があるのか・・と…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第27話

ウォンはムンジョン王后から資金調達の命令を受けていました。その命令を守るため、テウォンは科挙試験の答案用紙の販売権を独占しようとします。このことは単にムンジョン王后の命令を守るだけでなく、テウォンの出世にも関係していました。つまり、見事に資金集めを成功させれば、テウォンはさらに偉くなれるということです。

もともと出世栄達に興味のなかったテウォンでしたが、彼はすっかり人が変わってしまいました。いつからか金と権力の亡者となり、それを得るためにはどうすればいいかを常に考えています。あるとき、彼は自分の今の現状に満足できなくなり、妓楼のソジョンに相談します。今よりもっと大きな権力を得るためにはどうすればいいのか・・と。

するとソジョンはテウォンに、今のやり方では手ぬるいと話します。権力を得るためには自分の心を鬼にして、もっともっと汚いことに手を染める必要がある。その数が多いほど人は多くの権力を手にすることができる・・。

あなたは今よりもっと邪悪な人間になるべきだ、そうすれば権力が得られるだろう。ソジョンのアドバイスの仕方は苛烈でしたが、テウォンは納得しながら聞いています。そしてこの後、テウォンは答案用紙の販売権を独占することを固く決意します。もう振り返らない・・絶対にやってやる!と。

一方、オクニョは母の遺品を頼りに母の過去を探り続けていました。この遺品を知ってる人がいれば、その人から母の過去を教えてもらえるかもしれない・・。そうした中、オクニョはハン尚宮という女官に会い、母の遺品を見せます。これを見て何かピンと来ませんか?何か知ってることはありませんか?と。

一方、ミョンジョン王は今だにオクニョに対して自分が王であることを伝えていませんでした。オクニョは相変わらずミョンジョンのことを調査官だと信じ込んでいます。そしてそのオクニョがミョンジョンのところにやって来て、科挙の答案用紙のことを相談します。

自分達はこれから新しい商団を設立して、そこを通じて答案用紙の販売をしよう思ってると・・。ミョンジョン王はオクニョの話を感心した様子で聞いています・・。

一方、オクニョはガビが本当に自分の母なのかどうか、そのことにまだ確信を持てていません。ぜひそうであってほしいとは思いますが、そうであるという証拠はまだ見つかりません。その頃、ナンジョンが持っていた髪留めを見たムンジョン王后が、表情を強張らせていました…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第28話

ムンジョン王后はテウォンに対して資金調達を指示していました。彼女はいつそれが実現できるかと心待ちにしていましたが、結果は失敗に終わります。なぜなら、科挙の答案用紙の独占販売の話を聞いたミョンジョンが、試験を取りやめにしたからです。

テウォンとしては科挙を通じて儲けを得ようと考えていましたが、それができなくなったのです。試験そのものが行われないなら、答案用紙を売ることもできないのです。それにしても誰がミョンジョン王に答案用紙の販売の件を伝えたのか・・。テウォンは何も気づいていませんでしたが、ミョンジョンに伝えたのはオクニョでした。

オクニョはミョンジョンが王様だと思っていないので、何でもしゃべってしまうのでした。こうしてテウォンは資金調達ができなくなり、ムンジョン王后を怒らせてしまうことになります。そしてムンジョン王后のテウォンに対する信用も落ちてしまうのでした・・。

一方、オクニョは昭格署の署長のとる行動に疑問を抱いていました。彼はまだなにも問題が起きていないうちから、催事の準備に取りかかっていたのです。催事は人心が乱れたり世相が悪くなったときに行われるものなのに、なぜ何もないうちから・・と。オクニョは何か別の理由があるのではないかと、署長の動きを警戒します。

その頃、テウォンはムンジョン王后の信頼を損なって苦しんでいました。このままではまずい・・なんとかして名誉回復しなければ・・と。彼に与えられた使命はとにかく資金を集めることですが、そのためにテウォンは残酷な決定をします。なんと彼は、商団が払うべき税金を上げることにしたのです。

名目は国の財政を安定させることでしたが、実際には彼の出世欲がその動機でした。しかしこの決定により、オクニョの心はますますテウォンから離れていきます。ところがテウォン自身は、なぜ自分がオクニョから冷たくされるのか分かりません。そこでついに彼は、オクニョに直接尋ねるのでした。オクニョはなぜ俺に対して冷たくなったのか、一体なにがあったのか?と。

それに対してオクニョは、テウォンが残念なことばかりするようになったからだと答えます。いつからそうなったのか知らないけど、今のあなたにはがっかりよ・・と。これを聞いたテウォンは、後ろから頭を殴られたような衝撃を受けます。そして自分がとってきた行動について、反省するようになります。テウォンはジェミョンが自分の生きすぎた行動を忠告していたことも思い出していました…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第29話

ムンジョン王后は今でも資金調達を諦めていませんでした。科挙の答案用紙販売を独占することについては、テウォンが失敗していましたが・・。

ムンジョン王后はそれはそれとして、次の機会に資金調達するよう命じていたのです。しかしそのいい機会がなかなか訪れないので、ムンジョン王后はついに自らマッチポンプします。意図的に民衆を混乱に陥れ、その混乱のどさくさで金儲けしようと考えたのです。

しかし、その方法はあまりにも残忍なものでした。ムンジョン王后は最初に、ナンジョンに指示して毒を井戸に撒き散らさせます。その井戸は民衆がよく使う井戸だったので、すぐにパニックが起こります。大変だ、井戸に毒が!これはおそらく・・疫病に違いない!と。

こうやって民衆が混乱に陥ってる中、ムンジョン王后は素早くテウォンたちに指示を送ります。この偽装疫病パニックを利用して・・迅速に資金集めを行いなさい!と。その一方、ムンジョン王后はミョンジョン王のことを非難します。今回の疫病発生は自然に発生したものではない、王様がしっかりしていないことが原因だと。

ミョンジョンとしてはとんだ言いがかりですが、彼は素直に受け止めます。そして疫病と民衆の混乱を抑えるため、儀式が行われることになりました。催事を行い、その儀式の中で神に祈りを捧げる・・そのことが必要だとムンジョン王后が言ったのです。

一方、ナンジョンは疫病流行を利用して一儲けしようとしていました。彼女の商売方法は、とにかく疫病患者に薬草を売りまくることです。疫病が広まれば広まるほど、患者が増えれば増えるほど彼女は儲かります。テウォンはそんなナンジョンに不快感を抱き、彼女の商売を邪魔する行動に出ます。

一方、オクニョには別の危機が迫っていました・・。彼女はジホンと仲良くしていましたが、その関係をシネに嫉まれていたのです。シネはオクニョをひどく恨むようになり、ついに彼女を拉致してしまいます!

結局、オクニョはナンジョンに助けられて無事でしたが、シネの嫉妬心は変わりません。それより、疫病が一向に収まらないことにオクニョは不安を覚えていました。薬草が配られているのになぜ疫病が収まらないのか・・と、そういう思いもあります。

そうした中、ジホンはナンジョンの薬草を載せた船に乗り込み、薬草を奪います。王后から資金集めを命じられたテウォンは、その命令を守ることを躊躇するようになっていました。オクニョにはっきりと否定されてから、テウォンの心は変わりつつあったのです…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第30話

ナンジョンの思惑は、とにかく疫病を長引かせて薬草を売りまくることでした。そもそも疫病が起きた原因は、ナンジョンが井戸に毒をまいたことでした。これはムンジョン王后の差し金でしたが、要するに疫病の全てがでっち上げだったのです。ムンジョンもナンジョンもとにかく金儲けをして、莫大な富を築きたかったのです。ところが、その二人の計画を阻む男性が現れてしまいました。

それは・・自ら船に乗り込んでナンジョンの薬草を奪ったジホンです。そしてこの一件には、オクニョも絡んでいました。ナンジョンはオクニョたちが薬草を奪ったことを知り、激しい憎悪を燃やします。あの女は私の計画をめちゃくちゃに壊してくれた!許すことはできない!と。ナンジョンの怒りは頂点に達し、彼女はオクニョを排除するよう部下に命じます。

ところが、すっかり心を改めたテウォンがオクニョを助けようとします。テウォンも王后から資金集めを命じられていましたが、オクニョと話して目が覚めたのです。今のあなたは好きになれない、あなたの行動には絶望させられるばかりよ・・。オクニョにそう言われたとき、テウォンは自分が乗せられてきたことに気づいたのです。自分はいつの間にか呪文にかかってしまったようだ・・金と名誉と権力という魔術に・・。

一方、王后から王の不徳で疫病が起きたと言われたミョンジョン王は、疫病の真実を知ります。実は疫病は人工的にでっち上げられたもので、それを暴いたのはオクニョだったと。そしてミョンジョン王は、疫病を起こしたのがナンジョンだったことも知ります。これを知った王は怒りを抱き、ナンジョンを厳しく批判してから彼女を処分しようとします。

一方、オクニョは疫病どころではありませんでした。彼女は母に関する新事実を知ってしまい、そのことで頭がいっぱいだったのです。オクニョにもたらされた新事実とは、ウォンヒョンのせいでガビが亡くなったということです。ただでさえウォンヒョンに復讐心を持っていたオクニョでしたが・・。

この事実を知ってから、ますます復讐したいと思うようになります。ナンジョンがオクニョに抱く憎しみよりも、オクニョの怒りの大きさのほうがはるかに上でした。とはいえ、オクニョは母の無念を確実に晴らすため、務めて冷静に行動しようとします。心は熱く・・でも頭は冷静に・・それを自分に言い聞かせているようでした。一方、ナンジョンはミョンジョン王に追求されて窮地に立たされています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第31話

ナンジョンの思惑は、とにかく疫病を長引かせて薬草を売りまくることでした。そもそも疫病が起きた原因は、ナンジョンが井戸に毒をまいたことでした。これはムンジョン王后の差し金でしたが、要するに疫病の全てがでっち上げだったのです。ムンジョンもナンジョンもとにかく金儲けをして、莫大な富を築きたかったのです。ところが、その二人の計画を阻む男性が現れてしまいました。

それは・・自ら船に乗り込んでナンジョンの薬草を奪ったジホンです。そしてこの一件には、オクニョも絡んでいました。ナンジョンはオクニョたちが薬草を奪ったことを知り、激しい憎悪を燃やします。あの女は私の計画をめちゃくちゃに壊してくれた!許すことはできない!と。ナンジョンの怒りは頂点に達し、彼女はオクニョを排除するよう部下に命じます。

ところが、すっかり心を改めたテウォンがオクニョを助けようとします。テウォンも王后から資金集めを命じられていましたが、オクニョと話して目が覚めたのです。今のあなたは好きになれない、あなたの行動には絶望させられるばかりよ・・。オクニョにそう言われたとき、テウォンは自分が乗せられてきたことに気づいたのです。自分はいつの間にか呪文にかかってしまったようだ・・金と名誉と権力という魔術に・・。

一方、王后から王の不徳で疫病が起きたと言われたミョンジョン王は、疫病の真実を知ります。実は疫病は人工的にでっち上げられたもので、それを暴いたのはオクニョだったと。そしてミョンジョン王は、疫病を起こしたのがナンジョンだったことも知ります。これを知った王は怒りを抱き、ナンジョンを厳しく批判してから彼女を処分しようとします。

一方、オクニョは疫病どころではありませんでした。彼女は母に関する新事実を知ってしまい、そのことで頭がいっぱいだったのです。オクニョにもたらされた新事実とは、ウォンヒョンのせいでガビが亡くなったということです。ただでさえウォンヒョンに復讐心を持っていたオクニョでしたが・・。

この事実を知ってから、ますます復讐したいと思うようになります。ナンジョンがオクニョに抱く憎しみよりも、オクニョの怒りの大きさのほうがはるかに上でした。とはいえ、オクニョは母の無念を確実に晴らすため、務めて冷静に行動しようとします。心は熱く・・でも頭は冷静に・・それを自分に言い聞かせているようでした。一方、ナンジョンはミョンジョン王に追求されて窮地に立たされています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第32話

宮廷では重臣たちが次々に亡くなるという事件が起きていました。しかもその亡くなった者たちには、ある共通点がありました。それは、いずれも前王の世子時代に仕えていた者ばかりということです。オクニョはこの奇妙な共通点に気が付いて、すぐにミョンジョン王に報告します。この亡くなり方は自然なものではありません・・何か裏に隠れているはずです。

ミョンジョン王も、オクニョの話を聞いて納得します。確かにおかしい・・誰かが自分の邪魔な相手を次々に殺してるようだ・・。ミョンジョン王はその何者かについて、おおよその目星をつけていました。その大本命は・・あのウォンヒョンです!ミョンジョン王はウォンヒョンを疑い、彼がやったのではないかとムンジョン王后に尋ねます。

ところがムンジョン王后は、ミョンジョン王に事件の話を聞かせた人間を警戒します。一体誰がミョンジョン王に吹き込んだのか・・その者を探さなければならない!こうしてムンジョン王后はナンジョンらに、王に事件の話を聞かせた人間の捜索を命じます。やがてムンジョン王后派、オクニョがミョンジョン王に話したことに気が付きます。そしてオクニョのもとには、ふたたび危機が迫ることに・・。

オクニョはそんなこととは露知らず、ミョンジョン王への想いを強めていました。彼女は王様と話がしたくなり会いに出かけます。しかし・・それを必死に止めようとするのはテウォンでした。テウォンは危険だから会いに行かないほうがいいと言いますが、制止する動機は別のところにあります。彼にとってミョンジョン王はオクニョを巡ってライバルだったのです。

そのライバルのもとに行かせたくない・・ただその一念でテウォンはオクニョを引きとめたのです。オクニョは構わず王様のところに行こうとしますが、テウォンは必死でそれを止めます。一方、ミョンジョン王はウォンヒョンのことを疑っていました。共通の特長を持つ人間ばかりが亡くなっているのはやはりおかしい・・。ウォンヒョンが何らかの形で事件に関わっていることは間違いない、と。

ミョンジョンに事件の奇妙さを伝えたオクニョ・・そのことを警戒するムンジョン王后・・。まだはっきりと表面化していませんが、水面下では激しい駆け引きが行われていました。オクニョとしては主にその話をするためにミョンジョン王と会いたかったのですが・・。嫉妬深いテウォンに行く手を阻まれてしまうオクニョでした…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第33話

テウォンはウォンヒョンとの仲違いしていましたが、その後関係を改善させていました。ウォンヒョンは積極的にテウォンに歩みよって、彼に重要なポストを与えたりしていました。そうやって二人の絆は強くなっていたのですが・・オクニョの一言で全てがひっくり返ります。オクニョはテウォンに母・ガビの死の真相を話したのです。

テウォンはそれを聞いてショックを受け、ウォンヒョンへの不信感を強めていきます。ガビの死にウォンヒョンが関係していた・・というよりも陰謀を行ったのがウォンヒョンだった・・。テウォンは信じられない気持ちでしたが、オクニョンの言葉を心に刻みます。

一方、ミョンジョン王はムンジョン王后に対して激しい怒りを抱きます。その理由は、彼にとって大切な存在であるオクニョの命を、ムンジョン王后が狙ったからです。それを伝えたのはテウォンでしたが、ミョンジョン王はテウォンの言う事を信じます。自分の知らないところでなんてことをしてくれるんだ・・王后といえども許すことはできない!と。

これまでもミョンジョン王はムンジョン王后の暴走に頭を悩ませてきましたが・・。今回は過去のどんな事件とも異なっていました。ミョンジョン王が他の誰よりも気持ちを寄せる、オクニョの命が狙われたのです。ミョンジョン王のムンジョン王后に対する怒りは、時間を追うごとに強まっていきます。

ついに彼は直接ムンジョン王后を尋ね、怒りの全てをぶつけます。自分にとって王になることはとても栄養なことだが、他人を傷つけてまでそれを得ようとは思わない。これまでもそうだったし、今もそう、そしてこれからもそうだと!ムンジョンは王后は、ミョンジョン王が自分を批判していることに気が付きます。彼女は大きなショックを受けますが、それでも後戻りできない様子です。

一方、しばらく不遇の時を過ごしていたジホンでしたが、再び出世の道が開かれます。彼は吏曹銓郎の地位を得ますが、これによって人事権を掌握できるようになったのです。その頃、ミョンジョンはかつての旧臣たちが連続して死んだ事件を調べていました。この事件はいまだに未解決のままお蔵入りとされていましたが・・。

ミョンジョンは必死に調査しながら頭をひねらせながら、真相を知ろうとしていたのです。一方、ソンホはオクニョに関わる重大な話を耳にしました。それは・・オクニョの実の父親の名前です!まだ確証は得られていませんが、どうやら間違いないとのこと…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第34話

そもそもオクニョはどこでどうやって生まれてきたのか・・。ソンホはそのことを調べるため、オクニョが生まれたときの状況を知る人物に会いに行きます。なぜ彼がそれを調べようとしたのかについては、驚くべき理由がありました。それは、オクニョの父親がチュンジョン王かもしれないということです。

これについてソンホはまだ確証を得ていませんが、可能性がある限り調査しないわけにはいきません。オクニョが生まれたときの状況を調べれば、何かが分かるかもしれない!ソンホはそう考えて、オクニョの出産に立ち会った人物と面会します。そしてその人物から、ソンホは衝撃的な事実を聞かされることになります。

カビはオクニョを出産してからすぐに亡くなったが、ある言葉を残してこの世を去ったと。その言葉がとても重要な意味を伝えていました・・。ガビは、出産を終えてから護衛官に行ってみたら家族が全員逮捕されていた・・。そう言い残していたのです!

ソンホはこの言葉を知ってショックを受けますが、素早く頭の中で整理します。ガビが普通の女性であるなら、家族が護衛官に全員逮捕されるなんてことがあるだろうか・・。まして出産後に逮捕されるという・・なんもいいタイミングで・・と。ソンホはこうした話を聞いて改めて、オクニョの父がチュンジョン王の可能性が高いと考えます。そうだとしたらオクニョの地位はもっともっと高いことになる!

その頃、ナンジョンは自らの保身のために恐ろしいことを計画していました。それは、自分の悪事を知っている囚人たちを牢獄から出して、一人ずつ始末することです。死人に口なし・・全員を葬り去ってしまえば何も供述することができないはずだ・・と。そして彼女は本当に計画を実行し、自分の悪事を知る囚人達を排除していきます。

一方、オクニョはムンジョン王后から呼び出され、髪留めのことを尋ねられます。あの髪留めはとても高価なものだ・・なぜ監獄なんかに置いてあったのか?と。これに対してオクニョはあれこれ考えながら、慎重に答えていきます。典獄署の囚人たちは次々に命を落としていきましたが、そのどさくさでチョンドゥクも逮捕されます!

ナンジョンは自分を守るために必死で、そのためならなんでもするという構えです。一方、ムンジョン王后の様子を観察しながら、オクニョンはあることに気づきます。それは、母・ガビの死にはとても大きな問題が絡んでいることです。それが何であるかまだはっきりしないのですが…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第35話

典獄署の囚人をわざと解放させて、一人ずつ殺害させたのはナンジョンです。

それは彼女が自分の立場を守るために行ったことでしたが・・。ナンジョンはその殺害の罪を、こともあろうにチョンドゥクに押し付けようとするのでした。実はチョンドゥクだけは殺されずに逮捕されていたのですが、逮捕の目的はこれだったのです。

つまり、全員殺してしまったら罪を押し付ける人間がいないので、彼だけは残しておいたのです。この後の捜査と取り調べはナンジョンの意向どおりに進んでいきます。そして、チョンドゥクは自分がやってもいない罪を背負わされて、牢獄に放り込まれます。

牢獄の役人だった自分が牢獄に入れられるなんて・・と、チョンドゥクは悔しさをにじませます。一方、チョンドゥクに対する仕打ちにオクニョが反発します。彼は殺人を犯すような人間ではない、必ず裏で陰謀を仕組んだ人間がいる!その人間こそが・・チョンドゥクに無実の罪を着せたのだ!と。

こうしてオクニョンはチョンドゥクを救うべく、事件に関する独自の調査を開始します。一方、オクニョはムンジョン王后の質問に対して、ウソの回答をします。彼女は髪留めをどうやって見つけたのかと聞かれましたが、掃除中に拾ったと答えたのです。いつもどおりに掃除をしていたら偶然見つけまして・・と。

このようにオクニョがウソの回答をしたのは、ハン尚宮のアドバイスがあったからでした。彼女はオクニョに、ムンジョン王后の質問にまともな回答をしてはいけないと助言していたのです。オクニョはその助言を忠実に守り、見事なウソ回答でムンジョン王后を欺きます。その頃、ミョンジョン王はオクニョには二度と会わないという決意を抱いていました。

彼は今でもオクニョのことを愛していましたが、自分と会えばオクニョが危ないと考えたのです。だから彼女を守るため・・会わないことを決心したのです。一方、オクニョは母の死の真相に徐々に肉薄していきます。彼女はムンジョン王后から、髪留めの重要性について聞いたのです。そしてその答えは、母・ガビが只者ではなかったことを示していました。

ムンジョン王后によれば、母の髪留めはチュンジョンから贈られたものだということです!オクニョはさらに真相を追究したい気持ちでいっぱいでしたが、今はチョンドゥクが先です。彼はナンジョンに嵌められて牢獄に入れられています。そこでまずオクニョは、チョンドゥクを助けることに専念します…

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第36話

チョンドゥクが無実の罪を着せられて困ってる・・彼は私が小さい頃から世話をしてくれた恩のある人・・。だからなんとしても自分の力で助けてあげたい!そう考えたオクニョは、ある決心を固めます。それは昭格署を辞めて、弁護士になることです!

彼女にとって昭格署を辞めることは大きなリスクでしたが、それでも構いません。自分が弁護士になってチョンドゥクの無実を証明する・・それが何より重要だったのです。決心したオクニョはすぐにチョンドゥクに会いに行き、彼を励まします。今は辛くても耐えてください!私があなたの無実を証明して必ずここから出してあげますから!と。

一方、ミョンジョン王とムンジョン王后は、昭格署を巡って対立していました。ミョンジョン王は昭格署の廃止を推進していますが、ムンジョン王后はそれに断固反対です。どちらも互いに譲らず対立はますます激しくなっていきます。そうした中、ミョンジョン王はこれまでにないほどの強気な姿勢を見せます。王后は昭格署の廃止に反対ですか?それならそれでもいいですよ、ただし・・。

ミョンジョン王はムンジョン王后に対して、反対を続けるなら逮捕もあり得ると伝えます。これは事実上、王の権力をふりかざしての強制命令でしたが、さすがのムンジョン王后も身を引きます。まさかここまで強い態度に出てくるとは思わなかった・・。ムンジョン王妃はミョンジョン王の予想外の強硬作戦に驚いてしまいました。その頃、オクニョはチョンドゥクの弁護人として用意周到な計画と準備を行っていました。

チョンドゥクの無実はこの私が証明してみせる!オクニョはその一念だけで裁判に向けた準備に邁進していきます。そしてその戦いが終わりを告げ、ついにチョンドゥク事件の裁判が行われる日がやって来ました。少しだけ緊張した表情を見せたオクニョでしたが、心は充実していて自信を持っていました。大丈夫・・準備も調査も徹底的に行ったから、後はそれを報告するだけ!と。

一方、ムンジョン王后はミョンジョンの決定に不服をもっていました。ミョンジョンに逮捕するぞと脅されて一旦は引っ込んだムンジョン王后だったのですが・・。やっぱり昭格署の廃止は阻止しなければならないと考えたのです。そこで彼女はミョンジョンの意向を無視して、勝手に祭祀を執り行おうとします!そうした中、ついにチョンドゥクの裁判が開廷・・オクニョの人生を賭けた戦いが始まります…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第37話

オクニョはチョンドゥクの裁判に勝てる自信を持っていました。その根拠は二つあり、一つは自分の努力、もう一つは王様の存在です。裁判に勝つためには綿密な調査と要望を通してもらえるかどうかがポイントでした。オクニョはこの点で万全の体制でした。なぜなら、裁判当日までに死力を尽くして事件の調査を行ってきたからです。そうやって上がってきた情報の中には、チョンドゥクの無実を示す証拠もたくさんあります。

そしてこちらの要望を通すことについては、ミョンジョン王の存在があります。裁判所でオクニョがどんな要望を出しても、必ずそれをミョンジョン王が許可してくれるのです。これは裁判を有利に進めていくうえで大きな要因となります。なぜなら、オクニョがチョンドゥクの無実を証明するためには、再調査が必要だったからです。しかしその再調査は、裁判所で要望が通らなければ認められないのです。

その要望を通してくれるのが・・ミョンジョン王というわけです。こういうわけで、オクニョはチョンドゥクの裁判に自信を持って臨んでいました。勝てる・・このまま行けば絶対に勝てる・・と、彼女は心の中で確信しています。ところがそんなオクニョのもとに、浮かない表情のテウォンがやって来ます。

テウォンは公正な裁判が行われるかどうか、不安を抱いていたのです。途中でいろいろな陰謀に邪魔されて、公平な裁判が行われなくなるかもしれない。もっと優秀で正しい倫理観を持っている弁護人を育てなければ・・とテウォンは考えます。一方、旧臣の殺害に関係していた者たちは、真相が暴露されることを恐れて右往左往していました。

このまま裁判が進めば間違いなくオクニョンが勝利するだろう。そんなことになったら全てが台無しになる、人生終わりだ!と。彼が危惧したとおり、裁判は最後までオクニョ優勢で進み、ついにチョンドゥクの無実が証明されます。ミョンジョン王はオクニョの見事な弁護ぶりに感心し、彼女の功績を褒めた称えます。そして無実が証明されたチョンドゥクは、めでたく釈放となるのでした・・。

オクニョがチョンドゥクを弁護したことは大きな反響を呼び、弁護士制度創設の気運が高まります。その推進に強く加担していたのは、ほかならぬミョンジョン王自身でした。ミョンジョン王は、弁護士によって被告人が救われる仕組みに感動していたのです。今までこのような制度はなかった・・これは素晴らしく画期的なものだ!と…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第38話

ウォンヒョンにとってミョンジョン王は最高権力者でしたが・・。同時に彼にとっては目障りな存在でもありました。ミョンジョン王はいつもウォンヒョンの前に立ちふさがり、彼の思惑を潰していたのです。このままではいつか自分は失脚してしまう・・その前になんとかしなければ・・とウォンヒョン。

そうした中、ウォンヒョンはミョンジョン王のスキャンダルを暴露することを思い付きます。すでにそのネタも上がっていて、後は効果的な演出を付けて公開するだけです。そのスキャンダルネタとは、ミョンジョンとオクニョの関係です。ウォンヒョンはここに目を付け、二人の関係を徹底的に調べ上げます。

そしてそれをいかにスキャンダルとして演出するか・・そのことに力を傾けます。ウォンヒョンはこのネタでミョンジョン王を苦しめたいと思っていたわけではありません。そんな生易しいことではなく、彼は王様を廃位に追い込もうと考えていたのです!

一方、テウォンはウォンヒョンの不穏な動きを察知して、素早く警告を発します。オクニョに何かしようとしてるみたいだが、はっきりと言う、彼女には一切関わるな!と。テウォンの鬼気迫る形相にウォンヒョンはひるんだ様子を見せますが・・。

彼はすぐに気持ちを切り変えて、オクニョのところに向かいます。そしてオクニョに、昭格署が再開したら自分に力を貸すよう求めます。昭格署はミョンジョン王によってすでに廃止が決まっていましたが、それを再開させるというのです!

一方、ジェミョンはテウォンから弁護士の早急な育成を頼まれます。公平な裁判が行われるようにするためには、公平な感覚を持っている弁護士の育成が必要だ!テウォンはそれを合言葉に、法と裁判の徹底的な改革を行っていきます・・。

オクニョは自分の本当の父親が誰なのか調べていましたが、二人の人物が浮かび上がります。一人はかねてから噂のあるチュンジョン王・・もう一人は元護衛官です。この二人のどちらかがオクニョの本当の父親ではない?そうオクニョに伝えたのはハン尚宮ですが、オクニョもそうかもしれないと考えます。

ウォンヒョンは失脚することを恐れて、テウォンに誘いをかけます。どうだ・・また昔のように二人で手を組まないか?こっちに来いよ!と。しかし、完全に覚醒したテウォンはウォンヒョンの誘いを突っぱねます。もう二度とだまされるものか・・俺は二度とウォンヒョンを信じない!。今のテウォンの心には出世欲も金銭欲もなく・・あるのはただオクニョへの想いだけです…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第39話

オクニョはミョンジョン王と会っていましたが、いまだに彼のことを調査官だと思っています。ミョンジョン王は何度も身分を告白する機会がありながら、ずっと黙っています。そして彼はそのことで罪悪感を持つようになるのでした・・。一日また一日と時間が経つごとに、ますます正直に打ち明けることができなくなります。自分は調査官などではなく、実は朝鮮王なんだ・・。

いつこのようにオクニョンに話すか、ミョンジョンはそのタイミングを伺っています。そうした中、ウォンヒョンがある提案を持ってミョンジョン王に近づきます。その提案とは・・オクニョを宮廷の女官にしてはどうか?というものです。そうすれば、いつでも好きなときにオクニョを王の側室にできますぞ・・と。ウォンヒョンは二人の関係に気づいていて、あえてこういう提案を行ったのです。

もちろん王のことを考えてのことではなく、王を廃位に追い込むための陰謀を実行するためでした。ミョンジョン王とオクニョがねんごろになれば、スキャンダルにすることができる!そしてそのスキャンダルを煽りに煽って、王を自然に廃位に追い込む・・。これがウォンヒョンが抱いていた陰謀です。

一方、二人の候補に絞られていたオクニョの父親が、一人に絞られようとしていました。ソンホが調べた結果、オクニョの本当の父親は元護衛官である可能性が高まったのです。そして、その元護衛官の居場所まで分かったのです!ところがその一方で、オクニョがチュンジョン王の娘だという事実も浮かび上がります。情報があれこれ錯綜していますが、オクニョは確実に真相に近づいている手応えを感じていました。

どちらが父親なのかまだ分からない・・でも、真相は確実に私を引き寄せている・・と。そうした中、オクニョは突如、何者かに襲われて負傷します。彼女を襲わせたのはナンジョンですが、その狙いはオクニョ達が作った商団にありました。オクニョ達が設立した商団は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けており・・。ナンジョンがその成長を危惧していたのです。

いつかこの商団が我々を蹴落とす存在になり、独占してきた権益を奪うようになるかもしれない!と。オクニョを消してしまえば、商団の勢いも弱くなるだろう。ナンジョンはそう考えてオクニョを襲撃させたのです。一方、ソンホはオクニョの父について調べを進めていき、新たな情報を取得します。その情報は・・オクニョの父の秘密に関わることでした…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第40話

テウォンは恐れていたことが起きてしまい、ショックと怒りを抱いていました。彼は少し前に、ウォンヒョンにはっきり忠告していました。オクニョに手を出したら俺が許さない、絶対に彼女に関わるな!と。それは裏を返せば、テウォンがオクニョが襲われる可能性があることを危惧していたことになります。そしてその危惧が現実のものとなってしまったのです。

オクニョはナンジョンが差し向けた男たちに襲われ、重傷を負ったのです。今回の首謀者はナンジョンでしたが、テウォンにとってはそんなこと関係ありませんでした。とにかくオクニョが襲われて傷ついてしまったこと、そのことが重要でした。なんとか助かってくれ・・回復してくれ・・テウォンは必死に看病を続けます。

それと同時にテウォンは、平市署を辞めることを決意します。今のまま平市署に勤めていたら、弁護士の育成が進められない!もっと急ピッチで改革するためには、それに専念しなければ・・テウォンはそう考えたのです。一方、オクニョが襲われて重傷を負ったという知らせが、ミョンジョン王のもとにも伝わります。ミョンジョンは激しい憤りを抱くと同時に、オクニョのことを心配します。

こんなところで彼女を死なせてはならない・・と、ミョンジョン王はオクニョ(ン)救出に向かいます。ところが、ミョンジョン王には他にやるべきことがありました。それは・・宮廷での勢力拡大をもくろむムンジョン王后とウォンヒョンを抑えることです。二人は次々に策略を打ち出しながら、宮廷を牛耳ろうと躍起になっています。ミョンジョン王にはそれを食い止める仕事がありました・・。

一方、オクニョはソンホに連れられて宮中に入っていきます。そしてたどり着いた場所には・・オクニョの父親かもしれない元護衛官がいました。ソンホはオクニョよりも先に居場所を調べていて、話をつけたうえでオクニョを案内したのです。オクニョの姿を見た元護衛官は、オクニョに意外な言葉をかけます。オクニョはその言葉・・王女様!を耳にして、不思議な気持ちに包まれます。

ただその正体は、これまでオクニョが経験してきた立場とあまりにも遠くかけ離れたものでした。宮廷の王女様・・その立場を彼女が受け入れられるようになるまでには、まだ時間がかかりそうです。牢獄で生まれ牢獄で育った私が王女様ですって?なんだかちっともピンとこない・・。王女様と呼びかけられたオクニョは、少しずつ自分の正体を理解するようになります…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第41話

ソンホはオクニョに協力して、次々にオクニョの正体を調べていました。ところが調べれば調べるほど重大な情報が出てきてしまい・・オクニョは戸惑います。確かに自分のことをもっと知りたいと思ったけど、まさかここまでとは・・と。

そこでオクニョはソンホに感謝しつつも、掴んだ情報を秘匿してほしいと頼みます。今全てを明らかにすれば混乱を招いてしまう恐れがある。オクニョはそういう風に判断したのです。こうしてソンホが調べて分かった事実は、しばらくの間ふせられることになりました。

一方、ウォンヒョンとナンジョンは窮地に追いつめられていました。これまで自分たちと手を結んできたテウォンは、反旗を翻すようになったのです。テウォンはウォンヒョンに優遇されて人が変わったような時期もありましたが・・。オクニョに喝を入れられてからは、元の真人間に戻ったのです。

そしてオクニョンはついに、ウォンヒョンと袂を分かつことを決意します。もう自分にウソはつけない・・これからは正直に生きるんだ・・と。その一方、テウォンはナンジョンのことも堂々と糾弾し始めます。彼女がこれまで行ってきた悪事、そしてオクニョを苦しめていることについても・・。これに対してナンジョンは激怒し、テウォンに反撃しようとします。

ところが自分が死んだと思っていたオクニョが現れて、ナンジョンは慌てふためきます。こうしてナンジョンとテウォン、そしてナンジョンとオクニョの対立が鮮明になりました。逆に、オクニョとテウォンは関係を改善させ、かつての信頼関係を取り戻すのでした。

一方、宮廷では政争も激しさを増していました。ウォンヒョンはなんとか自分の地位を保つため、邪魔な存在をことごとく逮捕させます。彼にとって邪魔な存在といえば、ソンホやジホン・・それにジョンミョンがいました。ウォンヒョンはこれら3人について、明の使者に賄賂を贈って逮捕させることに成功します。

オクニョはソンホたちが捕まったことを聞き、救出するための作戦を練ります。どうしたらいいかと思い巡らすうちに、彼女はテスの遺品のことを思い出します。その遺品の中には・・明国からの感謝状が含まれていたのです!そうだ・・これを使えば3人を釈放させることができるかもしれない・・。オクニョはさっそく感謝状を持って明の王に会いに行きます。一方、逮捕されたソンホたちは、ウォンヒョンに対する憎悪を膨らませていました…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第42話

ミョンジョン王はオクニョに対して、相変わらず自分の身分を伏せたまま接していました。本当の身分は朝鮮王・・しかしオクニョの前では一介の調査官です。オクニョにとっては王様と面会する機会がなかったので、正体を知る機会がなかったのです。しかし時は経ち、ついにミョンジョンの身分がオクニョに知れ渡るときが来ました!自分が今まで調査官だと思って接してきた男性が、実は朝鮮第13代王だった!?

ついにオクニョはこの事実を知り、大きなショックを受けます。そして過去に自分がどんな言葉を王に発したか、どんな態度をとってきたかを、考え始めます。かなり失礼なことも言ったんじゃないだろうか・・ああ・・どうしよう!と。一方、ミョンジョン王のほうも、オクニョに対して申し訳ない気持ちでいました。何度も身分を告白する機会があったにも関わらず、それをずっと隠してきたのです。

ミョンジョン王はそのことで、オクニョに対して後ろめたい気持ちがあります。謝罪したいとは思っても、怒る理由などどこにもなかったのです。一方で、ミョンジョン王はオクニョが危険な立場にあることも理解していました。オクニョが自分と親しいと知った人間の中には、彼女を消し去りたいと思う人間もいるだろう。そう考えたミョンジョン王は、オクニョに宮中に入るよう勧めます。

宮中の中にいれば警備をつけることもできるし、安全が確保できるというわけです。オクニョはミョンジョン王の気持ちを有り難く受け取りながら、別のことで悩んでいました。それは・・自分が実は王女だったという事実です。これこそ真っ先に王様に伝えなければならない事実でしたが、オクニョは話すことを躊躇します。

一方、ソンホやジホンは拘束されたままでしたが、オクニョのおかげで釈放されます。彼女はテスが残してくれた明からの感謝状を王様に見せたのです。これによって明を通じてソンホたちを処罰するというウォンヒョンの計略が成り立たなくなり・・。ソンホたち3人は無事に釈放されました!ムンジョン王后はミョンジョン王と近しいオクニョを警戒し始めます。

彼女はオクニョを抹殺することも辞さずの構えですが、オクニョにも一つ考えがありました。とはいえ、オクニョには自分の身分を利用したいなどという気持ちはありません。それどころか彼女は、できるだけ真っ当な人生を歩みたいと考えているのです。そして自分の周りにいる愛すべき仲間達のこと、彼らをいかに幸せにするかを考えています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第43話

オクニョには自分を目立たせようなどという気持ちはありません。しかし、悪事を働いたムンジョン王后だけは許すことができませんでした。王様のためにも国のためにも、そして愛する仲間たちのためにも・・。ムンジョン王后の悪事だけは暴露しなければならないと考えていたのです。しかし、そのためにはテウォンの協力が必要でした。

テウォンはムンジョン王后との関係も深く、さまざまな情報を持っていたからです。また、宮廷においてはオクニョよりもテウォンのほうが行動範囲が広いのです。そこでオクニョはテウォンに協力を要請します。するとテウォンは快く承諾し、共にムンジョン王后を追いつめることを誓います。

一方、ミョンジョン王のオクニョに対する後ろめたさはピークに達していました。彼はオクニョに自分の身分を黙っていたことを申し訳なく思っていたのです。今まで何度もそれを謝罪しようと思いましたが、そのたびに先延ばしにしてしまっていました。しかしついに彼は決心し、オクニョに自分がウソをついていたことを告白します。

実はオクニョはすでにこのことを知っていましたが、黙ってミョンジョン王の話を聞きます。これまでずっと黙っていて悪かった・・私は調査官などではなく王様なんだ・・と。もちろんオクニョ(ン)はそれに対して怒る理由がありません。それどころか、オクニョンは自分のほうも隠し事をしていた悪いと思っているのです。

オクニョンが隠していることとは・・彼女が実は王女であるということです。これを知ったら王様は驚くに違いありませんが、オクニョはまだ話すことができません。一方、ムンジョン王后とウォンヒョンは、ミョンジョン王とオクニョを警戒していました。二人の間柄を利用してスキャンダルを作ることができるのではないか・・。ウォンヒョンは今でもそう考えていたのです。

一方、ムンジョン王后とナンジョンは、オクニョが台頭してくることを恐れています。そこで3人は、王様とオクニョに監視をつけることで合意します。その頃、マッケはオクニョの母・ガビに関する新しい情報を手に入れていました。

実はガビが生きているとき、彼女と一緒に女官をしていたという女性が見つかったのです!このときすでに、マッケ本人はオクニョが正統な王女であることに気づいていました。オクニョはムンジョン皇后の悪事を暴露するため、裁判を利用することを考えています。裁判で全てを明るみにすれば、ムンジョン皇后も言い逃れできなくなるのではないか・・と…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第44話

マッケはオクニョの正体を調べるため、一人の元女官を訪ねていました。実はその元女官は、生前のガビを知っているというのです。知ってるどころか、彼女は同じ女官としてガビと一緒に働いたことがあるのです。この女から話を聞けば、オクニョの出生のことも何か分かるかもしれない・・。マッケはそう考えて、少し強引な方法でマッケに迫ります。

元女官がすんなり話すようにと、彼女を強引に拘束したのです!そうした上で、マッケはカビについてあれこれ質問を投げかけていきます。一方、ミョンジョン王は体調を崩して病の床にありました。それは突然のことでしたが、彼は胸痛を覚えてそのまま意識を失くしてしまったのです!原因ははっきりしませんが、とにかくあっという間に危篤状態に陥ります。

元女官に対するマッケの取調べはまだ続いていました・・。元女官はガビのことについて積極的に話そうとしなかったので、マッケは彼女に脅しを加えます。そうすると元女官はようやく話し始め、ガビの出産場所をマッケに教えます。ガビは監獄に逃れ・・そこで赤ちゃんを産んでから死んだと・・。

一方、ミョンジョン王は意識を失ったままで、回復の見込みがありません。親族や臣下たちは激しく動揺し表情は蒼ざめていました。そうした中、俄かに次期王の話が持ち出されます。万が一、ミョンジョン王がこのまま亡くなったら、次の王は誰にすればいいのか!?と。

やがて宮中内は、現在の王の病気より次期王の話しで持ち切りになります・・。ナンジョンは表向きは王様の病気を心配していましたが、心の中ではチャンス到来だと考えていました。次期王にコントロールしやすい人間を据えれば、権力を思うがままにすることができる・・と。こうしてナンジョンはさっそく、次期王の候補たちを物色し始めます。

一方、オクニョは少し遅れてミョンジョンの一大事を聞きます。王様が倒れた・・お願い・・なんとか回復して!と、心の中で祈り続けます。しかしどうしても直接会いたくなり、オクニョは人目を避けて王様に会いに行きます。そしてオクニョは王様のもとに到着しますが、そこで驚くべき光景を目にします。

実は王様はとっくに意識を回復させていたのです!しかしあえて意識がないフリをして、ウォンヒョンたちを欺いていたのです。王様には何か考えがあるようだ・・オクニョは瞬時に悟って王様に調子を合わせます。その頃、ナンジョンは何も知らずに後継者選びを行っていました…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第45話

オクニョはミョンジョン王が以外に策略家であることを知り、見直すようになります。この人はただ優しいだけの頼りない王じゃなかったのね・・と。ミョンジョン王の偽装失神に、ムンジョン王后たちは完全に騙されていました。

さて、オクニョが秘密裏にミョンジョン王と会っていたとき、突然ムンジョン王后が現れます。オクニョはすかさず身を隠し、二人の様子を陰から見守ります。ムンジョン王后は寝ているミョンジョン王を見つめながら、何かを考えているようです。

もしかしてバレてしまったのか・・いやそんなことはない・・と、オクニョに緊張が走ります。結局、この場はミョンジョン王の演技力が優秀さを発揮し、意識のないフリはバレませんでした。ミョンジョン王は・・オクニョも・・ほっと胸をなでおろします。

一方、ミョンジョン王は自分の体が長くないことを自覚していました。この前はすぐに意識が戻ったが、今度倒れたときはどうなるか・・。実際のところ、ミョンジョン王の病気はかなり深刻だったのです。そんなとき、テウォンが難癖をつけられて逮捕されます。

ジェミョンは彼を必死に助けようとしますが、当局はテウォンを釈放しようとしません。しかしミョンジョン王が自らテウォンを呼び寄せ、テウォンは釈放されます。テウォンはなぜ自分が王様に呼ばれたのかと訝りますが・・王様の意外な言葉を聞いて驚きます。

私はもうそれほど長くないようだ・・心配なのはオクニョだが・・お前が守ってやってほしい!と。テウォンはミョンジョン王がオクニョを側室にするつもりだと思っていたので・・。王様から直接オクニョを守ってほしいと言われて、テウォンは戸惑います。

しかしやがて心を落ち着けたテウォンは、オクニョを守ることをミョンジョンに約束します。その頃、ナンジョンはようやくオクニョの正体を突き止めていました。信じられない・・オクニョがあのカビの子供だなんて・・うそよ・・と。ここまで知ってしまうと、当然ながら、ナンジョンはオクニョの身分も知ったことになります。

つまり、オクニョは単なる女官でもなければ奴婢でもない・・。

正統な王家の血を引く王女だということです!オクニョが王女ですって・・そんなことありえない!ナンジョンは強がりを言いながらも、内心では焦っていました。オクニョが本当に王女だとすると、彼女の立場は危うくなる可能性があるからです。このままではまずい、どうしよう!パニックに陥ったナンジョンは再び策略をめぐらします…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第46話

ナンジョンにとってオクニョは危険な存在でした。もしオクニョが自分が王女であることを告白し、それが正式に認められたら・・。その時点でナンジョンの立場は悪くなります。宮中の勢力地図は一気に変わり、オクニョンが強い求心力を持つようになるに違いない!そのことを恐れたナンジョンは、オクニョを暗殺しようとします。そしてすぐにチョルギに指示を送り、オクニョを拉致させようとします。

一方、チョルギはオクニョが王女かもしれないと知って、大変驚きます。王女だったら敬意を表さなければならないが・・そう思っていたところへ、拉致の指示がきたのです。チョルギとしては気が向きませんでしたが、仕方なくナンジョンの指示を聞くことにしました。

そして彼がオクニョを拉致しようとしたとき、そこへテウォンが現れてオクニョを救出します。オクニョは自分を助けてくれたテウォンに感謝しますが、それと同時に不安も覚えます。自分のことを調べたり付け狙っているのはどこの誰だろう・・。まさか出生の秘密を知った人間の仕業なのだろうか・・と。

一方、オクニョを拘束することは正式な捜査であったため、それを邪魔したテウォンは逮捕されます。テウォンとしては人助けをしたつもりでしたが、ナンジョンたちはそれを許しません。オクニョは自分のせいで逮捕されたテウォンのことを心配します。自分に関わらなければテウォンが捕まることはなかった・・申し訳ない・・と。

ところが、オクニョとテウォンにはミョンジョン王という心強い味方がいました。ミョンジョン王は捜査が陰謀によるものだと考え、テウォンを助けることを約束します。テウォンは王様の気持ちを有り難いと感じましたが、一方で不安も抱きます。

王様が捜査を邪魔することによって、ウォンヒョンたちを必要以上に刺激してしまったら・・。そうなったら後継者問題に差し支えが出てきてしまう!と。実はすでにウォンヒョンたちは、自分たちの傀儡政権を作るための後継者を選んでいました。ミョンジョン王もこれに対抗すべく、自分が信頼できる後継者の選定を開始します。

一方、テウォンは少しでも早く王様に後継者を選んでほしいと思っていました。そしてそれが実現するまでは、自分は逮捕されたままでもいいと考えていたのです。オクニョはチョヒに言われた言葉が脳裏に焼き付いています。何者かがお前の素性を探っている・・注意したほうがいい!と。オクニョは自分に与えられた宿命を背負うことに、徐々に疲れ始めていました…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第47話

ミョンジョンにとって最大の敵はソユンでした。ソユンさえいなくなれば・・全てが上手く行くのだ!そう考えたミョンジョンは、ソユンを暗殺しようと企みます。

一方、オクニョも狙われる立場にありましたが、彼女を守る人間はたくさんいました。その一人がテウォンですが、彼は自分を犠牲にしてでもオクニョを守ろうと考えていました。ところが、彼はオクニョの本当の身分を知って心を激しく動揺させます。

オクニョが実は正統な王女様だと・・まさかそんな・・と。それがもし本当だとしたら、自分とはあまりにも身分がかけ離れている。なんだかオクニョが遠い世界の人物のように思える・・と。テウォンはこれ以降、対等な立場でオクニョを見ることができなくなります。

そして彼女を守ることについて不安を覚えるようになるのでした。同じ身分ならいざ知らず、自分ごときが王女様を守ることなんかできるのか?と。テウォンはすっかり自信を失ってしまいます・・。

その頃、ナンジョンはガビのことを知る元護衛官を質問攻めにしていました。お前はガビについて何を知っているのか、オクニョとガビはどういう関係なのか!と。元護衛官は黙秘しようとしましたが、ナンジョンの気迫に押されてついに話してしまいます。ナンジョンはオクニョに対して強い危機感を抱いているのです。

一方、ソンホはウォンヒョンから濡れ衣を着せられようとしていました・・。本来ならウォンヒョンは自分がミョンウォンを逃がしたと告白すべきでしたが・・。彼は自分がやったことをソンホのせいにして逃れようとしたのです。ミョンジョン王はオクニョの提案を受け入れながら、徹底的な調査を開始します。まずはウォンヒョンに過去の悪事を自白させること・・そしてミョンウォンを調査することです。

一方、ナンジョンは王様の素性に疑問を抱くようになっていました。テウォンはそんな王様を必死に守ろうとしますが、彼は彼で一杯一杯でした。なぜなら、テウォンにはオクニョを守るという使命もあったからです・・。それぞれの思惑が錯綜する中、物語は静かに佳境を迎えます。

オクニョは本来の自分を取り戻し、王女になることができるのか!?

テウォンは自分の弱さに打ち勝ち、オクニョを守りきることができるのか・・。そしていまだ未解決の世子殺害事件は、真相が明らかになるのか。棚置きされたままの多くの問題が全て解決されることを、オクニョたちは期待しています…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第48話

そもそも誰のせいで俺の立場は苦しくなっているんだ・・。ウォンヒョンは冷静に考えて、その原因がオクニョにあると結論します。そうだ、オクニョさえいなくなれば事は解決するのだ。ウォンヒョンはそう考えて、大胆にもオクニョを暗殺しようとします。そしてその計画は成功しそうになりますが、オクニョは間一髪でソンホに助けられます。危ういところを助けてくれたソンホに、オクニョは深く感謝します。

それと同時に、自分の命を狙った人間たちへの怒りを増幅させます。一方、ミョンジョン王は自分の懐刀になれる人材を探していました。能力が高くて腕も立つ・・そしてハートが強い男でなければならない・・。そう考えると、テウォン以外に抜擢すべき人間はいませんでした。ミョンジョン王は膳は急げとばかりに、さっそくテウォンを特別検視官に採用します。

この身分はとりわけ高い位を有していましたが、テウォンとしては大出世です!特別検視官になったテウォンは、間髪入れずに行動を開始します。彼が真っ先に行ったことは、陰謀家のウォンヒョンの動きを制することでした。テウォンは特別検視官の権力をフルに活用して、ウォンヒョンを家に監禁します。これで迂闊な行動は取れなくなるだろう・・と。

しかしこれで満足しないテウォンは、さらにナンジョンにも追求の矛先を向けます。ナンジョンには女官殺しについて疑惑があったので、テウォンはその点を追求していきます。ミョンジョン王もテウォンに負けじと、強気な姿勢を見せていきます。彼のもとにはムンジョン王后が抗議に来ましたが、彼はそれをあっさりと跳ねつけます。

いくらウォンヒョンを解放しろと言われても、正義のためにそれは断じてできない!と。テウォンの大胆な捜査とミョンジョン王の毅然とした態度を見せつけられて・・。ムンジョン王后とナンジョンはどうすることもできません。どうする・・このまま泣き寝入りするしかないのか・・。完全に追いつめられたムンジョン王后たちは、最後の奥の手を使おうとします。

それは・・彼女たちにとって根本的な元凶のオクニョをさらうことです!しかし、オクニョのことはテウォンたちがしっかりとガードしています。加えて、ミョンジョン王もオクニョとテウォンの味方です。こうした状況の中で、いよいよミョンジョン王とムンジョン皇后の対決が始まります。オクニョは人生最大の修羅場を潜り抜け、母の名誉と自分の本来の立場を回復することができるか!?…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第49話

ミョンジョン王とムンジョン王后の対立が鮮明になる中、ウォンヒョンは逮捕されました。ウォンヒョンはムンジョン王后の手先となっていただけに、これは大きな痛手でした。彼に代わって陰謀を巡らす者がいなくなるからです。一方、ミョンジョン王はこの勢いで一気にムンジョン勢力を一掃したいと考えていました。ところがそのとき、ムンジョン王后からある交換条件が出されます。

それは・・オクニョを解放する代わりにウォンヒョンを解放せよということでした。実はオクニョはテウォンらの固いガードにも関わらず、人質に取られていたのです。ムンジョン王后はこのオクニョというカードを使って、最後の勝負に出たのです。それほどウォンヒョンが必要な存在だったということになります。

交換条件を突きつけられたミョンジョン王は、思い悩みます。せっかくここまでムンジョン王后を追いつめてきた・・もう少しだったのに・・と。ウォンヒョンを解放すればまた同じことが繰り返されるかもしれない・・。しかし悩んだ末にミョンジョン王は、ウォンヒョンを釈放することにします。ウォンヒョンは憎い男だが・・オクニョの命には変えられない!と。

このとき、ミョンジョン王はまだオクニョの本当の身分を知りませんでした。彼女が一介の女性などではなく、実は王女であったということを・・。やがてそのことをテウォンがミョンジョン王に伝えます。王様はあまりにも衝撃的な事実に、しばらく開いた口がふさがりません。

一方、ソンホはオクニョの身の安全を心配して、ある場所に連れていきます。オクニョが実は王女様だったという事実は、典獄署で働くチョンドゥクにも伝わります。すると彼はすっかり後ろめたい気持ちになり、自分を恥じるようになります。俺は王女様を監獄で育てたことになるのか・・なんと申し訳ないことを!と。ウォンヒョンが釈放されてムンジョン王后は一時的に勢力を盛り返します。

その一方、ミョンジョン側には翳りが見え始めるのでした。なぜなら、リーダーのミョンジョン王自身が病気で倒れてしまったからです。ムンジョン王后はそのことを知って、一気に巻き返しを図ろうとするのでした・・。

彼女らはミョンジョン王だけに留まらず、オクニョたちもまとめて消し去ろうとしています。ミョンジョン王はかろうじて意識を回復させますが、しばらくは養生しなければなりません。彼はすっかり弱気になり、このまま王を続けることはできないと嘆きます。そして思い悩んだ挙句、ミョンジョン王はついに王位を退くことを宣言します!…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第50話

ミョンジョン王とムンジョン王后の立場は完全に逆転しました。ウォンヒョンを逮捕したときはミョンジョン王に分がありましたが・・。その後、オクニョが人質に取られ、ミョンジョン王が病気に倒れると、形成が逆転しました。そしてこれによって、再びオクニョは命の危険にさらされるようになったのです。

ソンホがオクニョを安全な場所に連れて行きましたが・・刺客がいつ現れるか分かりません。危険が迫っているのはオクニョだけでなく、テウォンも同じです。テウォンはミョンジョン王の手先となってムンジョン勢力を追いつめてきたので・・。ムンジョン王后からもとりわけ恨まれていました。

彼もまたオクニョと同様に、命を狙われる可能性がありました。一方、ムンジョン王后もミョンジョン王のように、ついに病に倒れるのでした。これは演技などではなく、本当に病にかかって倒れたのです。ミョンジョンは王様としてムンジョン王后の見舞いに訪れます・・。

これを見たウォンヒョンたちは、これからの宮廷のことを考えていました。万が一、ムンジョン王后が死んだら・・そしてミョンジョン王もいなくなったら・・。確実に宮廷は大荒れになるだろう!しかしそれまでに自分達の勢力をしっかり固めておけば、権力を手中にできる!ウォンヒョンとナンジョンはこのように考えました。

そこで二人は自分たちの邪魔になる存在を消し去ろうと考えたのです。二人にとって邪魔な存在とは・・いうまでもなくオクニョとテウォンです。こうしてオクニョとテウォンは、刺客たちのターゲットにされてしまいます。一方、オクニョはミョンジョン王の命を受けて、反体制派の人間を一掃することに乗り出します。かつてはテウォンが先鋒となって行った仕事ですが、今度はオクニョンが先頭に立ちます。

彼女は足元をすくわれないよう入念な計画を立てながら、慎重に逮捕を進めていきます。オクニョにとってもミョンジョン王にとっても、反体制派の本丸はウォンヒョンでした。オクニョはすぐにウォンヒョンを捕らえることをせず、じわりじわりと迫っていき・・ここまでに至るオクニョの行動は実に慎重で繊細でした。

気持ちとしては、すぐにでも乗り込んで行って逮捕したい気持ちでしたが・・。彼女ははやる気持ちを制しながら、確実にウォンヒョンを捕らえることができるようにしたのです。この用意周到な戦略によって、今やウォンヒョンの家は裸城同然となっていました。あとは一気に踏み込んで彼を捕らえるだけですが…。

「オクニョ(運命の女)」 あらすじ 第51話(最終回・結末)

オクニョ(ン)はウォンヒョンを逮捕することができませんでしたが、状況はオクニョンに有利でした。なぜなら、ウォンヒョンが一番頼りにしていたムンジョン王后が亡くなったからです。ナンジョンもムンジョン王后を後ろ盾にしていましたが、それを失ってしまい勢力を弱めます。

それどころか二人は宮廷に居られなくなり、ついに二人して逃亡します。

宮廷に留まっていれば再びオクニョたちが逮捕しにやって来ます。そして助けを求めようにも、彼が頼みの綱としてたムンジョン王后はもうどこにもいません。つまり、勢力を盛り返すどころか逃げることが先決という状況に追い込まれたのです。

こうして二人は宮廷を脱出、ウォンヒョンとナンジョンの影響力は宮廷から消え去るのでした。ようやく自分の仕事を終えて安心したオクニョは、ミョンジョン王に拝謁します。しかし今回は臣下としてではなく、兄妹として対面します。ミョンジョン王もそのことをよく理解していて、笑顔でオクニョを迎えます。

ウォンヒョンとナンジョンはとにかく必死に逃げていましたが、やがて居場所を知られてしまいます。二人にはマッケとドンジュが付き添っていましたが、この二人に密告されてしまったのです。思わぬ形で裏切りにあったウォンヒョンとナンジョン・・これも彼らに突きつけられた運命でした。

この後、すぐに宮廷から兵士が差し向けられ、ウォンヒョンとナンジョンは捕らえられます。逃亡生活があっけない形で終わったことにショックを受けるウォンヒョン。しかしこの後、彼はさらに大きなショックを受けることになります。自分達を捕まえに来た兵士を指揮していたのは・・なんとテウォンでした!ずっとテウォンと組んできた自分が・・テウォンに逮捕されるとは・・。

これで完全にウォンヒョンは力を失い、大人しく逮捕されます。

一方、テウォンとしても辛い立場にありました。自分が逮捕して連行しようとしている男は、自分の父親なのです。できるなら逃がしてやりたいとも思いますが、国家安寧のためにそうすることはできません。テウォンは泣きたい気持ちを抑えながら、自分の父親に罪と罰を語り聞かせます。それはまるで父親が子供を説き伏せているかのようでした・・。

一方、オクニョは自分が王女だからといって、生活を変えたくないと考えていました。

自分の本来の立場は受け入れつつも、これまで通りの人生を歩みたいと思ったのです。そこで彼女はミョンジョン王を訪ね、自分の思うところを話します。自分は弁護士になって罪人の立場を弁護する仕事がしたいと・・。ミョンジョン王は深い感銘を受けて、オクニョの選択を尊重します。こうしてようやく本格的にオクニョの弁護士としての人生が始まりました!…。

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