※本記事は最終話までのネタバレを含みます。
韓国ドラマ「監査します」(原題:감사합니다/英題:The Auditors)は、2024年にtvNで放送された全12話のオフィス捜査ドラマです。主演はシン・ハギュンとイ・ジョンハ。横領や不正が絶えないJU建設を舞台に、“監査の神”と呼ばれる監査チーム長シン・チャイルと、情に厚い新入社員ク・ハンスが社内の不正を暴いていきます。
原題の「감사합니다(カムサハムニダ)」は「ありがとうございます」という意味の言葉ですが、このドラマでは「감사(監査)」と掛けたタイトルになっています。
この記事では、1話から最終回(12話)までのあらすじを1話ずつまとめ、最後に結末も紹介します。

「監査します」あらすじ 1話
建設会社の財務部長による巨額横領を暴いたシン・チャイルは、JU建設の社長ファン・セウンに招かれ、同社の新しい監査チーム長になります。
着任早々、チャイルは監査チームの怠慢を厳しく指摘します。そして、すでに処理が済んだはずのタワークレーン転倒事故を再調査すると宣言しました。
現場所長ペ・ヨンシクを信じる新入社員ク・ハンスに、チャイルは「監査に向いていない」と言って異動を言い渡します。
その後、証拠が入った所長のノートパソコンを調べようとしますが、所長はパソコンを持って逃げ、建物から転落してしまいます。 さらにチャイルは何者かに襲われ、パソコンとドライブレコーダーを奪われました。
チャイルは、事故の背後にソ・ギルピョ専務がいると考えます。専務がクレーンの購入をめぐる不正を強風のせいにして隠したと見て、本人に詰め寄りました。
「監査します」あらすじ 2話
再調査をめぐって、チャイルは副社長ファン・デウンと対立します。証拠のノートパソコンは、デウンの手で燃やされてしまいました。
証拠を失ったチャイルは、事故に遭ったクレーン運転士アン・ビョンジンについて調べ直します。そして、病院に運ばれた負傷者が運転士本人ではないことに気付きました。
調べを進めると、所長が意識のない運転士を隠し、別人とすり替えていたことが分かります。 所長は刃物を持って抵抗しますが、最後には事情を打ち明けました。
チャイルは大株主の前で特別監査を開き、事故の原因が認可のないクレーンだったことを明かします。さらに、ハンスが見つけたドライブレコーダーの映像から、専務が隠ぺいを指示していたことも証明しました。
専務は罷免され、デウンも証拠を壊したことを謝罪します。 一方、副社長デウンとソジンが親しい関係にあることが見えてきます。
「監査します」あらすじ 3話
低所得層向けの住宅整備事業で、事業費34億ウォンが横領される事件が起きます。
チャイルは、出金を承認した住宅事業部長ユ・ミギョンを監査します。ミギョンはチャイルの大学の後輩でした。 ミギョンは「組合長にだまされた」と涙を流し、さらにチャイルをセクハラで告発して監査を遅らせようとします。
チャイルは、ミギョンと組合長オ・チャンシクが同じ山岳会の会員だったことを突き止めます。逃げていた組合長も見つけ出しました。 さらに、ミギョンの元夫カン・ミョンチョルが勤める会社でも同じ手口の横領があったことが分かります。ミギョンが横領金を持ってフロリダ支社へ異動するつもりだったことも明らかになりました。
ところが社長セウンは、この件を副社長デウンに任せてしまいます。 会社のイメージを守りたいデウンは、事件をもみ消そうとします。そして調査をやめないチャイルに解雇を言い渡しました。
「監査します」あらすじ 4話
チャイルはデウンと取引をします。ミギョンの異動を取り消し、組合長の「単独犯」という供述を元に戻させる代わりに、条件を受け入れました。それは「3日以内に34億ウォンを取り戻せなければ辞表を出し、34億ウォンを自分で弁償する」というものでした。
監査チームは、番号が記録された横領金をどうやって洗浄したのかを追います。 ハンスの報告から、カンの会社で作業員の日当が現金払いになっていたことが分かりました。財務担当のイ・ヨンジとカンが不倫関係にあり、手を組んでいることも判明します。
チャイルは不倫の証拠をミギョンに見せて説得し、建設車両の売買を使った資金洗浄の手口を聞き出しました。 しかし、逃げるカンを捕まえると、金は持っていませんでした。
実は、カンもチャイルたちもミギョンにだまされていたのです。 チャイルは空港へ急ぎ、出国しようとしていたミギョンの手をつかみます。こうして横領金を取り戻し、事件は解決しました。
「監査します」あらすじ 5話
チャイルのもとに「現場食堂の運営権の不正を監査しろ。さもなければ現場食堂の利用者が被害を受ける」という脅迫状が届きます。 その直後、ショッピングモール建設現場の食堂で食中毒が発生しました。
監査チームは本社の社員食堂を含め、現場食堂の営業を止めます。そして食堂業者の選定をめぐる不正を調べ始めました。 しかし、はっきりした証拠はなかなか集まりません。
そんな中、ヤン常務らが「強引な監査で信頼を失った」と反発し、デウンも監査に反対します。 チャイルは監査を中止するという謝罪文を出して、引き下がったように見せかけました。
実はこれは、犯人をおびき出すための罠でした。 犯人が再びテロを起こすと読んだチャイルは、社員食堂で待ち伏せします。現れた犯人を屋上まで追いかけますが、そこにいたのは社長のセウンでした。
「監査します」あらすじ 6話
チャイルは、犯人は会社の内部事情に詳しい人物だと考えます。そして、外注購買本部のイム・ジョンユンにたどり着きました。
ジョンユンの母親は現場食堂の運営権をめぐる詐欺に遭い、大金を失って自ら命を絶っていました。ジョンユンは監査チームに通報しましたが、「下請けの問題だ」として相手にされなかったのです。
チャイルは、人を狙ったテロは許されないとしてジョンユンの解雇を提案します。同時に、会社にも道義的な責任を取るよう求めました。 ハンスの提案で、監査チームは社員からの情報提供を受け付けることにします。
一方、セウンは自分が力を入れてきた新技術「J-BIMS」の発表会を前に、ピリピリしていました。 そんな中、ハンスとソジンの同期で技術開発室の社員オ・ユヌが、パワハラを訴えてロビーで焼身自殺を図ります。命は助かりますが、上司パク・ジェワン課長の暴言についてはほかの社員の証言と食い違い、調査は難しくなります。
「監査します」あらすじ 7話
ユヌから話を聞いたハンスは、パク課長がスパムメールに返信していたことを知ります。メールのリンクは、盗まれた情報を売買するダークウェブにつながっていました。 J-BIMSが外部に流出しようとしていると考えたハンスは、チャイルに訴えます。
実はチャイルも、技術開発室長イ・ジフンがセキュリティ規定を守っていないことに気付き、ジフンを疑っていました。 ハンスは技術開発室に忍び込んで証拠をつかもうとしますが、失敗します。それでもチャイルは、ハンスの話を信じました。
ジフンを見張っていたハンスは、ジフンが怪しい男と会っているのを目撃します。二人でその男を捕まえると、パスポートの偽造犯だと分かりました。 さらにチャイルは、ジフンが前の職場でもパワハラを繰り返していたことを突き止めます。パク課長はジフンに操られていたことを知り、監査チームに協力することにしました。
迎えたJ-BIMSの発表会当日。 ハンスは発表会を止め、チャイルは記者席に座っていたある人物に声をかけます。
「監査します」あらすじ 8話
チャイルは、記者を装って発表会に紛れ込んでいたのがブローカーだと見抜きます。ジフンの不正を一つずつ指摘していきました。
ジフンはJ-BIMSのプログラムを入れたタンブラー型の記憶装置を盾に抵抗し、最後にはそれを壊してしまいます。 笑みを浮かべながら警察に連れて行かれるジフン。JU建設は大きな損害を受け、セウンも立場を悪くします。
パク課長はユヌと同僚たちに謝罪し、チャイルは活躍したハンスをねぎらいました。
その後、匿名掲示板にJU建設の不正採用を告発する投稿が現れます。 問題の年はハンスとソジンが入社した年でした。ハンスの適性検査の書類が見つからず、ハンスが疑われてしまいます。書類は監査チームのムン・サンホ代理が見つけ出しました。
そんな中、デウンとソジンが一緒に家に入る写真が社内掲示板に投稿され、騒ぎが広がります。
「監査します」あらすじ 9話
ハンスの疑いは晴れましたが、デウンとソジンの写真によって不正採用の疑惑が再び燃え上がります。
セウンはこれを利用してデウンを追い出そうと考え、チャイルに監査を命じます。 チャイルはソジンから家庭の事情を聞き、デウンにも説明を求めました。デウンはソジンを姪のように大切にしていて、本気で彼女を守ろうとします。
チャイルは「採用に問題はなかった」と報告しますが、セウンは受け入れません。外部の監査チームを率いるソ・ヒジンを呼び寄せました。
チャイルたちは、4年分の採用書類を調べ直します。途中で書類を盗まれる事件が起きますが、チャイルは逃げる犯人を取り押さえました。 調査の結果、面接点数の操作を指示したのはソ・ギルピョ元専務で、その恩恵を受けたのは人事チームのチョン・ヘヨン代理だったことが分かります。ヘヨンは金融業を営むチョン社長の娘でした。
「監査します」あらすじ 10話
不正採用の監査で、二つの不正が明らかになります。一つは監査チームのムン・サンホ代理が学歴を偽って入社していたこと、もう一つは人事チームのチョン・ヘヨン代理の面接点数が操作されていたことでした。 身近な人物が関わっていたことに、監査チームは大きなショックを受けます。ムンは罪を認めて会社を去り、ソジンは疑いが晴れて監査チームに戻りました。
一方、ヘヨンは潔白を訴え続け、病院に運ばれる騒ぎを起こします。 父親のチョン社長はチャイルを激しく責め、それを見たセウンは「強引な監査」を理由にチャイルを監査対象にしました。
外部監査のソ・ヒジンに追及される中で、チャイルの過去が明らかになります。以前勤めていたペオン建設で、チャイルの監査の後にキム・マンス次長が亡くなっていたのです。 キムの妻は会社の前で抗議を始めます。
デウンから手がかりをもらったハンスとソジンが調べると、キムは妻の治療費と引き換えに横領の罪を一人でかぶり、命を絶っていたことが分かりました。ヘヨンの騒ぎもチャイルをおとしめるための自作自演でした。 チャイルの潔白は証明され、チャイルはキムの妻に心から謝罪します。
「監査します」あらすじ 11話
1年前の事故以来、昏睡状態だった前社長ファン・ゴヌンが急死し、JU建設は混乱します。
チャイルは、協力会社の一覧に「アチクル・デザイン」という見慣れない会社があることに気付きます。調べると、それは裏金を作るためのペーパーカンパニーでした。 ゴヌンが倒れた後も裏金が作られ続けていることから、チャイルは今も誰かが裏金を横取りしていると考えます。
チャイルは大株主のパン会長に報告し、ゴヌンの死の真相を確かめる許しを得ます。 そして、刑務所にいるソ・ギルピョ元専務を訪ねて情報を聞き出しました。
監査チームのメンバーに「最も危険なネズミを捕まえる」と宣言したチャイルは、新しく来た外注購買本部長チェ・ジョンウが裏金の管理役だと突き止めます。 チャイルはチェに「一人で罪をかぶって告発されるか、本当の所有者を話して寛大な処分を求めるか」と迫りました。
しかしその後、チャイルは何者かに襲われて気を失います。犯人は社長のファン・セウンでした。
「監査します」あらすじ 12話(最終回)
セウンの罠で火の中に取り残されたチャイルとチェ本部長を、駆けつけたデウンが助け出します。
チャイルはけがを押してゴヌンの葬儀場へ向かい、「社長は殺された」と言って火葬を止めました。 証拠がないままセウンを疑っても信じてもらえないため、チャイルはデウンの了解を得て、あえて彼を容疑者に仕立てて遺族を動かします。解剖の結果、他殺の痕跡が見つかりました。
追い詰められたセウンは、チャイルを業務支援チームへ異動させ、証拠を消していきます。さらに「チェ本部長が死亡した」という知らせも入りました。 セウンはデウンに兄殺しの罪を着せて逮捕させ、臨時株主総会でデウンを解任しようとします。
しかし、総会に現れたデウンが、チャイルたち監査チームを招き入れます。 チャイルは裏金作りの流れと証拠を次々に示し、ゴヌンの病室の映像を公開しました。さらに、死んだはずのチェ本部長が車いすで現れ、「セウンに殺されそうになった」と証言します。 セウンは法の裁きを受けることになりました。
デウンが新社長に就くと、チャイルはハンスに励ましの言葉を残し、辞表を出して会社を去ります。 その後、監査院の本部長キム・シヒョンから声をかけられ、次の「大物」を捕まえに向かうのでした。
