韓国ドラマ「二度目の裁判」(原題:판사 이한영/判事イ・ハニョン)は、2026年1月2日から2月14日まで韓国MBCの金土ドラマ枠で放送された全14話の回帰(タイムリープ)法廷ドラマです。日本ではディズニープラス(Disney+)のスターで独占配信されています。
主人公は、大手法律事務所の言いなりになって不正な判決を重ねてきた判事イ・ハニョン(チソン)。殺人の濡れ衣を着せられて命を落とした彼は、目覚めると10年前の法廷に戻っていました。二度目の人生では司法を裏で操る巨悪カン・シンジン(パク・ヒスン)に近づき、検事キム・ジナ(ウォン・ジナ)らの仲間と組んで悪を裁いていきます。
原作は、2018年にNAVERシリーズで連載された이해날(イ・ヘナル)作の同名ウェブ小説です。脚本はキム・グァンミン、演出は「ザ・バンカー」などのイ・ジェジン監督とパク・ミヨン監督。初回の視聴率は4.3%でしたが、回を重ねるごとに伸びて10%台を超え、金土ドラマの視聴率1位を保ったまま最終回を迎えました。
この記事では、1話から最終回(14話)までのあらすじと結末をネタバレありで紹介します。

「二度目の裁判」あらすじ 1話
2035年。判事イ・ハニョンは、義父ユ・ソンチョルが率いるヘナル法律事務所の意向どおりに判決を書く「下僕判事」として、贅沢な暮らしを送っていました。コジン化学の労災訴訟でも義父に頼まれて賄賂を受け取り、被害者たちの請求を棄却します。デモの参加者には冷ややかな目を向けていましたが、その裏には、少年時代にデモの現場で父が殴られる姿を見たつらい記憶がありました。
ところが、自分の判決で被害者の家族が悲劇に追い込まれ、ハニョンは自分のしてきたことの重さに気づきます。
そんな中、彼は突然辞表を出し、ヘナルとの関係を断つと宣言しました。妻セヒに離婚も告げ、S(エス)グループのチャン・テシクの裁判では、権力に逆らう厳しい判決を下します。
「二度目の裁判」あらすじ 2話
法服を脱ぎ、弁護士として再出発したハニョン。しかし何者かに襲われて気を失っている間に、S建設の部長を殺した犯人に仕立て上げられてしまいます。検事キム・ジナは、判決を恨んだチャン・テシクの報復だと見抜いて駆けつけますが、逮捕を止めることはできませんでした。
法廷では妻ユ・セヒの偽証に打ちのめされ、ハニョンはかつて自分が見捨てた被害者たちの気持ちを思い知ります。同期のキム・ユンヒョクからは青酸カリを渡され、一連の出来事はすべてカン・シンジンが仕組んだものだと告げられました。決死の逃亡の末に正体不明の男に刺され、ハニョンは命を落とします。
ところが、目を覚ますと10年前の2025年、忠南地裁の法廷にいました。被告人席には、前世で執行猶予を与えた結果、連続殺人を犯したキム・サンジンが座っています。ハニョンは「この人生は執行猶予期間だ」と心に決め、検事パク・チョルウと共にサンジンを追って、犯行を未然に食い止めます。
「二度目の裁判」あらすじ 3話
逃げるキム・サンジンを車ではねて捕まえたハニョンは、裁判で彼に死刑を言い渡します。この活躍は、司法を裏で操るカン・シンジンと、「司法の白虎」と呼ばれる清廉な判事ペク・イソクの目に留まりました。ハニョンは前世で自分を死に追いやったシンジンたちを尾行し、復讐の機会をうかがいます。
一方、ペク・イソクに力量を試されたハニョンは、恋人の保険金目当てにわざと事故を起こした疑いのあるパク・ヒョクジュンの事件を担当することに。現場で出会った大津日報の記者ソン・ナヨンに世論を盛り上げるよう頼み、シンジンの目に留まることを狙います。
その頃、上司イム・ジョンシクの勧めでヘナルの末娘ユ・セヒとお見合いをしますが、わざと遅刻して彼女を怒らせ、平手打ちされてしまいます。
公判当日、ハニョンは証人キム・ガヨンの携帯電話を調べるよう命じました。隠していた2台目の携帯が法廷で鳴り、電話の向こうからハニョンの声が聞こえてきます。
「二度目の裁判」あらすじ 4話
ハニョンはパク・ヒョクジュンとキム・ガヨンが恋人同士で、2人が共謀して被害者を殺したことを明らかにします。
その後、記者ナヨンの父が窃盗の濡れ衣を着せられ、ハニョンは法律の知識を使って助けました。盗みに入られた家の主が韓国病院の院長だと聞き、盗まれた物の中に政界・法曹界の要人の子どもの兵役逃れを記録した帳簿があると直感します。
一方、帳簿が消えたと知ったカン・シンジンは激怒し、殺し屋クァク・スンウォンに帳簿を探させます。帳簿はシンジンが自分の思い通りに動く大法院長を立てるための切り札でした。
ハニョンは高利貸しをしている友人ソク・ジョンホの情報網を頼りに、古物商を回って帳簿を探します。やがて古物商を営む母シン・ナムスクから「見つけた」と連絡が入り、ハニョンは記者会見を開いて名簿を読み上げました。
「二度目の裁判」あらすじ 5話
帳簿を受け取った直後、ハニョンはクァク・スンウォンに襲われます。その目を見て、前世で自分を殺したのがこの男だと気づき、帳簿を狙っているのはカン・シンジンだと確信しました。シンジンの側近キム・ジンハンが「帳簿を渡せばソウルに呼ぶ」と持ちかけますが、ハニョンは断り、忠南地裁の所長ペク・イソクの後押しを受けて帳簿を公表します。
この暴露で、前大統領パク・グァントが率いる影の権力集団「修吾斎(スオジェ)」は大騒ぎに。シンジンは責任を問われて頭を下げます。
その後、シンジンに呼び出されたハニョンは「撤去民の息子」だと名乗って相手の警戒を解き、法務部長官候補ウ・ギョフンを聴聞会の前に失脚させるという密命を受けました。
一方、兵役逃れの関係者が次々に逮捕され、新しい大法院長に呼ばれたペク・イソクはハニョンとイム・ジョンシクを連れてソウル中央地裁へ。ハニョンは前世の義父ユ・ソンチョルを訪ね、「今度はあなたの運命を私が決める」と決意を固めます。
「二度目の裁判」あらすじ 6話
ハニョンはユ・ソンチョルに、検事総長オム・ジュノをヘナルの顧問弁護士にしてみせると持ちかけます。シンジンには、ウ・ギョフンの娘とオム・ジュノの息子の薬物使用を利用して2人を同時に追い落とす計画を報告し、見返りとして「オム・ジュノをください」と頼みました。狙いは、ヘナルの婿に入るための手土産でした。
その後、ユ・セヒと一緒にオム・ジュノに会い、息子の薬物パーティーの動画があると伝えて屈服させます。
一方、ペク・イソクから南面区のシンクホール陥没事故の裁判を任されたハニョン。前世の記憶から、区長チュ・ヨンジンが暴力団の元ボスで、事故は建設会社の手抜き工事が原因だと知っていました。
ラストでは、事故で息子を失ったホ・ドンギの前で、ハニョンが採石場に連れ出したチュ・ヨンジンにショベルカーで巨大な岩を落とそうとします。
「二度目の裁判」あらすじ 7話
ホ・ドンギは、チュ・ヨンジンの罪を世の中に知らせたいと願っていました。それを聞いたハニョンは私的な制裁をやめ、マスクを外して自分が判事だと明かし、法廷で裁くことを約束します。
一方、カン・シンジンはハニョンの父が過去に特殊傷害罪で服役していたことを突き止めます。ハニョンは呼び出された昼食の席で自分から父の件を打ち明け、「ふさわしい使われ方を望むだけ」と忠誠を装いました。
その頃、検事キム・ジナはウ・ギョフンの娘の薬物事件を担当することに。宿敵チャン・テシクから懐柔の手紙を受け取っていたことを知ったハニョンは、「ウ・ギョフンを捕まえればチャン・テシクを捕まえさせてやる」と手を組むよう持ちかけます。
公判では、ナヨンが集めた証拠によってホ・ドンギが示談を強要されていたことが分かり、チュ・ヨンジンは検察の捜査を受けることになりました。
ところが黒幕の議員カン・ジョンテに切り捨てられたチュ・ヨンジンは、海外へ逃げる直前に秘書に殺されかけます。そこへジョンホから居場所を聞いたハニョンが駆けつけました。
「二度目の裁判」あらすじ 8話
ハニョンは密航直前のチュ・ヨンジンらを捕まえ、カン・ジョンテへの裏金の記録を検事パク・チョルウに送ります。ウ・ギョフンの聴聞会が始まると同時にチョルウが議員事務所を家宅捜索し、キム・ジナはクラブでウ・ギョフンの娘を逮捕しました。
一方、シンジンはクァク・スンウォンにカン・ジョンテを始末させ、チョルウも消そうとします。チョルウは間一髪で生き延びました。
娘の薬物スキャンダルでウ・ギョフンは失脚し、パク・グァントにも見捨てられます。それでもハニョンへの疑いが消えないシンジンに、ハニョンは「父に不利な判決を下した大法官ファン・ナミョンを捕まえさせてほしい」と頼みました。その復讐心を見て、シンジンは心を開きます。
チュ・ヨンジンには懲役10年が求刑されます。
ラストでは、ハニョンがシンジンとの接触をペク・イソクに知られて失望されます。その足でヘナルを訪ね、ユ・ソンチョルに「ペク・イソクを狩る機会は今だけ」と、イソクを巨悪退治のおとりにするための誘いをかけました。
「二度目の裁判」あらすじ 9話
ハニョンはユ・ソンチョルに、ペク・イソクを次の大法院長に推すと持ちかけます。その一方で、ナヨンにファン・ナミョンの息子の不正就職疑惑を記事にさせました。
一方、キム・ジナは「命を懸ければ仲間に入れてくれますか」と協力を申し出て、チャン・テシクを釈放させた黒幕がシンジンだと知ります。さらに、2人の間の因縁も明らかになりました。かつてハニョンの父が再開発デモの衝突で裁かれたとき、ジナは被害者側の家族として法廷にいたのです。
ハニョンはジナ、パク・チョルウと組んで、シンジンの資金を預かるイ・ソンデを狙った作戦を始めます。ソク・ジョンホを代表に立てた架空の投資会社「ミラクルアジア」を用意し、ソンデに30億ウォンを投資させました。
そんな中、ナヨンが、すべての黒幕が前大統領パク・グァントだという事実をつかみます。
ラストでは、ジナの上司マ・ガンギルが率いる検察がミラクルアジアに踏み込み、扉が開く音がします。
「二度目の裁判」あらすじ 10話
ハニョンは捜索の数日前にわざと情報を流し、新しい事務所でイ・ソンデから30億ウォンをだまし取ることに成功します。
一方、シンジンは不正採用をネタにファン・ナミョンを揺さぶり、政治家の違法な政治資金のファイルを差し出させました。ハニョンはシンジンから、自分の父を冤罪に追い込んだキム・ジナの父の供述書を受け取ります。ファン・ナミョンからUSBを回収しに行きますが、息子に無罪を出せと迫られて怒りを抑えられず、平手打ちして「法服を脱げ」と言い放ちました。
さらに、シンジンが口封じのためにファン・ナミョンの息子を自殺に見せかけて殺そうとしていると見抜いたハニョンは、先回りして息子を救います。息子は記者会見で罪を認め、ファン・ナミョンは辞任しました。大法院長も退き、後任にペク・イソクが推薦されます。
その頃、ハニョンは酒の力を借りて、デモの日に父を見捨てたことを謝ります。
ラストでは、シンジンに連れられて修吾斎に足を踏み入れ、浴槽にあふれる裏金を目にします。
「二度目の裁判」あらすじ 11話
シンジンはパク・グァントを追い出して自分が修吾斎の主になる野望を明かし、ハニョンに「共に新しい正義を打ち立てよう」と誘います。
一方、だまされた経緯に気づいたイ・ソンデに追い詰められたハニョンは、ユ・セヒとパク・チョルウを使って懐柔にかかります。最後はペク・イソクがソンデの裁判取引の証拠を突きつけ、黙らせました。
続いてハニョンは、チャン・テシクが貯蓄銀行を使って違法融資を受けていた情報をジナに伝え、テシクは緊急逮捕されます。父のチャン・ヨンヒョン会長に助けを求められたシンジンは、テシクの裁判をハニョンに任せて執行猶予で釈放させる代わりに、巨額の見返りを要求しました。
その頃、ハニョンはジナやジョンホ、チョルウに、影の政府のトップがパク・グァントだと打ち明けます。危険だから抜けてもいいと告げますが、仲間たちは「ワンチーム」だと答え、チーム“判ベンジャーズ”が結成されました。標的は、グァントの裏金のため池とされる先進幸福財団です。
ラストでは、テシクが雇った殺し屋がジナの首に刃を当て、ハニョンが車を飛ばして駆けつけます。
「二度目の裁判」あらすじ 12話
ハニョンの前にチャン・ヨンヒョン会長が現れ、ブラックカードを差し出して「懲役5年に」と頼みます。ハニョンは現金でと言ってその場をかわしました。
一方、ナヨンが先進幸福財団から会計帳簿を持ち出し、ハニョンは野党議員クァク・サンチョルに財団の不正を暴露させます。財団は家宅捜索を受け、パク・グァントは借名口座の実質的な所有者として拘束令状を請求されました。グァントが動けないうちに、シンジンは修吾斎の会議でグァントの席に座ります。
そんな中、ジナはテシクが送り込んだ殺し屋に襲われますが、ハニョンとソク・ジョンホが助けに入り、犯人は逮捕されました。
公判では、テシクの秘書弁護士が生配信で違法融資と殺人教唆の録音を公開。ハニョンはテシクに懲役20年、罰金200億ウォン、追徴金1700億ウォンを言い渡し、ジナは父の宿敵への復讐を果たします。
ところがラストでは、釈放されたグァントが修吾斎に戻ります。祝いの席でハニョンは笑顔で杯を掲げました。
「二度目の裁判」あらすじ 13話
ハニョンはクァク・サンチョル議員に、パク・グァントの特別検察法案を出すよう仕向けます。シンジンには特別捜査チームの検事としてパク・チョルウを推し、受け入れさせました。
一方、シンジンの側近キム・ジンハンは、ジナ襲撃の現場にハニョンとソク・ジョンホがいたことを示す写真を手に入れます。しかし意識を取り戻して病院を逃げ出したクァク・スンウォンに殺されてしまいました。
シンジンはスンウォンを使ってグァントの殺害を図りますが、反撃にあって失敗。逃げるグァントの前にハニョンが現れ、グァントをパク・チョルウに引き渡します。修吾斎は混乱に陥り、シンジンは掴みかかってきたウ・ギョフンをワインボトルで殴り殺してしまいました。
ハニョンはシンジンの前で正体を明かし、「権力に目がくらんだ殺人鬼だ」と言い放ちますが、首を襲われて倒れます。
その後、見舞いに来たセヒがハニョンの血のついたガーゼを持ち出します。ヘナルがシンジンの脅しに屈して仕掛けた罠でした。
ラストでは、地方に左遷されていたジナが、ウ・ギョフン殺害の容疑者としてハニョンの名前が報じられるのを目にします。回帰前と同じく、殺人の濡れ衣を着せられたのです。
「二度目の裁判」あらすじ 14話(最終回)
指名手配されたハニョンは、ジナの機転で警察の包囲を抜け出します。
一方、シンジンは修吾斎の関係者たちを不正の記録で脅し、拘置所のパク・グァントからは300億ウォン規模の口座を手に入れました。用済みとなったグァントは、拘置所で謎の死を遂げます。
ハニョンはシンジンに殺人教唆を持ちかけられた医師を説得します。その結果、シンジンがクァク・スンウォンに殺人を教唆していたことと、先進幸福財団の借名口座の実質的な所有者だったことが明るみに出ました。さらにグァントが遺したお札の絵を手がかりに修吾斎へ忍び込み、陶磁器に隠されたUSBを確保。チャン・ヨンヒョン会長ら修吾斎の関係者が次々と裁かれました。
その後、密航を図ったシンジンは業者の罠にはまって窮地に陥りますが、ハニョンが救い出して逮捕します。ヘナルのユ・ソンチョルらも捕まりました。
最後の裁判で、ハニョンは「正義は速さではなく方向だ」と反論し、シンジンに死刑を言い渡します。
しかし修吾斎には新たな顔ぶれが集まり、ナンバー2の席にはペク・イソクの姿が。獄中のシンジンもひそかに携帯電話を受け取って笑みを浮かべ、闇の権力がまだ終わっていないことを示して物語は幕を閉じます。
