
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 1話
名門音楽一家に生まれたカン・ビオは、幼いころからコンクールで1位を取り続け、天才ピアニストと呼ばれてきた。 だが指揮者である祖父カン・スンウンだけは、ビオをまったく認めようとしない。 ビオは祖父に認められたい一心で練習に打ち込んでいた。
一方、チェ・ジョンヨは父親の借金に追われ、音楽の道をあきらめて暮らしていた。 学校の課題でビオの公演を見に来たジョンヨは、終演後、控室にあったビオの楽譜を見ながらこっそりピアノを弾く。 その即興演奏は、ビオと幼なじみのヴィオラ奏者ホン・ジェインの耳をとらえた。
ジョンヨの才能に目をつけた芸術高校の理事長ユン・ソンジュとピアニストのド・ヒョンスは、彼に転校を勧める。 最初は断ったジョンヨだったが、借金取りが家に押しかけてきたことで、寮のある韓国芸術高校への転校を決めた。
ジョンヨはビオと同じクラスに入る。 その演奏を聴いたビオは、幼いころ自分に初めて2位という屈辱を味わわせた相手がジョンヨだったことに気づく。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 2話
かつて自分を負かした少年がジョンヨだったと知ったビオは、衝撃を受け、ジョンヨと距離を置こうとする。 コンクールに向けて師事したいド・ヒョンスを訪ねるが、ヒョンスはレッスンの条件として、ジョンヨと一台のピアノを連弾する「フォーハンズ」を課した。 完璧な技術を持つビオと、天性の感覚を持つジョンヨの弱点を補い合わせる狙いだった。
そんな中、転校生のジョンヨは問題児たちに目をつけられ、トラブルに巻き込まれる。 懲戒の危機に立たされたジョンヨを、ビオは防犯カメラの映像を提出して救った。
その後、練習の約束を何度も破るジョンヨにビオは苛立つが、やがてジョンヨが舞台恐怖症を抱えていると知る。 ビオはろうそくを灯した小講堂や広場での路上演奏で、ジョンヨが人前で弾く恐怖を和らげようと手を尽くす。 演奏を終え、拍手の中で笑い合う二人の間には、確かな友情が芽生えていた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 3話
フォーハンズを通じて、ビオとジョンヨは忘れていた音楽の喜びを取り戻していく。 祖父スンウンに自分の演奏を見せたいビオは、名士が集まるコンサートへの出演を決めた。
ところが本番当日、大勢の観客を前にしたジョンヨは恐怖で舞台から逃げ出してしまう。 ビオはジョンヨの目を黒い布で覆い、自分の音だけを聴けと言って再び舞台へ連れ出す。 二人の連弾は大成功を収めた。
一方、ビオの母カン・ジヘはライバルを助けたと息子を責め、スンウンの関心はジョンヨへと向かう。 ジヘはジョンヨという名前に、どこか聞き覚えがあるようだった。
そんな中、ビオはしばらくジョンヨに冷たく当たるが、借金取りに捕まったジョンヨを助け出し、再び一緒にピアノを弾いて心を通わせる。 ビオは「練習仲間になろう」と持ちかけ、ジョンヨも快く応じた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 4話
練習仲間となった二人は、ビオが楽譜の基本を、ジョンヨが自由な弾き方を教え合い、ビオは初めてピアノを楽しいと感じる。 しかし同時に、次々と表れるジョンヨの才能に、言いようのない不安を覚え始めた。
一方、借金取りのキム室長はジョンヨの父の行方を追い、金を返さなければビオにも危害を加えると脅す。 ビオの自宅前を写した写真と脅迫メッセージまで届き、緊張は高まっていく。
その頃、ビオはコンクールに出ないと言い出して母ジヘと衝突し、寮で過ごすことにする。 ジョンヨは理事長ユン・ソンジュに頼んで父の借金を片付けるが、その代わりに新たな負い目を背負った。
そんな中、スンウンはジョンヨに共演を持ちかけ、二人の違いは才能だと言い切る。 自分ではなくジョンヨが選ばれたことに耐えられず、ビオは祖父に不満をぶつける。 二人の友情に、亀裂が入り始めていた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 5話
祖父に認められなかったビオは、世界の舞台で自分を証明しようと、チェコで開かれるハルモニエ国際コンクールへの出場を決める。 そしてジョンヨにも一緒に出ようと持ちかけた。 努力の末、二人はそろって12人のファイナリストに残り、外部と遮断された1週間の合宿に入る。
ところが、本選の自由曲がジョンヨと同じだと知ったビオは焦り、徹夜で練習を重ねる。 課題曲の楽譜をなくしたビオは錯乱して湖に飛び込もうとし、駆けつけたジョンヨに止められた。 棄権を口にするビオのもとに、ジョンヨは自分の楽譜をそっと届ける。
迎えた本選当日、ビオは指から血がにじむのもかまわず、渾身の演奏をやり遂げた。 一方、会場へ向かっていたジョンヨは何者かに拉致され、銃撃を受けて姿を消してしまう。
ジョンヨ不在のまま、コンクールはビオの優勝で幕を閉じた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 6話
9年後、ビオは世界的なピアニストとなっていた。 しかし演奏以外の時間はすべて、行方の分からないジョンヨを探すことに費やしていた。
現地の協力者ボーゲルと手がかりを追ったビオは、ついにジョンヨを拉致した犯人と対面する。 犯人は、ある人物から金を受け取って拉致したこと、激しく抵抗されて殺してしまったことを語った。 しかし、金を渡した黒幕が誰なのかは分からないままだった。
ジョンヨの死を突きつけられたビオは、心身ともに追い詰められていく。 帰国後、演奏中にジョンヨの幻を見て公演を台無しにし、スランプに陥った。
その後、医師にジョンヨを弔う時間が必要だと言われ、ビオは一人でチェコへ向かう。 そこで指揮コンクールを訪れたビオの耳に、かつてジョンヨと連弾した「死の舞踏」がオーケストラの演奏で響く。 指揮台に立っていたのは、9年前に姿を消したジョンヨだった。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 7話
「ルカ・ドミニコ」という名で指揮コンクールに出ていたジョンヨは、優勝後のインタビューで、9年前の事故ですべての記憶を失ったと語る。 ビオが会いに行っても、ジョンヨは初対面のようによそよそしく接し、ビオを遠ざけた。
その後、ビオは韓国に戻り、ジョンヨとの思い出をたどるように母校を訪れる。 そこで、韓国シンフォニーの客員指揮者の誘いを受けて来韓したジョンヨと思いがけず再会した。 ジョンヨは右腕に銃弾を受けた後遺症でピアノを弾けなくなり、指揮者に転向したと打ち明け、スランプは乗り越えられると励ます。
一方、ビオは母ジヘの前でジョンヨの帰還をわざと口にして反応をうかがい、ボーゲルに拉致事件の黒幕を探るよう頼む。 ジョンヨは自分のデビュー公演でピアノを弾いてほしいと共演を持ちかけるが、ビオは踏み切れない。
ところがジョンヨは、思い出の場所に迷わずたどり着いていた。 記憶を失ったはずのジョンヨは、実はすべてを覚えており、ビオに敵意を抱いていたのだった。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 8話
ジョンヨはスランプから抜け出せないビオに、粘り強く共演を求め続ける。 そんな中、かつて因縁のあったユン・ハンリムがビオの目の前でジョンヨに共演を申し出て、ビオの心は揺れた。
ジョンヨの粘り強い説得の末、ビオはついに共演を引き受けた。
ジョンヨはビオをクラシックの路上演奏に連れ出し、基本から音楽の喜びを取り戻させる。 二人は学生時代に楽器街で一緒に弾いたフォーハンズの曲を再び連弾し、ビオは少しずつ自信を取り戻していく。 そして迎えた本番で、指揮者ジョンヨとピアニストのビオは見事な共演を果たした。
だがその直後、ボーゲルから届いたメッセージを見たビオは凍りつく。 添付された写真には、母ジヘがジョンヨの拉致犯と会っている姿が写っていた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 9話
9年前、ジョンヨの拉致を指示したのが母ジヘだったと知り、ビオは深い衝撃を受ける。 問い詰めるビオに、ジヘはすべて息子のためだったと言い張り、真相が明るみに出るくらいなら死を選ぶと脅した。 ビオは、母の罪をジョンヨに明かさないと決める。
その後、ジョンヨのもとを訪ねたビオは真実を告げられず、コンクールで優勝したことへの罪悪感だけを口にする。 そんな中、ジョンヨは自ら作曲したピアノ協奏曲の初演をビオに依頼した。 罪悪感にさいなまれるビオは、ジョンヨの望むことは何でも叶えようと全力で演奏するが、ジョンヨは厳しい言葉で酷評する。
一方、ビオはジョンヨの記憶喪失を疑い始める。 公演会場の幕の裏に、子どものころ二人が残した落書きを見つけたことで、それが演技だと確信した。 母の罪とジョンヨの嘘、二つの秘密を同時に抱え、ビオは混乱に陥る。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 10話
ビオに問い詰められたジョンヨは、記憶喪失が嘘だったと認める。 9年前の事件を調べるうちにビオの痕跡を見つけ、ビオが関わっていると考えたこと、再び命を狙われる可能性に備えていたことを明かした。 ビオは母の罪を隠したまま、すべて自分がやったと罪をかぶる。 激怒したジョンヨは、自らの手で報いを受けさせると宣言し、復讐を始めた。
ジョンヨの曲は、拉致されたときの恐怖を込めた作品だった。 初演を任されたビオは何度も録音を止められ、極限まで追い込まれる。 やがて指が思うように動かなくなり、ジョンヨはビオを降板させてしまう。
その後、祖父スンウンから自分の人生と心を音楽に込めるよう助言されたビオは、再びジョンヨを訪ね、もう一度チャンスがほしいと頼み込む。
一方、師匠ヒョンスも、9年前の事件の真相に近づき、ジヘへの疑いを深めていく。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 11話
降板させられたビオは、ジョンヨに『ネメシス』のソリストに戻してほしいと頼み込む。 この曲には自分へのジョンヨの感情が込められていて、自分が弾いてこそ完成すると訴えた。 復讐心と作曲家としての思いの間で迷っていたジョンヨは、スンウンからも諭され、最後はソリストを再びビオに任せる。
80周年記念公演で、ビオは見事な演奏で『ネメシス』の初演を成功させた。 ところがその舞台の上で、9年前にジョンヨの拉致を頼んだのは自分だと告白し、そのまま警察に連行される。
その後、本当の首謀者はジへだったことが明らかになり、真実を知ったスンウンは大きな衝撃を受けた。 ビオが拉致犯に激怒している当時の録音も見つかり、ジョンヨの9年間の誤解はようやく解ける。 釈放されたビオは、拉致は頼んでいないが、ジョンヨへの劣等感があったのは事実だと打ち明けた。
「フォーハンズ〜2人のソナタ〜」あらすじ 12話
スンウンはビオとジョンヨを呼んで謝り、ビオの演奏を聴きながら息を引き取った。 すべては自分がピアニストの道にこだわったせいだと考えたビオは、音楽をやめる決意をする。
そんなビオを、ジョンヨは楽園商街の隠れ家に連れて行った。 ビオが手放したピアノを買い戻していたジョンヨは、治療でまた弾けるようになったと明かし、罪悪感は捨ててピアノを続けてほしいと伝える。 2人は1台のピアノの前に並んで座り、9年ぶりに連弾をした。 しかし翌日、ジョンヨは指揮者を辞め、手紙を残して姿を消してしまう。
3年後、ビオは音楽を必要とする場所で演奏を続けていた。 ジョンヨの曲を弾いた動画をネットに投稿すると、チェコから手紙が届く。 それを手がかりに訪ねた教会で、ビオは子どもたちの聖歌隊を指揮するジョンヨを見つけ、2人は笑顔で再会した。
